とある思い出、とある場所。
ただの記録(涼宮。の記憶)である。
駅のすぐ近くにある少し年季の入った建物、そこにはスーパーと本屋などがあった。
地下もあり、そこには日用品とお菓子、カップ麺などなどが置かれていた。
1階は、食料だらけ。
1番好きだったのは、焼き芋だったと思う。
併設されている花屋に、いつも母の日に虹色の花を買いに行き。
本が好きだったから、3階の本屋にもよく足を踏み入れた。
そんな思い出の詰まった建物は今日で閉店する。
昔からあるその大きな建物を、私は記録しておこうと思った。
私は中学入学と共に、記憶力が低下
今日あったことも、8割ほど覚えていない。
そんな私の記憶を思い出す方法は2つ
1つは、その場所に行く。
そしてもう1つは、一緒にいた人の近くに行くことだった。
それ以外は、ぼかしがかかっていて良く思い出せない。
涼宮。は、記憶の大半をいらないものだと思っているのだろうか?
そんな私は、今日から少しづつあった出来事を書きしるそうと考えた。
我ながら名案、そんなふうに思っていた。
だから、大切な建物が無くなる日から書き記すことにした。
大切な家族との、亡きおじいちゃんとの思い出がもう思い出せなくなるのかもしれないと思うと少し目に涙が浮かんできた。
時代と共に少しづつ変わっていく世の中で、少しでもその出来事が覚えられていますようにと願いながら、この話を終えようと思う。