第34話 変身!
修正報告
前話(33話)の終盤でサリーが「団長?」と言ったのを「師匠?」に直してあります(後々の展開を考えて、ではなく単なる間違えです)
お日様の傾き具合から午後の二時くらいか。代り映えのない道を進んでいると徐々に地平線が見えなくなった。
もしかして崖か? と用心しながら馬車の手綱を握りしめる。すると再度「あの感覚」に襲われた後に地平線が徐々が復活してゆく。
どうやら「ひまわりの種の恩恵」はここまでらしく、馬車の速度も僅かに落ちた。
「上り坂はここでお終い。後は城までほぼ平坦」
ここから目測で数kmほど先には国境と同じ規模の「森の壁」とそこへと続く、勾配も凹みも一切ない一本道。
馬車なら30分も掛からない距離に目標物が見えているのでテンポ良く道を進んでいたのだが……何故だか一向に森に辿り着けなかった。
「「「…………」」」
その理由が分かるとエステリーナとサリーを除いた者達が口を開けて固まる。
「その気持ちは良く分かる。私も初めはそうだった」
「同じく」
両脇に座る二人がうんうんと頷いている。
普通の森かと思っていた森が普通ではなかった。
一本一本の樹木の幹の直径は2~30m程で高さも500m前後とまるで巨人の国に有りえそうな様相。
……なんというか、スケールが桁違いだな、これは。
先ず上り坂の終わりからここまで比較対象となる物が一切無かったので大きさを見誤った。
さらに「精霊の恩恵」のせいで高所特有の気温低下もなく、呼吸も苦しくもならずに済んでいるので忘れていたが、この場所は既に三千mを超えている高所。
そんな高さに低地と同じ高さの木は育たない。
この程度の常識を失念するとは、未だに怒りが収まっていないのか?
一度、静かに深呼吸。
「……つまりこれも精霊の?」
「? そう、恩恵」
日本で「御神木」と崇められていた木を見た時の感動とは度合いが全く違う。これでは御神木が苗木に思えてしまう。
……精霊の力は額も自然に影響を与えるものなのか。
「行こう。森を抜けた先で落ち合う予定なんだ」
立ち止まっていた訳ではないので森の手前まで来ている。なのでエステリーナは「意識を切り替えろ」と言いたいのだろう。
バレてら。我が妻、恐るべし。
「で、誰と?」
「パルミラル王国専任の大使」
あーーセシリアと同じ立場?
「ちょっと違うがそう」
先代、つまりエステリーナが王の時に「大使」に任命してから今まで自国には戻らずパルミラル王国に常駐し両国の窓口をしてくれているらしい。
その者が普段から折衝や調整を行なってくれているお陰でアラナート王国に「大使館」を置かずに済んでいるそうだ。
一方のパルミラル王国で唯一の外交官であるセシリアは、用がない限りはパルミラル王国から出てこないそうだ。
「置かずに済むとは?」
「一応、大使館設置は断っている」
「断る? 何故? 理由は?」
「諸般の事情で」
どうやら言いたくない、もしくはやむを得ない事情? があるようだ。
両国のやり取りの大半はパルミラル王国の大使館内で行われるので、大使と速やかな連携が取れるようにと、情報伝達手段も整えてあるそうだ。
「その手段とは?」
「魔道具を使っている」
「もしかして、これ?」
【収納】に入れておいた第一騎士団の荷物の中からそれらしい物を取り出し両手で抱える。
「そうそれ」
盤面にはそれぞれにアラナート語で数字と文字が一つずつ刻まれた親指大の魔鉱石が埋め込まれた、ズッシリとした重みがある薄い箱。これが連絡手段らしい。
「使い方を教えようか?」
「今度、な」
15kg以上あるようで結構重いのと、この大きさではどこかに置かないと操作できない。なので遠慮せずに【収納】にしまう。
これはアラナート王国が開発した軍事用魔道具なので、パルミラル王国も含めた他国には売るつもりはないそうだ。
いくつか種類があるようで、俺の手元にあるこのタイプは文字による情報伝達が可能。第一騎士団のエステリーナとエルアノームがいる王城、それとエンリケがいる国軍本陣とパルミラル王国にある大使館にある四つのみ。
他の騎士団や国軍には色による識別式の簡易型を配備しており、サイズはこれと比べればかなり小さいとのこと。
「まだ使い勝手は悪いけど」
「どんなところが?」
「燃費が非常に良くない」
加工した魔鉱石を大量に消費するのが問題らしい。
で今回はこの装置を使い、エルアノームが諸々の調整と受け入れを指示したとのこと。
「知ってた?」
カイエンに乗っているマリアンヌに聞いてみる。
「はい」
手配したのは「マリアンヌ姉妹」と和やかに答えてくれる。
余談だがマリアンヌが騎乗している理由は「単なる気晴らし」で、カイエンに乗っているのは紅蓮が乗せてくれなかったから。
『乗ってもいいですか?』と聞かれた時、空いていた馬はカイエンか紅蓮の二頭だけ。
なので先ず俺が紅蓮にお願いしたところ、鼻を鳴らしながらソッポを向かれた。
次にカイエンに聞いたところ同じ反応をされた。そこですかさずエステリーナが『カイエン』と名を呼んだらスンナリと乗せてくれた。どうやらカイエンはエステリーナには従順らしい。
余談だがマリアンヌが騎乗しようとしている時に、紅蓮に「リナなら?」と聞いたところ顔を背けられた。なので軽い殺気を放ったところ、そそくさと馬車の陰に逃げていった。
そこまでして俺以外を乗せたくないのか?
「実はその件でリナ様と陛下の間でひと悶着起きまして」
「揉めた? 何故?」
「リナ様が言われた通り、文字を送れる装置は特殊な魔鉱石を大量に消費します」
「それで?」
「『この程度で使うのは勿体無い』と」
おーーモッタイナイ!
流石はリナ! 和の心を理解しているとは!
「エリクサーの件もそうだが、貴重な物資を消費するのは!」
「団長、程なく補充されます。細かいことは気にしない方が」
「うっ!」
「師匠もだぞ」
「そうだな、確かに」
物は時間と金を掛ければ数は揃うが「過ぎた時間」は取り戻せない。そう言いたいのだろう。
「ではお前の刀は?」
「うっ!」
サリーが動揺した理由。
それはサリーの刀の素材に希少な鉱石を大量に用いているから。
ついでに超が付くほど高くて貴重な「酒」まで使って。
それを負い目に感じているのだろう。
「まあ気にするな。問題ない」
取り敢えず俺も表面を取り繕いつつ返事をする。
確かにここまでなにも起きていなければ、それらの装置ややり取りを聞いた程度では気にも留めなかっただろう。
実際、連絡手段は一度は気にしたが綺麗さっぱり忘れていたし、アラナート王国にパルミラル王国のセシリアと同じ立場の者がいるのすら考慮していなかった。
だが気にするなと言われてもそれは無理な話。
現実として、途中で想定外な事が起きているのだ。
その想定外な出来事とはシーラの出現について。
彼女は「ルーナから言われて急ぎやって来た」と言っていたが、俺からすれば「嘘つけ」と言いたい。
そう確信に至った理由は彼女らが現れたタイミング。
サリーの「危機察知能力」は本物だ。逃げに徹しられたら竜を楽に倒せる俺でも捕まえるのは困難を極めるだろう。
そんなヤツに魔物であっても術を当てられるのか?
答えはノー。つまり「動けなかった」のは魔物のせいではない。
では誰が?
俺の知る限りでは一人だけ。
因みに雷明ではない。
今の奴は近接戦闘は決してしない、いや出来ない。力の大半を失った結果、剣技で戦えば護衛の騎士にすら勝てないほど弱体化している筈。
なので動けなくしたのはシーラしかいない。
つまり雷明や魔物の襲撃を事前に知っていた。
俺はエステリーナが行使した魔法しか見たことがないので詳しくはないが、魔法といえども対象に気付かれずに効果を及ぼすには、可能な限り接近しないと避けられると思う。
ということはサリーらの傍で魔物が現れるのを待ち、現れたタイミングでサリーらに魔法を行使したか、又は魔物が来るタイミングを正確に把握し、その時間に合わせて「転移」してきたかのどちらか。
多分、後者だと思われるが二つの証拠は消された後なので追求のしょうがない
アラナート王国でもパルミラル王国でもない、両国の力が及ばない地。問題が起きても双方に責のない精霊が管理している場所。その地の特性を利用し、エステリーナや俺が離れる「絶好のタイミング」を待っていた。
しかもシルヴィアという「俺の事情」にまで足を踏み入れ、何も言わずに去った。
このまま何の言い訳もせずに済まそうものなら、俺としてはエステリーナに反対されようとも「それなりの対応」を取らざるを得ない。
とはいえこの推測は可能性の一つであり、雷明と連携しているとは限らない。どちらといえばシーラ側が奴を利用しているように見える。
ただどちらにしても思惑というか目的が見えていない現状では感情を表に出せない。なので今は「憤慨」を抑えるしかない。
広範囲の気配を探る。すると森へと伸びる道の「かなり先」にチラホラとエルフ族らしき気配を感じた。
……この感じだと今夜も野営だな。
因みにかなり先とは【帰らずのパラダイス】と王都くらいの感覚。
森には人の気配は無し。(多分)森を抜けた先がエルフ族の生活領域なのだろう。
……お?
もう少し先を探ると村と呼べるくらいの纏まった数を発見。
……人。人族の女が一人いる。しかもコチラに向かってきている。
気配の「質」から判別できた。
この質の違いだが、気付いたのは先日。シーラが転移魔法で来た際、気配を読んだあの時。あれが無ければ気付けない程の些細な違い。
さらに我々と「同質の気配」の女は人族で、多分アラナート王国の者なのだろう。
その女の傍にはエルフ族の男女が一人ずつ。三人の雰囲気からして二人はパルミラル王国の遣いの者だと思われる。
……その周囲に護衛らしき者も見当たらない。当然、奴の気配も無し。
実はあれ以来、かなりの頻度で【広域察知】を行っているが奴の姿は見当たらない。それはシーラ側も同様。
俺にとってパルミラル王国、とりわけシーラとそのシーラを動かしているであろうルーナは警戒の対象。
……それにしても思惑が見えてこない。
雷明が姿を現したのは俺の能力を計るための「威力偵察」だったと思われる。だからこそあの「世間から隔離されている場所」を選んで襲ってきたのだ。
お陰で奴の実力はある程度までは想像がついた。逆に奴も「目的」は果たしたに違いない。
問題なのはシーラの方だ。
あの時、顔を触れられた直後、身体の自由が奪われた。俺の身体の魔法への抵抗力は人並みの値でしかない。なので「あのような状況」で魔法やスキルで「不意打ち」を喰らえば簡単に落ちてしまう。そうなれば手も足も出ない。
セシリアの呪文は聞こえていたにも関わらず、何と言っていたのか理解出来なかった。
これは予想だが二つの呪文を並行して唱えていたので聞き取れなかったのではないかと。
ただ効果から一つは「睡眠効果」のある呪文だと想像がつくが、もう一つはシルヴィアと話せない状況では全く分からないが、セシリアに関しては驚異度はハッキリ言って低い。
問題なのは「神の巫女」の身技に干渉してこれるシーラの能力。これは雷明よりも厄介な存在と言える。
……シルヴィアは「友人」といっていた。今でもそうなのか?
情報元はルーナだろう。敵対するなら斬ればいい。
勿論、斬るのはシーラではなくルーナの方だが。
……だがな、シーラが言っていたことが真実だったなら?
助けてもらったにも拘わらずシーラを疑った。ごめんなさい、では済まされない。ナビゲーター不在の状況で、ルーナを崇拝しているあの膨大な気配、いや魔力か? の持ち主と今敵対するのは、いや今だけでなく今後も避けたい。
……ん? ちょっと待て。確か……
奴は元宰相を使ってアラナート王国を貶めようとした。その際、女を連れていたと言っていた。
……その女がシーラ? いやそれは無い、気がする。
ではその女は誰だ? 奴の仲間か?
……深みに嵌っている気がする。あくまで俺の推測の範囲で単にタイミングが重なっただけかもしれない。今、出来ることは奴とルーナらが結託していないのを祈るしかないな。
気持ちを切り替え程良い明るさの天然の森の中へ。
お互いを干渉しない、太陽の明かりを適度に通す程好い間隔で並んでいる巨大な大木。
その根元の地面は誰のお陰か、綺麗な緑系の色のコケで覆われており原生林といった雰囲気。
視覚だけでなく馬車が進むことによって生まれる心地よい気温と湿度の風が肌に触れ心地よく感じ、荒んだ心が和んでいく。
「ん? ここは?」
「休憩に使う広場」
道の脇、数キロごとに「休憩広場」なるものが左右交互に設けられているらしく「水飲み場」や「トイレ」などが完備されているらしい。
食料や薪などは持ち込むしかないが、安全地帯として誰でも利用が可能。但し約束事として「立ち去る際は立ち入る前の状態に戻す」のがお約束とのこと。
「しっかりと整備されている?」
「そこがこの国の良いところだ」
基本的にエルフ族は秩序や伝統を重んじるらしく、皆礼儀正しく清潔を好む。だからと言って閉鎖的という訳ではなく「相手に合わせた態度」で接してくれるそうだ。
そしてこの方針は国境の森を任されている精霊も同様で通すか通さないかの判断の材料にしているので、極端に汚されることはないとのこと。
「【収納】に溜め込んだ物をここに流しても良い物だろうか?」
「ん? アレね。大丈夫」
森の植物が分解してくれるので捨てても問題ないとのこと。
そんな感じで広場を利用しながら進んだ翌朝。マリアンヌを起こさないよう、二手に分かれて馬車から少し離れたところで朝稽古を再開。
「少し早いが今日は受け流しとカウンターを覚えてもらう」
「カウンター?」
「ああ、「いなし」てからの反撃。取り敢えず俺に突きをしてみろ」
「うす」
返事と共にサリーの木刀の切先が俺の喉に一直線に伸びてくる。
「もらったーー、ってアレ?」
俺の真横で転がるサリーの喉元に切先を向けて終わり。
「い、今のは?」
「いなした、だけだ」
今回は突いてくるサリーの木刀の上から俺の木刀を被せただけ。タイミングとコツさえ覚えれば、大した力も使わず攻撃を躱せる上、反撃に移れる。
サリーが転んでしまったのは経験不足によるもの。当然だがそれは相手にも言えることで自分よりも上手と対峙した場合、逆に反撃を受けることにもなりかねない。
〈ではどうすれば良いのか?〉
この発想自体が【忍び】にとって最も重要な能力であり視野が広がる切っ掛けとなる。
そこを伸ばすというか、気付かせるにはこの「いなす行為」を追求するのが最適だと俺は思っている。
【忍び】は【騎士】や【侍】とは根本的に異なる「柔軟な発想力」が最大の武器。それを気付かせるには相手の力を利用する「いなし」を覚えるのが早道なのだと。
「……いなす」
「そう。今のお前なら直ぐに使えるようになる」
「…………」
「今は悩まず思うが儘、打ち込んで来い」
「ウス」
何も考えずに打ち込んだら反撃には移れない。なので躱されるのを前提とした動き、つまり先を読んだ動きをしなければならない。
とはいえ初めからそれを考慮して動けとは無理な話。なので先ずは「いなされた後」がどうなるかを覚える必要がある。
「初めは速度を付けずに型通ゆっくり動け。動きながら俺の動きを見るんだ」
「…………」
あまり時間を掛けたくはない。なので見本を見せる。
先ずは真っ直ぐ振りかぶり間合いを詰めながら俺の頭部目掛けて振り抜いてくる。
その木刀を「鍔で」受け止めるように見せるため、俺の切先を水平に軽く添えサリーの刃を滑らす。それと共に円を描くように、サリーの動きと同じ速度で半歩横へと動きながら、先程と同じく上に被せる。
勢いそのままいなされた刀が俺の頭があった位置に届いたところで、添えていた俺の木刀をサリーの目に向け動かす。
「!」
「いいか、これから言うことを良く覚えておけ」
「?」
「戦闘となったら、先ずは逃げを優先しろ」
「へ? にげろ?」
「勘違いするな。直接対峙するのは最後の手段で、確実に勝てると思える相手以外とは刀を交えずに距離を取り様子を窺う。攻撃されたら反撃せずに先ずは様子を見ろという意味だ」
「…………」
「俺が【忍び】のジョブ説明をしたときの言葉を覚えてるか?」
「う、うす」
「お前の役割はコレじゃない、ココだ」
一度握りこぶしを作った後、その拳から人差し指を伸ばした状態で側頭部を指差す。
「頭? 思考?」
「そうそれだ。不利を有利に、苦境を好機に。常に先を読むんだ。それとこれを渡しておく」
と【収納】から耳に挟むタイプのイヤリングを取り出し投げ渡す。
「こ、これは?」
「どちらの耳でもいいので付けてみろ」
木刀を脇に挟んでから左耳上部に挟む。
「では【装着】と念じる」
「…………!」
一瞬でメイド服が黒装束へと変化する。
「これは?」
「忍の正装、俺からのプレゼントだ」
説得にかなり時間を要したがシルヴィアに作ってもらった。
というのもこの装束の素材は俺がこの世界に持ち込んだ「1枚しかない唯一の普段着」である小袖を加工した物で、俺の刀以外では傷すら付けられない程の防御力を有している。とはいえ当時愛用していた衣服は木綿でそれと同様に作ってくれと「俺の意向を優先」してくれたので、繊維の隙間をすり抜けられる魔法攻撃に対しての防御力は皆無に等しい。さらに物理衝撃は防げても、受けた衝撃に対する減退効果は全も無い。
(これを作ってしまったのでシルヴィア製のもので残っているのは愛刀、白装束、後は褌と草履くらい)
その利点と弱点を伝えておく。
「…………」
「対物理防御特化型の服だ。リナと相談し、帰ったらそれにも【付与魔法】をしてもらえ」
付与だがどんな種類があるのか、どこまでの効果が期待できるのかといった基礎的な知識が俺には皆無。
ただ対炎竜戦を見ていた限りではかなりの効果が期待できるのではないか、と。
「アリガトウゴザイマス」
複雑な心境のようだ。
「俺の期待を裏切るなよ」
「期待?」
無言で頷く。
何故サリーを鍛えているのか?
何故この服を与えたのか?
お前なら言わなくても分かるだろう?
俺がサリーに肩入れする理由は宣言をした時のあの決意ある眼差し。
贅沢を言えばエステリーナを守るのに最適なのは将軍であるエンリケなのだが、彼は国を守る立場にいるためそれは叶わない。
次点は各騎士団長だが彼らも同様に王都や国王を守るといった役割がある。
それ以外は俺の知る範囲では皆似たり寄ったりな状態。
それならレベルは低いが「俺の条件」を満たしているサリーを鍛えた方が良いし、コイツなら必ず期待に応えてくれる、と。
「よし、では型に囚われず好きなように打ち込んで来い」
「うす!」
稽古を付けながら考える。
……何故サリーが襲われたのか、と。
*あのような状況・・要は全く想像できない状況。結果的に「裏切られた」状態。
不定期になりますが出来ているところは投稿していきます。




