『私は絶対に逃さない』
朝の朝食ってパン派かご飯派かで結構分かれるけど
私はご飯派。たまにシリアル。
どうしてこうなった…
食卓には朝からマイファミリー全員が揃ってる。
『どうして父さんも起きてるの?』
つい疑問が口から出てしまう。
姉はまだわかる。
先ほど絶叫おばさんこと、母からけたたましい声により睡眠を妨害されたのだから起きるのは仕方がない。
起きてからは、姉はフィーバーしていたが。
絶叫親子とかしていた。
近所迷惑だろ。反省しろ。
基本父は遅起きであり
家族が揃って朝食を食べることはない。
だが、この時だけはなぜか父が起きていた。
疑問を感じるのも仕方ないことだろう。
父は質問に対して笑顔で返す。
「…面白そうだったから、おきた!」
こんな笑顔の父は初めてみた。
それと同時に初めて父からお茶目な言葉を聞いた。
おきた!なんて聞いたこともなかった。
前の世界でも父はずっと厳格だった。
寡黙で、でもすごく優しい父だった。
たまにしか笑わないけどそんな姿がカッコよくて尊敬していた。
そんな父が面白そうだったからって…
今の僕の状態を見て楽しんでいるみたいだった。
ニマニマしてた。
にくい…とっても憎いよ父さん。
父親を殴りたいと思ったのは生まれて初めてだ。
おい、そこの他の肉親たちもニマニマするな。
女性を殴りたいと思ったのも生まれて初めてだ。
今日は朝から初めてがいっぱいだ。
とっても…とっても悲しい初めてだ。
「みんな優しくて素敵な人たちだね!真城くん!」
元凶が笑顔で喋りかけてくる。
この子は悪魔だ。
我が家を侵食する、侵食の悪魔だ…
契約した時点で終わってたんだ…
来世はデビルハンターになろう。
そう心に決める。
『うん!(歯軋り)君のおかげだよ!ありがとね(嫌味)母さん!今日は僕が朝食作るね!灯ちゃんぶぶ漬けでいいかな?(悪意)』
最大限の嫌味をぶつける。
「あ、ご飯は食べてきたの!(無敵)お心遣いありがとね(皮肉)私のことは気にしないで!でも、せっかくだから真城くんのご家族の方とお話でもさせてもらおうかな(仕返し)」
おっふ。倍返しだーーーー!!!!!!
かなわんなぁ…完璧なリターンだ。
「こら、真城!灯ちゃんになんて失礼なこと言うの!せっかくきてくれたのに。灯ちゃん!良ければいっぱいお話ししましょうね~」
はぁ?何言ってんだこのクソババア。
「なんかいった?(威圧)」
ごめんなさい美人な母さん。
女の子はみんなテレパシー持ちなんだね。
怖くて仕方ないよ僕は。
「あ、お義母さん真城くんを責めないであげてください…真城くんなりの冗談で私の気を少しでも紛らわそうとしてくれたんだと思います!ね、真城くん?」
ふふ…すごいフォローだね。感心するよ。
『そうなんだ!!でも、逆に気を使わせちゃったね…ごめんよ灯ちゃん!」
ここは諦めるしかないか。
「ねぇねぇ灯ちゃん!質問していいかな?ねぇいいよね?」
一難去ってまた一難。今度は姉か…
「なんでしょう、お義姉さん?」
「真城との出会いってどんな感じだったの?」
「そうですね…とっても素敵な出会いでした…それはもう夢にまで出てくるくらいに…」
「「きゃーーー!なになにどんな出会いなの!!」」
「お父さんも気になる。」
『ご飯食べよ!ね!ご飯食べようよ!学校遅れちゃうから!ね!お願いします!』
頼む…静かに…
「ふふ…それはまた今度お話しさせてもらいますね♪今の時間だけだと語り尽くせませんし♪」
こいつ次の襲来の約束取り付けようとしてやがる。
『さあ、急いで食べよう!パッパと準備しよう!』
抗え最後まで。
「あらーならまたすぐいらっしゃい!これから毎日でも!」
「迷惑にならない程度でお邪魔させてもらいますね♪毎日。」
おい、迷惑なんだよその毎日が遠慮しろよ。
「なんか妹できたみたいで嬉しいなぁ〜」
「なら俺たちは娘だな母さん」
だまれ。
ねる!




