学園都市の新年会
『あたしの時代、と・う・ら……』
ブツッ!!
「こほんっ……皆様、あけましておめでとうございます」
「……はぁっ」
学園都市最高権力、生徒総会の号令で新年のご挨拶。
……の横で、生徒会SP身辺警護隊長、御影凪が目頭を押さえてため息をつく。
フロア別に別れたパーティー会場にて、映像越しにではあるが全員の挨拶が重なる。
「ふぅっ……」
ノンアルコールシャンパンを一口。
ドレスコードがあるため、タキシードを着こなした裕樹が一息。
「あけまして、おめでとう。ユウ兄ちゃん」
「…………あけ、まして……おめで、とう」
ジュースを手に、裕香とアサヒが新年のご挨拶。
2人とも、裕香が見繕った赤と黒が基調のお揃いのドレスで、ちょっと受かれている。
「ああっ、おめでとう」
ドレスコード認定があり、周囲もタキシードにドレス、あるいは袴に着物
実はパーティーは参加者はドレスコードとマナーの査定、準備側は食事に装飾、絵画にモニュメントの設営といった方面での、大きな功績として考慮される。
そして、奏でられるクラシック……これも、学生による演奏会で生で流されてるものである。
「あっ、裕樹先輩」
「裕香ちゃんにアサヒちゃんも、あけましておめでとうございます」
そこへ、ドレス姿のつぐみとみなもが合流してきた。
食事関係で出来ないメイクもバッチリ決めており、パーティーの華として十分通用する立ち振舞い。
「ようつぐみにみなも、あけましておめでとう」
「お姉ちゃんたち、あけましておめでとうございます」
「…………あけ、まして……おめで、とう」
「はい、おめでとうございます。えーっっと……今からの予定ってあります?」
「今はそうだな……競技場でやってる、王牙と龍星のダンナのビッグボディーズ、北郷と大輔のネオ・イージスのタッグマッチでも見に行こうかなって」
出し物もそれぞれあって、武闘派も最強レベルでの衝突は喜ばれる。
勿論裕樹にも声はかかっていた。
「じゃあ総書記秘書様も、そっちだね。宇佐美ちゃんは?」
「あっ、ライブあったよね。アスカ先輩との合同ライブ」
「ライブがいいな。タッグマッチはまだ時間あるし」
「そうだな。ライブ……もまだだし、まずは食事楽しむか」
「…………ごちそう、たのしみ」




