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晩餐  作者: ツヨシ
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「さあ、ご飯よ」


お母さんが呼ぶ。


食事もいつものように見て悲しくなるような質と量ではなかった。


大好きな大きなハンバーグが二つもある。


タコのウィンナーにポテトもつけて。


おまけにメロンやぶどうやりんごまでも。


どれも長い間口にしていなかったものだ。


僕の好きなものばかりがテーブルいっぱいに並べられていた。


食べきれないほどに。


「どうじたの?」


さすがに不安になってお母さんに聞くと「たまにはいいんじゃない」と笑って答えた。


お父さんも「遠慮なく食べろ」と言う。


食べた。


僕はそれをむさぼるように食べた。


ここのところまともな食事をとっていなかったこともあって。


食後にはシュートケーキにプリンまで出てきた。

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