夏の遊園地スペシャル
フジリナです。
12月なので、季節がズレているかもしれませんが、申し訳ございません。
12月の遊園地といえば、イルミネーションですが、すっかり、カップルのものだという認識で、友達も恋人もいない、ぼっちにはつらいです。
イルミネーションは、やはり、カップルのみなさんに、譲りますか。
2025年8月3日
ニューヨークの暑い日の中で、僕は、久しぶりに外に出ることにしたのだ。ただ、条件付きで。
それは、盟主様も一緒で、それかつハロルドさんも一緒だ。コニーアイランドという、遊園地に向かい、そこで、多くの人たちが、海水浴や、遊園地のアトラクションで遊んでいたのだ。
「ひゅー!あっそぼ〜!」と僕は大はしゃぎ。たぶん、哲人王子としての仕事とは関係ないだろうと思えたのだ。すると…。
「ロバート。おまえは、このコニーアイランドで、探索をするのだ。ここに、あの聖なる石板が埋められているのだ。」
「え、なんなの、この新しい宝探しゲーム!?」僕はただ驚くしかなかったのだ。こんなところに、聖なる石板が埋められてるなんて、どうにかしている。
「もうさ…。何がしたいんですか、盟主さま。」
僕は、ニューヨークのコニーアイランドのアトラクションや、海岸で海水浴を楽しみたかったのだ。
「少しぐらい、海水浴させてよ〜!」
だが、盟主さまは容赦しなかった。
「どこかに、隠されているのだ。私が用意した、CIAのエージェントのマシューとともに、ここに襲いに来るロシアのスパイから、この聖なる石版を探しなさい。制限時間は、いまは10時だから、制限時間は、17時まで。石版は5つある。では。はじめ。」
僕は、マシューとともに、石版を探しに行った。マシューは、レディ・クラリスの息子で、現役のCIAのエージェントなのだ。で、36歳なのだが、美少年の見た目をしているのだ。
まずは、観覧車に乗って、探しに行った。ロバートは、高所恐怖症であるため、観覧車に乗るには、かなりの勇気がいるものだったのだ。だが、彼女のヨランダとなると、
(ヨランダと、ここで遊園地デート♡それで、観覧車で、『ロバート、こわーい!』とヨランダが怖がっていると、それで僕が守ってくれたりして!)
と妄想するロバート。だが、観覧車から見えると、石碑に化けた石版が、メリーゴーランドのそばにあるのを見た。
「あ、みっけ!」僕が向かうと、少し危ないけれど、マシューに協力してもらって、観覧車から飛び降りた!(作者からのお願い:実際にやると危険なので、良い子は真似しないでね!!)
マシューは、スーツの下から幸いにもパラシュートがあったので、それで降りた。
「ビルから飛び降りるなんて、朝飯前だからね。」
クールに振る舞うマシュー。
「じゃあ、一緒に行きますか。マシュー、あなたはどうする?」
「…別行動で。」
「オッケー。じゃあ、見つけたら連絡してね。」
「了解しました、ロバートくん」
普段クールなマシューが微笑んだ。よほど僕のことを信頼しているのだろうか。
「スマホか、スマートウォッチ、もしくは…」
「大丈夫だ、ロバートくん。エージェント仕様に、スマートウォッチは改造されている。」
(秘密裏で、IT企業が、貸与するために、製造しているんじゃ…。)
僕はそう思うと、マシューのスマートウォッチを探りたくなった。そして、石碑に化けていた、聖なる石版を1つ手に入れたのだ。あつ、4つはどこにあるのだろうか。
観覧車だと、やはり落下の安全の懸念があるから、観覧車には乗らないほうがいいのかもしれない。また、4つ目のヒントとして、ジェットコースターと、観覧車の下、空中ブランコ、そしてフリーフォールだ。
観覧車の下には、ミニチュアの石碑があったのだ。
「これは、プロビデンスの目のマークがある、ヘブライ語の碑文っぽいな。」僕は、碑文の解読をしようとしたのだが、マシューのインカムに通知が来たのだ!
「ロバートくん。早く、石版を取り返すんだ。ロシアのスパイが、潜入している情報が。」
僕はすぐさま、フリーフォールの近くにある、石碑へと向かった。すると、怪しげなポロシャツの男が飛びかかってきた。
「来る!早く、石版を持って、逃げるぞ!」
僕は、あまり走るのが苦手なのだが、逃げ足はとても早いのだ。
「僕がなんとかするから、早く!あとはジェットコースターと、空中ブランコのあたりにある!」
マシューがそう言うと、ポロシャツの男を取り押さえた。
いくらか走っていくと、空中ブランコの方へと向かった。僕は取りやすいように、外側ではなく、内側に座ったのだ。空中ブランコには、小さな石版が、ブランコの柱の部分に埋め込まれているのを見たので、あまり外側に傾かないうちに、すぐに取っていった。
アトラクションが終わった後に、また別のエージェントが飛びかかってきたので、
「来る!」と僕は叫んで、走って逃げていった。
「来るな、これは!来るよ〜!」
僕は、空中ブランコから逃げていくと、最後に、ジェットコースターに向かった。ジェットコースターは正直言って、苦手なのだが、宝探しゲームに参加しているので、ジェットコースターのどこにあるのかも、予想してみた。
「ジェットコースターの、頂上から降りた途端に、猛スピードになるじゃん。その時に、石版があるのかもしれないな。」
僕はひとりごちた。
ゆっくりと昇っていき、そして、頂上から猛スピードで降りていくと、途中で石版が見えたので、僕はタイミングを見極めて、石版を取ることに成功した!
「だけど、降りたらさ、ロシアのスパイが紛れ込んでるかもしれない。お客さんがふたりだったけれど、今度は従業員だったりして!警戒しなきゃ…。」
僕の予想通りだった。ジェットコースターが到着して、従業員がいるステーションに着くと、僕を睨みつける従業員がいたのだ。これはもしや…。
「お客さま。危険物の持ち込みは禁止されています。お預かりしましょうか?」
「あの、これ拾ったんですので、関係ないです!」
僕はそういうと、走って逃げていく!
「お客さま!!お待ち下さい!!」
さすがはスパイだ。やはりちゃんとなりきっている!僕は心拍数が上がって、息が上がる中でも、マシューのもとに逃げていったのだ…。
そして、午後17時以降に、すべての石版を取り返すことができたので、ゲームクリアとなったのだ。盟主さまは、この間、何をしたかと言うと、涼しいところで、ゆっくりお茶を飲んでいたのだ。
「すばらしい、ロバート!」
あのロシアのスパイはなんだったのか。そもそもの仕掛け人なのか、ゲームが行われることが漏らされて、それを狙ったのか。
「それはやはりね、ゲームが行われるのが、漏れたんだよ。本当なら、君とマシューとで行われる予定だったけれど。やはり、狙っていたようだね。」
僕は、やはり理由がわかって納得したのだ。
そして、この日は楽しく遊園地で遊べたのだ。
フジリナです。
夏休みの遊園地はどうでしたか?
遊園地といえば、夏休みですが、季節が冬なので、イルミネーションのイメージがありますが、やはり夏休みでしょう。
では、またお会いしましょう。
ファンレターと、ファンアートは、ツイッターにてお願いします。




