『心優しきモンスター』
かなり短めかもです。
次長くするから許してね!
『早めに出たつもりだけど結構人が多いね〜』
家を出たのは7時半ごろなので始業までにまだ1時間ほどある計算なのだが、まばらに同じ制服を着た人が見受けられた。
「本当ね……はっ!?」
彼女はあっけらかんとした反応をしたのち
何かを閃いたような声を発する。
多分碌なことではないことはわかる。
僕は聡明なのだ。
「ねぇ…」
聞こえないふりをしてみる。
「ふふ…お体に触りますよ。」
やめろぉ!!
彼女はその言葉と同時に手を繋ごうとしてきた。
咄嗟に手を引っ込める。
『あっぶねぇ…ねぇ灯ちゃん?今何をしようとしたの?』
「ん?真城くんの手にでかいカブトムシがいたから取ってあげようとしたの。優しいでしょ?褒めて。」
平気で嘘つくやん。ガッツリお体に触るとか言ってたし…しかも褒めてと催促付きで。あらからわず厚顔無恥ぶりに脱帽するよ。
『灯ちゃん。それは幻覚だ。きっと疲れてるんだよ。昨日色々あったしね…今日は休んだら?僕が先生に伝えておくよ。』
「あら優しいのね。確かに多少強引だったわ。次はクワガタにしておくわね。」
『そう言う問題じゃないんだよ!別にカブトムシに不満があるわけじゃなくて…その…直接的な接触はお控えくださいってことなの。ドゥユーアンダースタン?』
「パードゥン?」
『ちゃんと聞いてよ…あのね灯ちゃん。まだ付き合ってもないんだからこんなことしたら周りに…はっ!?』
そう言うことか…この子思いつきの行動でもやっぱり計算高い。灯ちゃん恐ろしい子!!
『昨日も言ったけどまだ君をそういう目ではみれないから!!灯ちゃんの気持ちはもちろん嬉しいけど…もう少しゆっくり関係を進めていくってのじゃだめかな?僕には少し刺激が強すぎるよ…』
仕方ないじゃないか、女性経験が全くないのだから。
僕は悪くねぇ!僕は悪くねぇ!
「無理ね。今のうちに私という存在をあなたにしっかり刻んでおきたいの。あなたの初めては全て私。私の初めては全てあなた。それがこの世界の理りよ。諦めなさい。」
ふぇぇ〜…ガチ恋勢だよ〜
激重だよ…グラビレイレベルじゃないよ。
ディオガ級の重さだよ。
『何卒…何卒お手柔らかに頼みます…。この通り。』
精一杯のお辞儀をする。
正直なんで僕がこんなに懇願しなくてはいけないのかはわからないが…いや彼女を変えた責任はあるけど!
「そこまで頼みこまれたらさすがに可哀想になってくるわね……ふーー…わかりました。今後は少し控えるわ。」
灯ちゃん!!!!!!
よかったよ!ちゃんと言葉が届いて良かった。
無差別蹂躙モンスターから人に優しいモンスターに格上げだよ!やったぁ。
「次失礼なこと考えたら爆発させるわよ。」
『なにをだよ!?』
朝から複数の悶着があったが
それはそれで楽しくも感じるのだった。
投稿時間不定期でごめんなさい…
でも、投稿したらすぐみにきてくれる人達がいて
とってもとっても嬉しいです♪
これからもよろしくお願いしますね♪




