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古着屋の小野寺さん  作者: 鎚谷ひろみ
sweet&salty
32/52

17 臨時ニュースです

えぇ~っと、今テスト勉強中で、投稿を控えようと思ったのですが……


初レビュー、頂けたので投稿しちゃいました( ̄▽ ̄;)

これでストックなくなりました……


今回は、Sugar&Saltyの後半戦のプロローグです。

また、違う人の視点で始まりますので、これ誰の視点となるかもですが……

それと、不穏感たっぷりです……




ブゥン……



『臨時ニュースです。北朝鮮が日本海側に核ミサイルを……』


ピッ


『さぁ、なんとこの商品……』


ピッ


『事件は、現場で……』


ピッ


『いえぇ♪~えぇ~え~♪♪』


ピッ


『今、埼玉のB級グルメが熱い!……』


ピッ……



『数年前、ハリウッドの芸能界で問題になっていた、ピート・ガデン容疑者に関する裁判のニュースです。ピート・ガデン容疑者は《戦罪》や《ラブ コヨーテ》《ホット カニバリズム》等、カルト的人気を博した映画監督で、近年では舞台の演出や脚本をしていました。ですが一年前にセクハラ、性行為強要や暴力事件等を共演者やスタッフから告発され、その裁判の判決が昨日。判決は禁固10年以上は推定。確認できる被害者女性は10数人、もしくはそれ以上とも言われています。最近、麻薬所持で捕まった人気女優のマドリ・チャイネスさんとも関係ある模様で……』



「へぇ~、漸くか~おっせーんだよ。チッ、芸術家気取りの社会の成金クズが裁かれるの。でも、あれ? たしか、コイツ………………フュゥ、ふふふ……」



朧気に見覚えのあるテレビに写る白人のデブジジイ、黒のサングラスにモジャモジャの髪型で汚い笑みを浮かべた奴を見て……高揚感が上がっていき、抑えきれない。


俺の口角は上がり、自室の部屋の書斎の机の引き出しから、何枚かの写真を取り出した。

「あぁ、やっぱり~」

写真は数年前のニューヨークでのストレート芝居、演劇の舞台挨拶の会見のものだ。今テレビで取り沙汰されている汚い男と、数人の老若男女が載っている。

そして、一人冷たい表情で写る女にだけ、赤い丸をつけていた。

「ようやく繋がったよ。くそ~なんで忘れてたのかなぁ~…………小野寺千里香~今度は君の……罪が裁かれる番だよ。イヒッ……」

俺は上機嫌になり、『ベートーヴェン よろこびの歌』を鼻唄しながらパソコンへ向かう。

「さぁて、あとは……最近の動向と……その確証ある身近な奴の意見が欲しいな~。まぁ、どうせぇ……『うん!』って言ってくれただけで~ある程度、色をつけるけどね~」



カチャカチャカチャカチャ……



俺は上がる口角と鼻唄と共に、リズミカルにキーボードを打つ。




カチャカチャカチャカチャカチャカチャカチャカチャカチャカチャカチャカチャ……………………………………


今回も読んで頂き誠にありがとうございましたm(。_。)m


不穏でしたね……


次回投稿は、テストが終わり、新しく書き直すので12月前半にあげれたら、いいなと思います(*´▽`*)


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