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古着屋の小野寺さん  作者: 鎚谷ひろみ
sweet&salty
27/52

15 会いにいくよ!

今回は、次回の話のプロローグです。


私の話なんですが、久々に会う人ってドキドキしませんか?


よろしければ短いですが、楽しんで頂ければ幸いです!





10月の始め……残暑はまだ、引っ張っている。



私はさっきまでの籠った感じの電車の中から、外を味わいたく、新宿の地下から地上にいく。




雑音だらけ、汚い町……人ごみの中、大きく溜め息を付いた。


空を見上げると、細なが~い雲が私の視界いっぱいにある。


「あの曇……あの人の町まで繋がってるのかなぁ……」


私は小さく言葉を溢した。



いくつかの雲が流れると、太陽が顔を出した。


まぶしい……


手をかざして眩しさを半減させ、私は行くことを決めて、歩きだす。すると、何人かの男が振り返り私を見るが……


そんなのどうでもいい……あなた達に見られても嬉しくないし、私を見ていて欲しいのはあの人だけなんだ……


私はフンッと鼻を鳴らし、ただ前を進む。



また地下に入り、今度は私鉄の特急に乗り込む。



電車は加速し、ドンドン……ドンドン……っとあの人がいる町に向かう。



いくつもの景色を通り越し、停車駅三駅を過ぎて、次の停車駅があの人のいる町だ。だが、あともう少しってところで電車はスピードを落とし、ゆっくりになる。そして止まった。



もぅ! いつも向かうとき……なんで、ここの辺りで止まるの!


私は小さな怒りを窓の外に向ける。右の窓に映るのは、『用水路と小川と小さな橋』


はいはい、この景色は変わらないですね。間隔調整って事はわかりますけど!




そうこうしてると30~40秒が過ぎ、また電車は走り出す。地下に入り、そしてあの人の町の駅に止まった。

私は、思いの丈を胸に、駆け出し小走りで地上に上がる。



地上にあがると、新宿よりは人はいないがそれなりに賑わっている。でも、ちょうど良いくらいだ。ほんと、この町に来ると落ち着く。



日の光が眩しくてまた、空を見上げてしまう。



あれ? さっきのなが~い雲に似てるのが居る! やっぱり繋がっていたのかなぁ!


私は、さっきの小走りで弾んだ呼吸と、雲の事で嬉しくなり、口元が緩みにやける。



だが、日の光と……ちょこっと走ったので……かるく、フラッとした。


あぁ、ヤバイヤバイ……暑さのせいだなぁ。そうだ、近くのコンビニ入ろう。


私は50メートルくらい先のコンビニに入り、体の熱を放出する。


あぁ、涼しい~


それから、アイスの冷えてる冷凍庫のコーナーに行く。そこから坊主頭の少年のイラストのアイスキャンディーを買って、コンビニの前で開封する。


シャリシャリッ、シャリシャリッと鳴らしながらかじり、食べる。


半分より下までたどり着くと棒を見て、ハズレを確認する。


やっぱり……はずれか……アタリ、ホントに入ってるとかなぁと……目を細目た。


「ごちそうさま」

そう小さく呟き、コンビニのゴミ箱へ入れる。



先ほどの、フラッ……が収まり、私は自分自身に気合いを入れるために両手で顔を叩く。


「カエデ! 一世一代の大勝負です! 」

私は1人見栄を切り、気合いをいれて歩きだす。


「待っててね、ヒロちゃん! 会いに行くよ!」


私はヒロちゃんの元へ向かった。


今回も読んで頂き誠にありがとうございます!


カエデちゃんとは誰なのか? ヒロちゃんは誰か?


次回のお話頑張って描きたいと思います!


今回も読んで頂きありがとうございましたm(。_。)m!

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