第42話 『大きな選択』
「私が神剣の守護など、良いのですか?
この様な精霊如きに勿体無いお仕事です」
「良いんだよ。そんな固い事言わない!
良いかい?これは私からの命令ってわけ。
もし約束を破ったら、どうなるかは分かるよね?」
ツインテールが怪物を恐喝している所を見るのは、
どこか不思議で、ほっこりする光景だ。
ボーンからすれば死にも等しい恐怖なのだろうが。
「さて、唐突だけど、最終決戦前に聞いておかなきゃいけない事が一つあってね」
聞いておかなきゃいけないこと?
「そう。王の石って、
試験世界を構成するのに使った石の一つなわけ。
だから、そんな凄いのが爆発するとなると、
試験世界にいる人々の、
半数以上は死んじゃうわけ。
ズバリ言うと、君の近距離にいる人達が助かる可能性は皆無!
でもそんな事出来ない。
君の周りにいる人は、試験世界有数の強者達。
一人も居ないとなると、残った人々は、
強い魔物、それこそヒュドラみたい奴に、
一掃されちゃう可能性もあるわけ。
それは困る。世界樹の成長は人間が居てこそのものなんだ。
一つの世界でも欠けたら、
世界樹12世界は崩壊を迎えちゃう。
だから、一人」
少し良いか?
確か、前に会った時には9世界って言ってたはずなんだが?
それに崩壊ってなんだ?
一つの世界の崩れで、
他の世界が崩れるということか?
「うむ!良い質問だね。
まず一つ目。
前は9世界だったのに、何故12世界になったか、だね。
正確には増えてないんだ。
発見、て言うかなんと言うか?」
発見?お前創造神だろ?
お前が作るんじゃないのかよ?
「だーっ!うるさいうるさい!
私が作ったのは8つなの!
多分世界樹が自ら作り出した世界なのかな。
地球に、天山園。
老森園砂陽園。
新しい世界の名称よ。
全て地球の地形に関係してる世界だね。
はい、次!次行くわ!次の質問!
世界樹はとてもデリケートです。
故に、一つは崩壊すれば、
みかんの様に全部腐っちゃうわけ。
まぁ進行を食い止める事は出来ないこともないけど、
完全に止めることは出来ない。
だから、一つも欠くことができないの。
お分かり?」
なるほどなぁ。
だから一人……か。
なぁテオトル様。時間をもらっても良いかな?
「構わないけど、出来るだけお早めにお願いね。
一週間後には出発よ。
よく考えてから決めて頂戴」
一週間。短い期間で、一つの大きな選択を任せられてしまった。




