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魔女と哲人王子  作者: フジリナ


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自分に関わる真相

フジリナです。

お話をだいぶ考えてましたが、今回のお話は、少し物語の核心に触れるシーンです。

そのことで、物語はどう動いてくるのでしょうか。

では、お楽しみくださいませ。

2025年8月4日夜

 僕は、ロッジの図書室でこんな本を見つけて、その本の一節を読んでいた。

「アメリカの国家の概念がある前から、アメリカは1600年代から、独自の文化が根づいており、開拓は思う存分に進んでいたのだ。それで、開拓での死者は、厳しい冬や、食料の魚があまり保存できないうえ、腐って食あたりで亡くなることも多かったのだ。」

「そして、ジョージ・ワシントンによって、アメリカの独立宣言が出されたのだ。その際に、イギリス側で、当時国王であったジョージ3世に、ロバート・マイケル・セシル現盟主の祖先である、エドワード・マイケル・セシル氏や、レディ・クラリスによって、箴言されていたのだ。レディ・クラリスは、そのとき、イングランド王女として、『アメリカの独立を認めなさい、ジョージ!もう時間がないわ!』と進言してきたのだ。

だが、ジョージ3世は頑なだった。

『クラリス姫。私はアメリカの独立は望んでいない。なぜ、そこまで独立にこだわるんだ?アメリカはただ、脅威でしかないんだ。』

『いいえ。アメリカの独立を認めてこそ、イギリスの未来も、光あるものなのです。』

『いいか、言っておくぞ、クラリス!これ以上私に口を出すのなら、ロンドン塔へ閉じ込めてやるのだからな!おまえの姉である、メアリ1世の時代を繰り返す気なのだろう!』

『たとえ、姉に不当に拘束されても、わたしは私なのです!』

『恥を知るんだ、魔女のくせに!』

 ちょうど、フリーメイソンの盟主であったエドワード・マイケル・セシル伯爵が来た。

『陛下、クラリス姫に対して、なんたる言語道断な、口の聞き方をするのか。あなたよりも、年上で、尊敬されるべきです。陛下。どうか落ち着かれてください。』

『エドワード、お前もグルだったのか!』

『陛下、どうか、憤怒をお沈めになって、わたしが代わりに交渉に入りましょう。』

 ジョージ3世は、仕方なくクラリス王女の説得に応じて、アメリカの独立を段階的に認めることになったのだ。

 その上で、エドワード・マイケル・セシル氏とレディ・クラリスの援助のもとで、アメリカは独立宣言されて、現在に至る。」

「エドワード・マイケル・セシル氏は、フリーメイソン、グランドロッジの初代盟主で、レディ・クラリスは、イングランド王女として、男性しかいないフリーメイソンにおいては、紅一点の存在で、彼女はいつも美しくて輝いていたのだ。そのうえで、レディ・クラリスと、セシルの血を引く男こそが、哲人王子として認められる所存である。」

「まさか、僕が、こんなところにいるのは、そういうことだったのか。それで、ぼくは選ばれたのか…。」

 僕の胸には、いつも思うが、「プロビデンスの目」が心臓のあたりに刻まれていたからだ…。

フジリナです。いかがでしたか?

では、また明日、お会いしましょう。

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