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晩餐  作者: ツヨシ
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学校が終わった。


家に帰らないといけない。


でも帰りたくはない。


家に帰っても楽しいことは一つもない。


お父さんもお母さんも喧嘩しているか黙り込んでいるかのどちらかしかない。


それに怖いおじさんたちが毎日のように「金返せ!」とやって来る。


そうなるとお父さんとお母さんだけではなく、僕までもが身が縮むおもいをしなければならない。


でも小学生の僕には、家以外に帰るところはない。



その日、家に帰ってみるといつもと雰囲気が違っていた。


いつもなら家の中は陽が沈んでも、ほぼ暗い。


電気代を節約するためだ。


しかし今日は明るかった。


家じゅうの明かりが点いていた。


誰も入っていないトイレにまでも。


お父さんもお母さんも僕を見て笑っている。


二人が笑うところなんて久しぶりに見た。

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