第44話 『希望と夢を胸に』
「良いかい諸君、
これはお遊びじゃない、戦争だ。
今こそ真の人間となれ!
君達が生まれた理由は、
今ここで戦い、世界樹を守るためさ!」
急に、創造神が空き箱の上で演説を始めたのだが、
皆真剣に聞いて居る。
流石神様である、こういう所はしっかり鼓舞してくれる。
「花を咲かせずして何が人間だ!
私の個人的な意見だけど、
太くて短い花を咲かせた方が人間カッコいいのさ!
そりゃ誰だって死にたくないと思う!
でも、誰かがやらなきゃならない時だってある!
それが今さ!」
演説に熱がこもり出し皆、手を握りしめる。
「誰よりも鮮烈に!
羨望を束ねて、道しるべになるんだ!」
拍手が起こる。
確かに俺もそう思う。
死にたくはないし、
二度と痛い思いはしたくない。
だからこそ、だからこそだ。
だからこそ、俺にしか出来ない事だってある。
「冥界の王に、
世界プログラムを設定したの。
これで自己を持つようになったわ。
戦闘中、君は彼を動かさずに済む。
次に自爆装置、
これがもっとも大切ね。
中にある王の石にひびを入れて、魔力を暴走させる。
世界を構成して居るものが消えるから、
そのぶんの魔力を丁度起こった爆発が補う形で、
世界に還元して、崩壊を防ぐ」
なるほどな。
俺的には全員生還が望むではあるが、
正直のところ、それは無理そうだ。
彼女は王の石の爆発を望んでいるようだ。
「なぁ、テオトル様、
全員生還の道はないのかよ?」
「ない、何があろうと君達なんか比にならない強いよ。
神の使いだよ神の使い。
私並みに強い奴が作り出した強い奴だよ?
無理無理、まず無理。
まぁ、やってみるだけやって見なよ。
太くて短い花を咲かせるってところは、
応援するよ!」
よし、となれば作戦を考えとかなきゃな。
本当の最後の戦いはもう始まっているのかもしれない。




