見し人の けぶりとなりし 夕べより
廂の隙間から月の光が射し込み、板間を白く照らしていました。
顔を上げると、雲に隠れていた月がいつの間にか姿を現しています。冬の澄んだ空からこぼれ落ちる光は透明で朗々と美しい。それゆえ、研ぎ澄まされた刃のようでもあり、じっと見いっていると不安な気持ちにさせられます。
月から無理やり目を離すと、自然と傍らに寝かしおいた我が子に視線が移りました。その娘の顔にも月の光が降り注いでいます。しばらく見つめいているとなにかぼんやりとした不吉な思いにかられました。
不意にもののけが現れて、どこかへ連れて行ってしまうのではないか
そんなとりとめのない恐怖に慌ててかけていた衣で娘を隠しました。
こんな気持ちになるのもただ無性に心細いからなのでしょう。
それが気弱な心が作り出す妄想なのは分かっています。分かっていながら、やはりまじないみたいな行為で安心してしまうのでした。
秋の頃にはすずろに鳴いていた虫たちも今は絶え、月に照らされた庭は死んだように静まりかえっていました。
いえ、庭が、ではありませんね。
そここの破れかけた透垣を見ればこの屋敷が死にかけているのが誰の目にも分かるでしょう。
ふっと夜の帳が庭を滑るように覆い隠しました。
再び雲が月を覆ったようです。
雲がくれにし よはの月かな、とはこの事かしら
月はなにも変わらないのに周りに翻弄され、明るくなったり、暗くなったり
ほんに当てにならないもの……
いえ、当てにならないのは、頼りと思っていた夫を突然失い、娘と二人でさ迷っている今のわたしの境遇でしょうか。
もやもやとした思いにかられつつ、文箱を手繰り寄せる。
中には今まで様々な人と交わした手紙が収められています。
その中から一通を取り上げました。
数年前にあの人から来た手紙
所々に朱色の染みがぽとぽとと落ちている、さても面妖な手紙でした。
あなたを思うわたしの涙の色を見てください
手紙にはそう書かれています。落とされた朱色の染みは自分の涙だと言うのです。
これを見たときは文字通り、開いた口が塞がりませんでした。
白々しいにも程があります。
こんな見え透いた嘘を平気でつけるなんてどれ程顔の皮が厚いのでしょうか。
それも若者の戯れ言ならばまだしも、歳は私の父ほどの殿方ときたものです。もう少しは歳相応の落ち着きと思慮分別をもって欲しいものと思ったものです。
それに……
それに、わたしは知っていたのです。この手紙を出した頃、この人が近江守の娘にも言い寄っていたことを。
だから返してやりました。
紅の 涙ぞいとど 疎まるる
移る心の 色に見ゆれば
紅がどれほど簡単に移ろう色なのか知らぬようですね、とせいぜいの皮肉を込めてやりました。
思えば、初めて会った時から変な人だったのです。
初めて会ったのは、まだ、姉君がご存命の頃でした。あれはそう、夜中の出来事でした……
夜中、障子がガタガタと揺れる音に目を覚ましました。何事かと思っていると、障子の先から殿方の声がします。
「もうし、もうし。今宵は月が綺麗です。
少しお話をしたいとおもいまして参上つかまつりました。
どうかここを少し開けてはいただけないか」
父の声でも弟のものでもありません。初めて聞く声でした。わたしはびっくりして隣に臥しておりました姉君を揺り起こしたのです。
「姉上、姉上、起きてください
なにやら外に殿方がおられまする」
姉君が目を覚ますのに少し時間がかかりました。その間も開けようとしているのか障子が音を立てて揺れ動いておりました。しかし、内から掛け金をかけておりましたから開くことはありませんでした。
わたしは初めての経験に恐ろしくて少し体が震えたのを覚えております。
姉君は、姉君はどうだったのでしょうか。
正直、良くわかりません。だた、狼狽えるわたしの手を握るとそっと耳元で囁いてくれました。
「しずかに。黙っておいで。
ほうって置けば去って行きます」
息を潜めておりますと、やがて障子の向こうの気配が遠のいていくのが感じられました。
「今夜は、方違いに屋敷にお泊まりの方が居られます。恐らくは、その方が色めいた気持ちになって参ったのでしょう」
と、姉君は申されました。
貴公子が見知らぬ屋敷に忍んで、姫と恋を語らう。そんな物語めいたことが、実際にわたし自身の身に起きたことに正直驚いてしまいました。
「まあ、そのような物語のようなことが本当に起こるのですね」
と、思わず言ってしまいました。恥ずかしながら少し胸がときめいたのを覚えています。
しかし、すぐにある疑問が頭に浮かびました。
「その殿方は姉君に会いにこられのでしょうか、それともわたしに会いにきたのでしょうか?」
わたしの問いに姉君は少し驚いたような顔をされると、すぐに笑いだしました。
「そのようなことは考えても詮なきことですよ。
さぁ、さぁ、ねむりましょう。こんな夜更けに起こされてわたくしは眠いわ」
姉君は掛けていた着物に潜り込むようにして、さっさと眠ってしまいました。
それに引き換え、わたしはすっかり眠気が覚めてしまっておりました。
そして、その後は浮かんだ疑問が気になって眠ることができませんでした。そのまま、横になったまま、空が白むのをまだかまだかと待っていたのでした。
朝になったらすぐにわたしは家の者に方違えに来ていた人物の消息を尋ねました。しかし、その人は日が昇るか昇らないうちにまるで逃げるように屋敷を出ていったとのことでした。
なんの言付けも文もありませんでした。
なんと言うことでしょう。
あの夜の出来事がまるでなかったかのような振る舞いにわたしは腹が立ちました。
夜通し高鳴っていた胸の責任どうとってくれるというのでしょう
そう思うと、どうしても姉君だったのかわたしだったのかをはっきりさせなくては気が済まなくなりました。
だから、庭に咲いていた朝顔を添えて文を送りました。
おぼつかな それかあらぬか あけぐれの
そらおぼえする 朝顔の花
あの出来事はなんだったのでしょう?
心の内が分かりませんよ、と。
大分してから返しが来ました。
その返しがまた人を食ったものでした。
いずれぞと 色わくほどに 朝顔の
あるかなきかに なるぞわびしき
姉君か、わたしのどちらから送られてきた花か悩んでいるうちに花が萎れて悲しい気分になりました、と言ってきたのです。
あるいはあの返歌は、小野小町の歌にあるように、花の盛りはみじかいもの、お高く止まっていると、あるかなきかになるのはあなたたちの方だと揶揄してたのでしょうか。
そうだとしたら全く失礼な話です。
そもそも、姉君かわたしかと決めかねている時点で、それはどちらでもよかった、ということでしょう。
馬鹿にしています!
そのようないい加減な殿方などとおつきあいすることなどわたしには考えられません。
だから、それっきり文や言付けをすることをやめました。それでおしまいになるものと思っておりましたの。
それなのに、奇妙なことに、それから度々わたしにだけ文が届くようになったのです。やがて、文の内容はわたしを妻にしたいと申すようになっていました。
何でこのようなことになってしまったのか困惑しきりでした。
相手はかつては父の同僚でもあった親戚筋の殿方で、妻と呼ぶ女が既に何人もいたのです。その上、その頃は近江守の娘にも懸想していたという状況で、何故わたしなどに文をこまめに送りつけてくるのか理解不能でした。思わずその思いを直接的にぶつけてみたこともありました。
みづうみに 友よぶ千鳥 ことならば
八十の湊に 声絶えなせそ
近江の湖に声をかけている千鳥のようなお方なら、いっそあちこちの港にも声をかければ宜しいでしょう、と。
まあ、その返事が、先程の紅を散らした文な訳ですが……
めげないと言うか、なんと言いましょうか。
なにゆえ、これほどわたしに執着されるのか分かりませんでした。
自分で言うのもなんですが、わたしは美人ではありません。可愛い女でもありません。むしろ、面倒くさい女なのです。嫉妬深く、気位が高い女なのです。
つき合えば不快な思いをすることが多い女なのです。
そう言えば、あの人がわたしの文をあろうことか他の女に見せびらかしたことがありました。あの時も大変でした……
「許せません、許せません。
よりにもよってわたしの文を見せびらかすとはなんたることでしょう」
「まあ、まあ、そのように悋気を起こすものではございません。
殿も悪気があるのではないでしょう。むしろ上様の御文を自慢したかったのですよ。
殿方は時折そのような子供じみたことをしたがるものなのです。それをいちいち真に受けて指摘すれば殿方は意固地になってかえって話が拗れるものです。このようなときはおおように構えられるのが良いのです」
侍女はそう言いましたが、その物言いがかえってわたしの怒りの火に油を注ぐことになりました。
「なぜ女がいつもいつも我慢をしなくてはならないのです。子供じみたことをするというのなら、わたしが本気で怒っていると示さねばさらに増長するでしょう。
使者を立てなさい。
『今までわたしが書いた文をすべて返してください。返してくれなければもう二度と手紙を書きません』
そう伝えるのです」
「なんということをおっしゃりますか。
手紙を返せと。
その意味をお分かりになっておっしゃっておられますか?
しかもそのような大それたことを文にしたためるのでもなく、使者の口上で述べさせよ、とは。上様は本気で殿と絶縁されるおつもりなのですか?」
侍女の言葉ももっともなことです。
でも、今までの手紙を返さなくてはもう手紙を書きませんと手紙で伝えたら、意味が通らないではないですか。
それに……それにきっと大丈夫。
あの人から絶縁するなんてことはない。と思ったのです。
もしも、わたしに愛想を尽かすなら当の昔に尽かしているはずです。そんなやり取りは契りを結ぶ前に何度でもあったのですから。
それでもあの人は離れることはなく、むしろ逆にわたしに執着を示しました。だから今度もそうなのでしょう。
でも……わたしのどこに執着しているのか未だに良く分かりません。だから、一抹の不安がないわけではなかったのです。ですが、その時は怒りの感情が強かったのでした。その為、使者を立てることで押しきってしまったのです。
「殿は『ならば、全部返す。これで絶交だね』と申されておりました」
「ああ、なんということでしょう。だからわたくしめが言った通りではありませんか」
帰ってきた使者の口上に侍女が顔面を蒼白にして金切り声を上げました。わたしも内心やりすぎたかと思いました。
「それで、手紙は受け取ったの?」
「いえ、お返しいただいてはおりません。後程改めて送ろうとおっしゃっておりました」
「後程返す? 本当にそう言われたのですか?」
「はい」
それを聞いてわたしはほっとしました。
何故なら、やはりあの人はわたしと絶交するつもりがないと知れたからです。もしも、本気で絶交するつもりであったのならすぐに使者に手紙を持たせて帰したことでしょう。それを後程返すと言ったのです。
時間稼ぎをしているとしか思えません。
あるいは、わたしが譲歩することを求めているのでしょう。
わたしは少し考えると、再び使者を立てることにしました。
閉じたりし 上の薄氷
解けながら さは絶えねとや 山の下水
ただ、それだけを書きつけると。それを使者に持たせました。
春になれば凍った氷が解けて谷川の水となるというに、このまま絶えてしまってもよろしいのでしょうか、というぐらいの意味です。
侍女に言わせると、謝罪の文を添えるべき、らしいのですが、これで十分だと思いました。
なによりも文を返さなければ今後、手紙を書くことはないと言ったわたしのほうから文を出すのです。
それこそがわたしの最大の譲歩なのです。それが分からぬ人でもないと思いました。
さて、使者を立てましたが先方からの返事はなかなか来ませんでした。
昼が過ぎ、夕刻となり辺りが暗くなり始めました。その頃になるとまた少し心配になってきました。もしかしたら、本気で怒っていて、手紙を返さなかったのはただ単に本当に手元になかっただけなのではないか。そんな風に考え始めた時です。使者が文をもって来ました。
東風に 解くるばかりを
底見ゆる 石間の水は 絶えば絶えなむ
和歌に『今は物も聞こえじ』と言葉が添えられておりました。
東風で氷が解けるような浅い流れなら絶えてしまうのなら絶えてしまえばよいのだ。
もう何も言わないよ。
という意味でしょうか。それを見た時、子供のように拗ねているあの人の顔が浮かんで思わず笑ってしまいました。そもそも何も言わないと言いながら返事をしていくることで、あの人の心が分かろうというものです。
おそらくは、わたしの心意、手紙を出さないと言いながら、その言葉を曲げたわたしの思いをくみ取って、同じ趣向で返してきたのでしょう。
言い絶えば さこそは絶えめ なにかその
みはらの池を つつみしもせむ
すぐに返しを使者にもたせました。
絶えるなら絶えてしまっても良いのです。わたしはお腹の中にある心を包んで遠慮なんてしませんから、という意味です。
そうしたら夜更けに返しの返しが来ました。
たけからぬ 人かずなみは わきかえり
みはらの池に 立てどかひなし
腹は立つが、腹を立てるかいがない、と言ってきたのです。
随分としおらしくなったもの、と思っておりましたら、門を開けよという先払いの声が聞こえてきました。
こんな時間にやってくるとはさすがに思いもしなかったので、いささか慌てました。
あたふたと準備をさせますと、殿がなにごともなかったように部屋に入って参りました。
そして何も言わず、わたしのすぐ横に座りました。座ったまま、ずっと黙っておいででした。
どうやら、今度もわたしの番のようでした。
「すこし、やり過ぎたようです。申し訳ございませんでした」
とりあず、頭を下げることにしました。
もう終わったことなので、これ以上池を湧きかえらせても益はないと思ったのです。
しかし、殿は、「うむ」と言ったきりでした。
やれやれ、と思いました。
どうやらまだ、わたしの番が続いているということでしょう。
なんと切り出せばよいものか少し思案しましたが、良い機会でしたので、ずっと疑問に思っていたことを聞いて見ることにしました。
「面倒くさい女で申し訳ないと思っております。ところでなんであなたはこんな面倒くさい女に執着なされるのですか?」
殿はわたしの方へ顔を向けると、小さく、孟春之月 東風解氷とつぶやきました。
礼記でございますな、と答えますと、そういうところだ、と申されました。
「はい?」
「そういうことにすぐに気づく聡いところが面白いのだ」
と、嫌そうに、いえ、照れておられるのか、答えられました。
「白文を弄くる女など、嫌いではございませんか?」
「何故そう思う?」
あの人は突然、背筋を伸ばすとわたしのほうへ体を向けました。その真剣なまなざしに少し心臓が高鳴りました。
「何故ともうされましても、みな、そう言っておりますよ。女が漢字の知識をひけらかすとろくなことにはならない、不幸にしかならない、と。
実際、中宮様の件もございますから。
ですからあなたも、お嫌いなのではないかと思うのです」
「世間がそう言うか……
私はお前のそういうことろがむしろ好きだ。世間が疎むというのならなおさら愛おしく思う」
ああ、そうでした。この人はこういう人なのでした。
人々がこうだというとその逆をやりたがるひねくれもの。そして、こんな恥ずかしいことを平気で言える人でした。
つまりは、この人もわたし同様に面倒くさい人なのです。
「ああ。もうあなたはどうしてそのような白々しいことを臆面もなく言えるのですか」
「白々しくはない。本当にそう思っているのだから」
頬が少し熱くなってしまいました。
照れくさい。
有り体にいえばそう言うことです。だから、声が少し大きくなったり、むきになったりしました。
「嘘です!
くれないの 涙ぞいとど で、ございますか?」
「お前は! またそのような昔のことを、蒸し返してくる」
「昔ではございません。ほんの数年前の話でございます」
「なんだ、やはり昔の話ではないか」
「数年前は昔ではありません。昔というのは少なくとも10年は前……」
そこまで言いかけて、わたしは口をつぐみました。急に馬鹿馬鹿しくなったのです。
「やめましょう。
蝸牛角上争何事 です」
「ふむ、白氏か。
そうだな。
石火光中寄此身」
「随富随貧且歓楽」
「「不開口笑是痴人」」
「うふふふふ」
「くくく、うわははは」
最後の句を唱和し終わるとどちらも笑いをこらえきれず、大笑いしたのでした。
あの日、あの夜、わたしは悟ったのです。この人はわたしを一人の人として見てくれていたのです。
そして、面倒くさい性格も、無駄に漢文の知識を持っていること、毒舌なところ、意地っ張りなところ。嫌なところ、悪いところも良いところもまるごと呑み込んで肯定してくれていたのでした。
そんな殿方、京広しといえど二人といない。離れられないのはこの人ではなく、きっとわたしなんだ、そう思い知ったのでした。
わたしはこの人と生涯添い遂げようと思ったのでした。
それなのに……
それなのにあの人はもういないのです。
はやり病にかかりあっけなくこの世を去ってしまいました。
わたしと一人娘を残したまま。
見し人の けぶりとなりし 夕べより
名ぞむつましき 塩釜の浦
荼毘にふし、空にのぼっていくけむりを見ながらも、なおそれを現実と思うことができませんでした。
いえ、今もまだそうなのです。
不意に先払いの声とともにあの人がひょっこり現れるのではないかと思うことがあります。
もうなにもかも虚しく思えます。
正直、今すぐにでも出家してしまいたいのですが、娘のことを考えるとそうもいきません。
本当に世の中はままならないものです。
ならば、せめてこの悲しみを紛らすことができないものかと思うのです。
幼きころは、物語などで気を紛らすこともできたのですが、今は駄目です。
なんと申しましょう。
どうも絵空事のようなものばかりで、読んでいても白々しくなるばかりで気を晴らすことができないのです。
……こうなったら、いっそのこと自分で書いてみましょうか
ふと、そんな馬鹿げた考えが浮かびました。
そう、あの人を主人公にした、物語を書いてみるのも一興かもしれません。
ちょっと真剣に考えてみましょうか
あの人……そのままはさすがに、あれかもしれません。ちょっと嫌ですね。
物語の主人公はもっと高貴な出自で、美しく、才のある。それでいて、生真面目で、純粋な感じ。そんな貴公子が幸せになる話が読んでみたいのです。
そんな貴公子には、わたしのような小難しくて面倒くさい女ではなく、もっとおっとりして少女のように素直な美しい乙女を娶わせてあげましょう。
出自はとびっきり高貴な帝の子。
故あって臣下に下らねばならない不運な貴公子などどうかしら。
なにか面白い物語が書けそうな気がしてきました。
さっそく、紙と硯を用意しましょう。
そうね、書き出しはこんな感じでどうでしょうか。
『いづれの御時にか、女御、更衣あまたさぶらひたまいける中に……』
これは、あなたとわたしの果たせなかったもしもの物語。
そして、わたしからあなたへ贈る、長い長い恋文です。
2022/10/18 初稿
《参考文献》
●書籍
『紫式部日記/紫式部集』(山本利達校注@新潮社)
『源氏物語【1】』(阿部秋生/秋山虔/今井源衛/鈴木日出男校注・訳@小学舘)
『更級日記』(池田利夫訳@笠間文庫)
『京都紫式部のまち』(坂井輝久文/井上匠写真@淡交社)
『紫式部ひとり語り』(山本淳子著@角川ソフィア文庫)
『漢詩観賞事典』(石川忠久編@講談社学術文庫)
●Web
『紫式部集32-35番歌についての考察』(渡辺健著)