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魔女と哲人王子  作者: フジリナ
第一部・2025年、王子の立志編

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三角関係?

フジリナです。

今回のお話は、割と平和なお話です。19世紀生の盟主さまと、今カノのヨランダ。恋人に対しての考え方の、時代ごとの違いがわかります。

2025年8月16日

 僕は、盟主様との愛について、深く悩んでいた。

 この日、ヨランダがグラウンドロッジに遊びに来て、呼び鈴が鳴ると、玄関のドアを開けると、ヨランダを見かけて、うれしくなった。

「ロバート!」とヨランダが僕を抱きしめてくれた。

 僕は恋人として、抱きしめていたのだ。「ヨランダ!会いたかったよ!元気にしてたかな?」

「元気にしてたわよ、ロバート!」

 僕は、ヨランダをロッジのリビングルームに案内して、アイランドキッチンにある、ミキサーで夏のトロピカルのスムージーを作った。

 ヨランダは、ソファーにリラックスして座って、僕を本気で愛しているのか、スマホをいじらずに、じっと僕の方を見て、スムージーが出来上がるのを待ったのだ。

 ファストファッションのミニバッグが、ソファーの上においてあるが、女子の鞄の中は除いちゃダメなので、スムージーを作るのに集中したのだ。

「お待たせ。じゃあ、お話しよっか。」と僕。

「ええ、話しましょう、ロバート」と嬉しそうにいうヨランダ。それだけなら、ただの、アジア系とアングロサクソン系の異なる人種のカップルの他愛ない会話だ。

 しかし、盟主が深い悲しみを湛えて、冷たい表情で、僕の方を見ていたのだ…。

「どうしたの、盟主さま?」僕は盟主さまにたずねる。

「―――なにをしているんだ、ロバート」と少しばかり涙を流して、怒りを込めた盟主さま。「この女と一緒にいるなんて、何が楽しいんだ…!?なんで、こんなことになるんだ、ロバート!!」

「え…。大学時代から付き合っている彼女なんだけど」

「ロバート!!何をやっている!!私に黙って、もう一人女がいるなんて、思いもしなかったぞ!!ロバートの浮気者!!」

 盟主様はそうおっしゃると、激しく泣き出して、去り際のマントをこすって、鈴の音とともに、泣き出してゆっくりと立ち去っていった。

「私にだまって、女を作るなぞ、この裏切り者!」

 ヨランダと親しく話しただけで、盟主様が激しく泣き出して、そして誤解していたのだ。

 去り際の後ろ姿が情けなく、チリンと鈴がなっていたのだ…。


 ヨランダに、

「ヨランダ、盟主さまはオレのことが好きすぎるんだ。どうか、改めて出直してほしい。ごめんよ…。」と言うと、困り果てた彼女を自宅へと送り返した。

 夏の夕方のニューヨークは、斜陽という太宰治の文学が似合うほどの、センチメンタルで、鬱を引き起こすような、感じの乾いた摩天楼の町並みが広がっていたのだ。よく観光地として見かける、ニューヨークはどちらかと言うと、明るい感じの、プルッチェルなどの屋台のお菓子が美味しいと言われて、楽しい街と言われているのだが、そんなことは一切ない。

 実際は、貧乏な人も入れば、お金持ちもいるし、本当に色んな人がいるから。

 ハドソン川のほとりで、三角座りした僕。ハドソン川の岸辺には、ランニングする人や、あとは家族で語らう人たちや、あとは夏休みの子供達とその家族が、話をしていた。そんな、普通の生活をしているのに、僕だけこんなことになったんだろうか。ああ、神様。助けてください。

 僕だけ、こんな常態化したパワハラばかり、受けてしまうのですか?

 それで、少し落ち着くと、グランドロッジへ戻った。僕は、泣き出している盟主に寄り添っていた。

「盟主さま。」僕はそう言った。「盟主さま、彼女は僕の大学時代からの友人なのです。信じてください。」

「お前なんか、知るものか!彼女は私を見捨てるために、用意された存在なのだ!」

「落ち着いてください。僕は、貴方を見捨てたりしません。」と僕は、盟主の背中をさすったのだ。

 僕の言葉を受け止めた盟主さまは、泣き腫らした目で、僕を見ていた。

「…本当に、か?ロバート」

「そうだよ。」

 僕はより一層、盟主さまを丁重に扱わなければいけないと思えたのだ。


 ヨランダを、あらためて夕方に呼んで、事情を説明したのだ。

「彼は、うんと僕のことが好きすぎて、僕にとっては、自身のことを恋人だと勘違いしていて。」と僕。同席している盟主は、耳打ちをして、「勘違いはしていない。恋人ではなく、真理の盟友なのだ」と主張している。

「それで、僕のことをうんと可愛がっていてさ。僕が他の人と親密に話しただけで、あんなにショックを受けるみたいなんだよ。」

 僕は苦し紛れにヨランダに説明した。

「そうなんだ。…盟主さまは、ロバートのことを、可愛い息子だと思っているのよ。だから、盟主さまも、あたしの友達なんだから。」とヨランダ。

「ヨランダ…。」と盟主さま。

「友達でいましょ。仲良く!」

 幸いにも、ヨランダは小学校の人気の先生で、子どもや親に多く好かれている、太陽のような女性なのだ。それが、わがままなお姫様だったら、最悪だ。

 僕は、盟主さまとヨランダと、一緒の夜を過ごすことに。

いかがでしたか?

では、またお会いしましょう。

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