6 スターフィッシュ
今回はプロローグ的な話なので短いです。
今回は今までと全然関係なさそうな視点のスタートです。次の回に関してはけっこう、私自身が描くのが大変というか、キツいかもです。
12月……終わりの夜。
私は出された食事を食べている。今日は晩ごはんは、スーパーのお惣菜。唐揚げとコールスローサラダ。ご飯は冷凍していたものをチンして、味噌汁は昨日の残りものだ。
スーパーのお惣菜は飽きちゃったし、コールスローサラダも美味しくない。でも残したらママが悲しむから私は残さずに食べる。
ママはベッドのある部屋で電話をしている。でも、聞こえるのは怒った声で……悪口に近い事を電話に言っている。
相手はパパだろう。
パパは出張して中々帰ってこない。最近会ったのはいつだっけ?
もうすぐ妹も生まれてくると言うのに。
ウソつき。
良い子にしてたら、早く帰ってくるっていったのに……
ママは電話が終わった後、泣いているようだ。
私は慣れちゃった。
でも、ママが悲しい顔をしているのは嫌だ。でもでも、私にはどうしようもできない……
だから、だから…………
カチっ、カチっ、カチっ………………
時計が針を進めている。時計なんて大っ嫌い。昔、不思議の国のアリスでウサギが時計を持って、せかせかしてるのが思い出すから、余計に嫌い。時間なんて進まなきゃいいのに、むしろ戻ってくれたら……
ふと、テレビを見るとクイズ番組をやっていて、ある漢字が目にはいった。
『海星』
これでなんて、読むんだろう……私は見慣れた漢字なのに読めない事にじれったくなる……
「うみほし……?」
と小さくつぶやいた。
その後、テレビで答えが発表されて、びっくり。
私はエアコンで暑くなり空気が悪くなった部屋を飛び出し、ベランダに出た。
冷たい空気で頭がスッキリしてくる。
そういえば、サンタなんて、いないんじゃないかなぁ……プレゼントはくれても、私の願いなんて叶えてくれない……
私のおうちは、マンションの上層階だから下を眺めると怖い。
でも、空との距離は少し近い気がする……都会なのに今日は星がキラキラしている。
冷たい空気を忘れ、私は数分空を眺めた。空気が乾燥して、大きく見える星をもしかしたら……この手に届くかもしれない。あの凍てついた痛々しい輝く星に。
私は空に手をやり、取れないかと試した。
その時、流れ星が4個流れた。私は一個目は見とれてしまったが、次に願いを唱えた。
「パパとママが昔みたいにラブラブで仲良くなって、これからも一緒にいますように 」
「妹が無事に産まれますように 」
「あと……1つは……うぅ……星になっ…………」
私は息を飲みこんで……願い事を胸に閉まいこんだ。
かわりに、
「星が掴めますように……」
と望んだ。
私は部屋に戻る。温かさで急に眠たさがきたのか……それか、いつもの……
私は力が抜けるように眠る。
お母さんの声……腕から感じる温もりが気持ちいい。
まぁ、今回ざっくり、はじまりざっくり終わってるので、すいません、言い訳させてください。プロローグなので許してください。
次回、ちょっと時間がかかるとと思うので、宜しければ今までの内容また、見ていただければ幸いです。
読んで頂きありがとうございます。