galaxy
時計の音
鳴り止まない
朝から晩まで
私たちについてまわる
日々
昨日のことのように
明日を生きることが
できたなら
ここに残してきたものが
持ち帰ることが許されたもので
あったなら
それは とても
幸福
というよりは
嬉しい
というよりは
何か
当たり前のこと
であってほしい
私たちのくらしが
日々保たれているということが
当たり前のことであってほしい
そんな時に限って
私は いつも
胸が苦しくなるのです
どこへも行けない気持ちになるのです
さあ夜が明けた
何をしよう
何をしようとしても
見つからないよ
見つけられないよ
朝日のような
先行きのようなものは
どこかに行ってしまった
どこかに帰ってしまった
私は 取り残されたまま
明け方の時間に立っているのです
不透明なものが
私を取り囲んでいます
その手を掴んで
その手を掴んで
走り出して
追ってくるもの
追ってくる気配から
逃れられずにいるのです
逃れられずに ただ 私たちは
その場にとどまりつづけているのです
悲しい歌
繰り返し聞かせても
誰も
どこからも
返事はなくて
悲しい歌
私の中にだけある
本当の気持ち
聞かせていいのは
手遅れになる前の
午後
夜がやってくる前の
時間
少しだけ
私とお話していてください
少しだけ
私の傍に立っていてください