天才ロボット博士は、ロボットを届けたい
僕は、天才ロボット博士。
でもね、虐められっ子だったんだ。
友達も居なくて、学校にも行けなかったんだ。
ずっと一人ぼっちで、寂しかったんだ。
だから、一人で絵を書いたり、折り紙したり、色々な物を作るのが好きだったんだ。
だから、ママが、僕に『工作教室に行ってみたら』って言ってくれたんだ。
僕は、とっても嬉しかったんだ。
工作教室は、皆んな一生懸命ロボットを作っているんだ。
工作教室では、誰も僕を虐める暇なんて無いんだ。
僕は、とっても頑張ったよ。
だから、ママは、『ロボット作れて良かったね』って褒めてくれたんだ。
僕は、もっとロボットを作りたくて勉強を沢山したよ。
だからね、ロボット先生のいる学校に入れたんだ。
ロボット先生は、いっぱいロボットの事を教えてくれたんだ。
毎日、毎日、僕は、ロボット先生に会いに行ったよ。
毎日、毎日、僕は、ロボットの事を考えたよ。
でもね、僕は、知ったんだ。
車椅子に乗っている人が、一生懸命に歩道を進んでいるんだ。
でもね、僕は、見たんだ。
車椅子に乗っている人が、歩道を進みたいのにデコボコで進めないんだ。
だからね、僕は、デコボコでも進めるロボットの車椅子を考えたんだ。
だからね、僕は、友達と一緒にロボットの車椅子を作ったんだ。
皆んなビックリしてたんだ。
僕達の作ったロボットの車椅子は、デコボコ道でも進めるんだから。
僕は、とっても、嬉しかったんだ。
何時も一人だったのに友達ができた事が!
誰とも話せなかったのに沢山話し合った事が!
だからね、僕は、もっと勉強して困っている人を助けたいと思ったんだ。
だからね、僕は、小さなロボットを作ったんだ。
僕の作ったロボットは、カメラが付いているから身体が動かなくても見たい所が見えるんだ。
僕の作ったロボットが遠い所にいる人に会いに行ってもマイクが有るからその人と話せるんだ。
瞳しか動かせなくても、僕の作ったロボットが文字を読み取り代わりに話してくれるんだ。
僕の作ったロボットは、小さい手で感情が表せるんだ。バイバイもできるだよ。
だから、僕は、もっと皆んなに僕の作ったロボットを知って欲しいんだ。
だから、僕は、世界中の人に届けたいんだ。
僕は、天才ロボット博士、もっともっとすごいロボットを作るからね。
皆んなの所に届くといいな。
初めて書いた絵本です。
子供にも分かるように言葉を選びました。
少しでも気持ちが伝われば良いなと思いながら書いたのですが、、、コメント頂けたら嬉しいです