朝霧裕樹の武勇伝(笑)
何かネタ募集します
久しぶりにこのキャラ見たい、このキャラ使ってほしい、という希望合ったらお願いします
「俺の功績?」
「うん。宿題で学園都市の有名な功績を調べて、レポートにしなさいって」
焼きたてのキャロットケーキと、パンプキンパイ。
そして淹れたてのコーヒーとココア、その香りを堪能し味わおうと言うとき
お茶請けの話題のように、裕香がそう兄に問いかけた
「確かに功績といったら、大体は裕樹を連想するな」
「そうだね。ニュースサイトでも、良し悪しはあっても話題に事欠かないし」
「身近な伝説、れしゅね」
「そりゃ幾ら何でも誇張しすぎだ……ってか功績の話だろ? うーん」
裕樹は自身の評価、功績に興味がない。
確かに自身の行い、実力が周囲とは全くの別物……そう言う自覚はあるものの、その時その場で最善を尽くした程度であり、自分だからこそ出来た等とは思っていない。
ただ1つ言うとしたら、善悪とは行動に対する評価であり、何もしていないならその評価未満……少なくとも、今膝の上で自身に身を委ね、ココアを啜っているアサヒに対して、何もしなかった等と思えない
「裕樹で有名なのは、何といってもジャイアントキリングだな」
「…………じゃいあん、ときりん?」
「アサヒ、ジャイアントキリング、巨人退治って意味な。確かに考えてみたら、大型召喚獣退治は結構な数こなしたから、功績っちゃ功績か」
「いや、流石に自覚しなさすぎだ。この前の殀刀百振、武装集団”死屍魔瑠”相手の百人斬りも、そんな扱い……だろうな絶対」
うん、とその場全員が頷いた
「あの、宿題だから、真面目に話したいんだけど……」
「あっ、そうだった。仕事と言えば、そうだな……大型違法改造召喚獣の撃破、武装集団相手の荒事、身辺警護に調査に、あと何があったっけか?」
「いえ、自分の仕事内容位は把握してくだちゃい。美術窃盗団の壊滅で、見たかった風景画を取り戻してくれたの、感謝してるんですから」
「とりあえず、こっちで印象に残ってる事件話してみようか。私はそうだね……学園都市の電子マネー経済を混乱させた、ダミーペイの検挙かな。私たちの屋台も被害にあったから、印象が深い事だよね」
「…………おえかき、どろぼう……おかね、にせもの……だめ、ぜったい」
「うん、ダメだな絶対……あれ、こうして聞くと、結構な功績たてたんだな俺って」
遅い! という大合唱が響いた。
「……あの、宿題」
「あっ、すまん。何か功績、自信もって言える……」
「いやもう全部だろ、と思うのは俺だけじゃないよな」
再度うん、とその場全員が頷いた
「…………ふぁあっ」
「おねむか、アサヒ……あっ、そうだ、アサヒ、アサヒの事。初等部寮改革、これは自信もって言える功績!」
もう誰も野暮なツッコミいれるなよ、と言う空気が流れた。
「じゃあまず、アサヒとの出会いから、かな」
「そう言えば、簡単な説明しかなかったよね。あの時はいきなりだったから、驚いちゃった」
「きっかけは、近道しようと入った裏道で、怒鳴り散らされてる所に出くわしたんだっけな。で……」
「考えてみれば、重度の対人恐怖症ってことが先立ってて、どう出会ったかは詳しく聞いてなかったな」
「運命の出会い……とはちょっと違うかもしれないけど、大きな分岐点なのは事実だからね」
「個人としても興味ありましゅ」
ーーその次の日
「へえっ、最優秀賞貰ったのか」
「うん。初等部寮改革は身近だから、結構評判よかったんだよね。ユウ兄ちゃんに感謝する声も多かったし」
「……まあ悪くはないか。そう言えばあの時アサヒを虐げてた寮監、今どこのトイレ掃除してんのかな?」
「思い出すなそんなこと! ……色々と台無しだホント」