表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/33

序章3『それお酒とちゃうジュースや』

   結局、上下関係は染み付いたらとれないよ。

『鍵閉めておくから、先に外で待ってて♪』

「了解です!あ、戸締りありがとうございます!」

谷沢さんの声色が明るいことに少し嬉しさを感じながら、私は感謝の意を表した。うん。かわいい。


食事会は彼女も楽しみなんだろう。うん。嬉しい。


会社の近くのお店に確認をとり、2人きりの食事会は無事決行されることとなったのだ。

とても喜ばしいことだ。

うん。しわあせ。


しかしながら、まさか谷沢さんから「あなたの行きつけのお店に行きたい」などと提案されるとは…

会社周辺のお店を知っててよかったよ。


「どんなお店なの?」

彼女は、興味ありげに尋ねる。

『お魚が美味しいお店ですよ。あと、日本酒も』

私はスマホを見せながらお店の名前を伝えた。

うん。距離が近い。好き。おっといけない

まだ早まったらいけないぞ。これだから素人は。


「響きや?行ったことないなぁ〜」

もちろん彼女がそう答えるのも想定済みだ。だってこのお店はうちの会社の人も数人しか知らない隠れ名店なのだから。


『1ヶ月前辞めた本木さんっていましたよね?あのこに教えてもらったんですよ。その時はランチだったんですけど。」


何を隠そう元部下の本木さんは、結構な食通であったのだ。ありがとう本木っち。君のことは忘れないよ。

後でLINEでもしとこ。まぁいい感じにならなかったらしないけど。私をみくびるなよ。


最悪、うまくいかなかったらお店のせいにしてやる。


「一身上の都合でやめちゃったんだよね…何があったんだろう…元気にしてるかな?」

うん。聖人すぎる。好感度が鰻登りや!やったぁ今日はホームランだ!


『彼女も色々とあるみたいで…今も元気で過ごしてるみたいですよ。』

まぁ、会社を辞めた理由のことは(わたくし)知っていますがね!!個人情報保護法でがんじがらめだから話さないよ。仕方ないよね。


「なんで元気なこと知ってるの?」

ありゃ、期待して反応と違うな〜

本当は「元気そうなんだよかった〜」

と、いう返しが来ることを期待してたのに…

なんだか少し目つきも鋭いし…

怖いなぁ〜怖いなぁ〜なんて


プライバシーの侵害だから話しません!ぜった「なんで知ってるの?」…


ふー……それとなくならいいかな。うん!だって私の上司だもん仕方ないよね!上司の上司に伝えなかった本木さんが悪いんだから!決して圧に負けて話すわけじゃないんだから勘違い「ねぇ、教えて?」

『はい。お答えしましょう。』


やべーは、無理だわ。だって日頃みたことないような目つきで見てきてるんだもん。しんどーこりゃ誤魔化せねーわ。


『本木さん結婚するってよ。ってやつですはい。』

許せ本木、これが最後だ。

おめでたい話なんだけど相手が相手だからな〜

それは伝えないけどこれで納得してくれるかな?


「えーー!おめでとうじゃん!!よかったね!」

excellent!!完璧な回答だぜ!あとはこれ以上踏み込まないでねマチタン!おじさん一生のお願い。


「本当に良かったよ〜…む…が…つかなく…」

ん?なんかボソボソ聞こえたけどむがつかなく?

先越されてむかつくとかかな?あは!

大丈夫!私もいるから!ズッ友だよマチタン


いや、最低だな俺…いくらなんでも失礼だろ反省しろ。

というか、今更なんだが横で並んで歩いてると結構身長差あるな。

私の身長が176センチに対して谷沢さんは、150前半って感じだし。スマホ見せるとき、うなじが見えてたまらんばい!


そんなこんな談笑してると、お目当てのお店の前まであっという間に到着したのだった。


「あ、地下なんだ」

そう、何を隠そうこのお店、暖簾は通りにあるが地下に続く階段があり進むとお店に入れるタイプのちょっと特殊なお店なのである。

まぁ、都会だから結構こういう店はあるんだけどね…


『階段気をつけてくださいね。』

こんな時、手を繋いでエスコートでもしてあげれたなら良かったのだが残念勇気が足りません。


お店に入ってからは至福の時間だった。仕事の話などはせず、お互いのプライベートの話をしながら美味しい料理に舌鼓を打つ。あと、何より嬉しかったことは谷沢さんと同じ高校に通っていたことがわかったことであった。


谷沢さんとは2歳差なのでその事実を知っていたら、高校の頃からもっと仲良くできていたのに…

悔しいなぁ…悔しいよぅ…


と、そんなこんなで楽しくお話ししてたらお店も2時間制であったこともあり、お店を出ることとなったのだが…大変困ったことになったのだ…


「飲みすぎちゃった…今日はまだ帰りたくない…」

ん!?ん!?ん!?

なんということでしょう。あのどちらかといえばクール系な谷沢さんが匠(お店)の力によってなんと、可愛らしい甘えん坊ちゃんに早替わり。

でもね、谷沢さん。一つだけ見誤ってますぞ。



『さけ…のんでませんやん。』

次が序章ラストの予定です。まぁ本編もそこそこ考えてるので…無計画ではないですよ。決して。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ