第33話 『おやつと摂理』
「うぃーっす!頑張ってるねぇ!」
ほーらきた。創造神(自称)だ。
「失礼な!れっきとした創造神だい!
そういえばギーモン君のあの驚き様見た?
あんな年になってまで私の事恐れてるなんて」
笑い声が聞こえてるぞ。
でもなんで化け物みたいな爺さんが、
あんたをそんなに怖がってんだ?
「彼が子供の時にねぇ?
ちょっとだけ上下関係を教えて上げたと言うか?
くふふ。あの少年がこんな老人になるなんてね。
人間って、ほんっとに寿命短いよねぇ」
あんたが作ったんだろ?
寂しいなら伸ばせばいいんじゃ無いの?
「まぁ出来ないことはないけど、
自然の摂理は守るものよ?
守らなきゃ……危ないことになっちゃう」
例えば?
「おやつが一つ消える」
は?
「私だって創造神の端くれなの!
創造神を作った人がいるの!
それが善神なの!つまり私達の親!
下手なことすれば大目玉!
おやつが消えて、最悪の事態になるの!
これでも最高位創造神なわけ!
世界樹見守るのって、
結構大変なのよ!?
貴方のお爺さんに上下関係教えた時だって、
おやつが減ったんだから!
今、ここでの楽しみは貴方たち一行と、
おやつだけなの!
だから自然摂理とか侵せないの!」
あぁ、分かった!もういい!もういいから!
「私としたことが……。
とはいえ、難行クエストは残り5つね。
クリア出来たら、ご褒美あげちゃう!
自然の摂理には反しない。大丈夫。
おやつは減らない。おっけー?」
お、おう、多分。
「さて、今回はここまで!
ここからは佳境に入っていく予感がするね。
んじゃ、頑張ってねぇ!」
心地よい光が辺りを包み込み、
意識をゆっくりと手放して行った。




