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魔女と哲人王子  作者: フジリナ


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25/30

真理のうた

フジリナです。今日はスマホで投稿することにしました。編集するのに時間がかかってしまいました。

なので、温かい目で見てください…。

 2025年8月13日夜

 その日の夜。僕は、ロッジにある集会所のステージに立った。夏フェスとは違った、高尚な空間に、クラシカルな、アコースティックな音色と、19世紀の古典主義的な音色。僕は、思いっきり歌い上げたのだ。

 バイオリンなどのストリングスの旋律、ティンパニーの打鍵音、そしてトランペットとチューバの希望のホルンの音色、そしてピアノとハープの美しい旋律が奏でられた。

 歌詞は僕が考えた…。


 暗がりの中で

 迷い込んでいたけれど


 信じていることと疑うこと


 不条理は頭の中に雲を作るけど

 希望は一条の光を照らす


 その光に向かい歩みだす


 暗がりから

 抜け出して


 長い夜と明けない夜はない


 絶望を味わったとしても

 終末論に流されないで


 果てない終末論で


 頭の中が雷雨の嵐に見舞われても


 いつかは晴れると信じて


 風に吹かれても


 歩みを止めないで


 私は信じ続ける 一条の光を目指して


 時を止めないで 涙を流しても


 僕は夜明けの光を 目指して


 たとえ、どんなにネット上で言葉の暴力を受けても、日系人だからという理由だけで、新型コロナウイルスの流行で、コロナ差別を露骨に受けたり、原子爆弾投下についての軽薄で、被害者の人たちを侮辱して、冒涜する投稿を見かけて、涙を流しても、僕が新型コロナウイルスに感染して、死の淵を彷徨ったとしても、

 僕はそれでも生き続けてきたんだから。


 自慢ではないが、僕はカラオケで90点台を取れる実力を持っているのだ。

 「真理の歌」を、コンサートで披露して、大喝采を浴びることができた…。


 僕は、そのまま会場を後にすると、盟主さまが来た。

「ロバート」人を食うような声だが、若干優しさが包まれていた。

「盟主さま…なんですか?」

「今夜のコンサートは大成功だな。多くの観客にメッセージが届けられている。それはとても美しいことかな…。」

 盟主さまはそうおっしゃると、僕を優しく抱きしめた。ジャスミンの花の香りがして、なんだか心地が良かった…。

「もう、何してるんですか、やめてくださいよ。僕はただ、盟主さまが真理の歌を歌えと言って、その依頼に嫌々ながら応じたんですよ?!僕は本当なら、DTMをして、ネットに上げたかったのと、あとは、インディーズゲームを開発して、サイトに載せたかっただけなのに…。なんで、盟主さまは、僕ばっかりなんですか!?」

 明らかに僕だけえこひいきなのは、おかしい。もっと違う男の子や、女の子でもいい。明るい性格で、社交的な男の子の方が、盟主さまはもっと好まれるはず。なのに、僕はうんと内気で、滅多に心を開かないのと、あまり自分が好きになれない…。

「ロバート」と盟主さま。

「私が、お前を好きなのは、お前の奥ゆかしさや、知性、そして物事の本質を見極められる力があるからだぞ。その青い瞳の輝きは、あの王室の秘宝である、スターサファイアのよう…」

「口説かないでください!」と僕。

「口説いてないぞ、ロバート…。」と盟主さま。

 もう、口説いてるじゃないか!誤解されたらどうするんだよ…。

フジリナです。

間違えても、ボーイズラブではないので、ご了承ください。では。

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