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第32話 『馬鹿と猪とそれから爺さん』

本日はロメディア交通の、

ヘリル王国周辺ツアーをご利用いただき、

誠にありがとうございます。

本日案内致します場所はこちら、

ベティネス平原で御座います。


観光名所として有名なのは、

何と言ってもこの草!

右を向いても左を向いても、

草しかございません。

偶に見える黒いのは馬で御座います。

そして今、馬に勝負を挑んだのは鹿で御座います。


今回の旅の目的は、

人食い馬と魔鹿の討伐で御座います。

短縮して馬鹿の討伐で御座います。


本日はロメディア交通をご利用いただき、

誠にありがとうございました。

途中、馬鹿などと汚い言葉を使ってしまい、

申し訳ございませんでした。

お詫びと言ってはなんですが、

お命頂戴いたします。



豪速で弓が放たれる。

風属性魔法付与(エンチャント)された矢は、

恐ろしいスピードで鹿の腹部を貫通した。


「おお、やるのぅ!儂も負けてられんわい!」


うおっ!この化け物、愛剣を投げやがった!

うわー。馬の頭が飛んだわぁ。

なんていうんだっけ。めず?


おっと、鹿が突進してきた。


「ここは俺の出番だろ?なぁ爺さん?」

「残念!私の出番よ!氷上世界(コルドワルド)!」


んー。ネーミングセンスがなぁ。

なんと言うか…絶望的と言いますか。

かっこかわいかったのになぁ。

まぁ、こう言うところもかわいいなぁ。


ネーミングセンスとは裏腹に、

作り出された氷の粒は、

鹿に当たった瞬間に弾け、

一面が氷に包まれた。

そこにヴォーラフが短剣を投げつけ、

氷ごと鹿を破壊した。


「が、合体技よ!ねっ!ヴォーラフ?」

「あぁ?知らねぇ、ぐはぁ!?」


ヴェナの正拳突きが腹部にヒットした。


「ねぇロミー?今の魔法どうだった?」

「素晴らしいです、お嬢様。

最高です、お嬢様。抱きしめさせてください」

「え?あ、ちょっと!?」


恥ずかしがる姿も可愛いよお嬢様!

おっとっと、今回は2つの難行をクリアしたわけだが、

もちろんこれで終わりではない。


ボスってのは最後に出るもんだ。


「ロミー!しっかりしろ!

平原の悪魔のお出ましだぜ!」


出ました魔猪!

結構色んなお話に出てくる破壊の化身!

お肉が美味しいんだとか不味いんだとか。


「儂が奴の足止めをする!

冥界の王(ハデス)の最大威力の何かで、

横っ腹を殴ってくれい!」


いつになく化け爺が真面目だ。

そんなに強いんだろうか?


ひとまず俺は言われた通りに、

魔力を練り始める。

それを冥界の王(ハデス)の、

燃え盛る黙示録(ケオ・アポカリシィ)部分に魔力を貯める。


久々の使う土器精製(アースウェア)で、

壁を作り出す。

一時的だが、飛んできた岩などは防げるだろう。


「ロミー!私も手伝う!」


ヴェナの得意な魔法属性は炎である。

薪などを焼いているうちに得意になったんだとか。

炎と風属性が付与されても、

その威力を弱めることが無いのが、

王の石(バシレウス)の特徴である。


「ロミー!今じゃ!」


冥界の王(ハデス)は、

炎風属性を宿した右腕を、

魔猪に叩きつける。


大体、獣系統の魔物は炎属性に弱い。

それは魔猪でも例外ではなく、

炎属性のダメージは大きい。


魔猪は大きな叫び声を上げながら、

ゆっくりと倒れた。


さぁて!今夜は猪汁だ!

馬肉に鹿肉もついてくる!

ギーモンさえいれば、

12の難行なんて楽勝っぽくない?




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