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序章終『ずっと好きだったんだぜ』

所詮男性は女性の涙に弱い生き物じゃからね。大切にしようね。

さて、ジュースで酔っ払ったなどとお茶目な冗談をかましてきている上司をどのように対応しましょうか…

選べる選択肢は3つ。


① 「タクシー呼びますね!」と先ほどの発言を冗談と処理し、ラブコメの主人公ばりの鈍感ムーブで今日を安全安心に乗り切ること。


② 「わかりました。ならどこかでまた飲み直しましょうか?」と先ほどの発言をジョークと判断し、ラブコメの主人公ばりの鈍感ムーブで今日を安全安心に乗り切ること。


③ 「え?何か言いました?それより本当に今日は楽しかったです!またよければ一緒にお食事しましょう!」と先ほどの発言を無かったものとし、ラブコメの主人公ばりの鈍感ムーブで今日を安心安全で乗り切ること。


いやん♪全部保守的すぎ!草食系通り越して断食系男子だなぁこりゃ!となかなか状況が理解できてない頭で最善の策はないか考えていた。


まぁ、そりゃひよりますとも。保守的にもなりますよ!仕方ないじゃん!こちとらこの30年恋愛という恋愛をしてきたことないのだから!

卵から生まれたてのポケモンが攻撃技しかない伝説ポケモンに挑むようなもんですよ!


しかもなんだ、①、③は、今日はいいかもしれないが次の日から仕事の時に角が立ちそうだし…


勇気出したのに断られた!無視されたとか。

そして周りの女性職員に一生言われ続けるんだ…

「鈍感いくじなしカタツムリ野郎」って


いや、確かに私の息子はカタツムリみたいだけど…

うわぁ、考えたら泣きそうになってきた。


②に至っては次のお店行ったら確実に朝迎えるし…



あれ?これ詰んでないか?

どう転んでも最悪お持ち帰りコースは決定してるのでは?いや、まて、あくまで私の希望的観測に過ぎない。ここはさりげなく発言の意味を問わなければ。


『あの〜あくまで確認なのですが…もしかして、もう一軒行きましょうというお誘いですか?もしくは…』


だめだ!!限界、もしくは…からお口が発言をストップする!


いや、わかってますけど、酔ってもないのにあの発言は確実に次のお店へのお誘いではないことはわかってますけど!でも、可能性にゼロはないもんね!


「次のお店行ったら終電無くなっちゃうし…私の家も電車で遠いから…」


ですよね〜私知ってました!!役満だわ!!!

しかもね、家遠いことも把握済みですよ。だってさっき食事の時話してましたもんね!こりゃ無理だわ。


「まし…安土くんの家、ここから近いんだよね?もし良かったら…『うちきませんか?』え?」


『家、近いので、それとまだ谷沢さんと話したいですし、まぁ散らかってるのでその…あと狭いし、部屋臭いかもしれませんし、あ、言っといて死にたくなってきた!』

なけなしの勇気でお誘いしたものの

家の現状を考えると恥ずかしくて死にとぉなりましたわ。

でも、谷沢さんからのお誘い無碍にはできない!

こちらも答えねば無作法というもの。


「いやいやいや!狭くても汚くても大丈夫だよ!急にお願いしたの私だし…本当にいいの?」


『ウェルカムトゥマシロハウス〜』


もうここまできたら振り切れたわ。家着いていい感じになったら告白しよう。

一生に一度のチャンス掴み取らねばね!!


「なら、是非お願いしようかな!洋服とかは一応予備いつも持ってて…ふふ…よかったよ」

ふふ、僕も良かったよ。うちの会社たまに残業で近くのホテルに泊まることあるからね。


これほど残業に感謝したことないよ。残業、私の最高の友達。


まぁ、うそなんですけど。


「…やった…これ…にがさ…」


ん?谷沢さんのボソボソタイムか?

一応、聞いてみるか…

もしかしたら大事なことかもしれないし。


『どうしました?』

くらえ!エンジェルスマイル!!

と言わんばかりの笑顔で質問を投げかけた!!


「あ、いや、やっぱり少し緊張しちゃって…」


よし、効果は抜群だ!まぁ私がなんだけど…


かわえぇ!なんてかわええ生き物じゃ!!

お前、甘え上手だろ!なぁ、甘え上手だろ!!うちにおっとけぇ!なぁ、ずっとうちにおっとけぇ!!


『ぐふぅ…では、行きましょうか!』

「大丈夫!?なんかすごい声出てたけど気分悪い?」


いやいや、ある意味絶好調である!


『全然大丈夫ですよ!気分は上々です!はい。』

「それなら良かった…私も上々です!はい。」

『ぐふぅ!!!』

「真城くん!?」


萌え死ぬ〜光なるよ〜

コロ…して…コロ…ん?

まじ萌え死に3秒前だったんだが…先ほどなにか聞き覚えのない発言が


『あの…名前』

「あ、あの!その咄嗟にでちゃって…いや…だっ『いゃっほう!!』え!?」

それから先は言わせねえ!ここからは俺の時間だ!

女性から初めて名前で呼ばれたよ。


これが幸せか。


『おれぇ…女性から名前で呼ばれたことなくてぇ…それがすっげぇ嬉しくてぇ…』

30歳でこれってやばくないかと思うがやめられない止まらない。

だって初めてだもんね!仕方ないよ。


「そうだったんだ!すっごい嬉しいかも…ねぇ、女性を名前で呼んだことは?教えて!」


何が嬉しいのかわからないがそれはさておき

そういえば、女性を名前で呼んだことか…

あ、何度かあるかも!だって「あるんだね」

『うっす…』


そうだね、テレパシーだね。

すごいやマチタン。何も喋ってないのに伝わるなんてまるで熟年夫婦みたい!

「夫婦なんて…そんな…」

いや、まじでテレパシー!?

少し怖いんだが…


「真城くんよく顔にでてるから!結構わかりやすいんだよ〜」

そうなのか…以後気をつけよう。

「それはさておき、他の人のことは名前で呼ぶのに私のことは名前で呼んでくれないんだ…悲しいなぁ」


卑怯ですやん。泣き真似するのも…

敵わないですやんこれ。

周りからもコソコソ言われてますやん。

「あの人最低ね」

「浮気男のテンプレよ。ゴミクズね」

「所詮あいつは口だけの敗北者じゃけぇ」

はぁ…はぁ…敗北者…取り消せよ!今の

いや、ストップ。

そんなことより今は現状打破だわ


いっちょやったりますか!どうせもう引き返されないし!どうせ告るし!

『真知さん!』

「はい!」

『これでよかですか?』

「はい!満足です!これからもそう呼んでね♪」

『会社ではできれば…』

「会社でも…ね」

『うっす』


もうこれ付き合ってるようなもんじゃん。

しかも周りに名前呼びまで聞かれたら確実にそう思われるやん。

上司の命令逆らえないやん。真知さん外堀の達人じゃん。幸せな人生をもう一回遊べるドンじゃん。


早よ家連れて行って告白しよ!

そのことを胸に秘め、真知さんと一緒に帰路に着くのでした。


          閑話休題


真知さんと一夜過ごしたら

15年前の見知った天井でした。

なんで?

序章が思いの外長くなりやした。反省してまーす。

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