第一話「俺の仕事」
大きいドアの前に立つ兵士。
「なんだお前は!?」
と叫ぶのは鎧を着た兵士。体格はあり強そうだ。
兵士は槍を構える。
「あら、ばれちゃたよ。」
挑発のような声で困った顔している少年。
青年は魔女のような帽子を被り、帽子から紅い髪が少し見えている。
黒い服を着て、黒いズボンを履いている。
腰には剣を持っている。
「侵入者だ!!!」
と兵士が大きい声を上げる。
「そりゃないぜ。」
少年がそう言うと兵士に向かって走り出した。
その瞬間ズサッと鈍い音が聞こえる。
「ぐはっ。」
と兵士が悲鳴をあげる。
兵士の後ろには青年がいた。
そして、兵士の胸には剣が刺さっていた。青年の。
何が起きたかというと青年が走り出しと共に剣で兵士を一瞬で刺したのだ。
かなりの速さである。
「何・・・者・・・・だ?」
兵士にが苦しげに少年に聞く。
「暇だし答えるか。俺の名前はトュレイマン。
義賊、「僅かな光」の一人だ。」
青年ではなく、トュレイマンが軽く紹介する。
「そ・・・・う・・か。」
兵士が苦しげに言うと兵士は力尽きたかのように倒れた。
「死んだか・・・」
トュレイマンが悲しげに言う。
トュレイマンは兵士が守っていた扉を開ける。
トュレイマンはドアの向こうを見て
「遅かったか・・・」
とトュレイマンが言う。
トュレイマンが見ている部屋は至って普通。
大きな窓が一つあり、ベットが一つある。
ベットの近くの机に花瓶が置いてある。
しかしそのベットの上が普通ではなかった。
人が二人、死んでいるのだ。両方とも腹にナイフが刺さっていたのだ。
片方は優しそうな顔したおじさん。
高貴な服を着ている。
もう片方は優しそうな顔したおばさん。
ドレスを着ている。
トュレイマンはおじさんとおばさんの脈を触ると
「くそっ。」
と言うと壁に拳にぶつける。
「それとそこで何してるの?お姫さん?」
とトゥレイマンがふざけた様に言うとトュレイマンが入ってきた扉が少し動いた。
「あっ。」
女が入ってきた。
女はトュレイマンより背が少し低く、赤色の髪をしており
その髪にヘアバンドを付けている。
女は部屋のベットを見ると驚いた顔をして、その後に悲しい顔を浮かべる。
「許しません!」
と女が言うと女が花瓶を持って
「うわっあぶねぇ!」
トュレイマンを殴ろうとしてきた。
トュレイマンは辛うじて避けた。
女はもう一度、花瓶でトュレイマンを殴ろうとしてきた。
花瓶を避け
「言っとくがこの人たちを殺したの俺じゃないぜ。」
トュレイマンがそう言うと
「えっ。」
女は花瓶を置いた。
「本当ですか?」
「本当だ。信じろって言っても無理かもしんねぇけど。」
女が聞くと、トュレイマンが答える。
「それで、あんた誰だ?」
「私ですか?私は。」
新連載です。
人物紹介をします。
トュレイマン・ゼラース
性別・男
23歳
身長170cm
僅かな光の一人。自分の自由の為に僅かな光に入った。
まだ僅かな光に入って間もない。
どんな事にも動じない性格。怒ることは滅多にない。
好きなものは自由、嫌いなものは不自由。