表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
39/125

夢の国デート⑤

私がその様子にニヤニヤしていると、


「別にいいけど。そうしたら俺、和風ハンバーグにするから」


と、いつもの無表情で答えた。

……けど、眉がほんの少し上がっている。


(あ、これ“してやったり顔”だ)


そう気づいて、私は思わず笑いを噛み殺した。


「何、笑ってるんだよ」


私の反応に気づいた長塚君が、指で私の額を軽く突く。


「だって……今、超得意顔してたでしょ」


「してない」


「してたよ。眉、ちょっと上がってたもん」


「眉?」


そう言いながら、自分の眉を指で撫でる長塚君。

その仕草がおかしくて、私はクスクスと笑ってしまう。


すると、


「あの〜、私たちがいるの、分かってる?」


と、ち〜ちゃんがニヤニヤしながら声を掛けてきた。


思わず長塚君と顔を見合わせていると、


「で、どうするの?」


ち〜ちゃんがメニューを私たちの方に差し出した。


「どうする?」


「ん〜」


「今、“考えるの面倒くさい”って思ってるでしょ?」


「……そっちが決めて」


「じゃあ、さっき言ってた和風ハンバーグにする?

あ! おろしハンバーグもあるよ。これにする?」


夢中になって話しているうちに、再び周囲の視線を感じて、


(……そうだ、ち〜ちゃんたちと一緒だった)


と気づき、前のめりになっていた体をそっと元に戻す。


「じゃあ、そっちはおろしハンバーグ二つね」


そう言って、新井君が手際よく注文してくれた。


食事中も、ずっと二人にニヤニヤ見られていて、少し居心地が悪かった。


食事を終え、私たちとは反対回りで園内を回るち〜ちゃんたちとは、ここでバイバイすることになった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ