表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
20/33

『わたしのほんとうのきもち』

EP20到達しました〜

まだ物語1日目なのにね…

ーーーーーーーーーー灯sideーーーーーーーーーーー


私の世界は灰色だった。

いつでもどこでも灰色。

みさきちゃんに裏切られてからずっと灰色。

私をみて笑っている人が嫌いだった。

私をみて同情する人が嫌いだった。

見て見ぬふりをする人が嫌いだった。

存在を無かったものとして扱う人が嫌いだった。

大人が嫌いだった。

子供が嫌いだった。

女が嫌いだった。

男が嫌いだった。



みんなみんな嫌いだった。



色を失ってからは地獄のような時間を過ごした。

地獄が始まって何年経ったかわからなくなった。

何も感じなくなった。

何かを感じたくなった。

人に期待しなくなった。

誰かを期待したいと思うようになった。

人に期待されなくなった。

誰かに期待されたいと思うようになった。

人に認められることを諦めるようになった。

誰かに認められたいと思うようになった。

寂しさを感じなくなった。

寂しいと感じるようになった。

助けなんていらないと思った。

誰でもいいから助けて欲しいと願うようになった。


自分の中の矛盾が溢れて壊れそうになった。


平気なふりをして本当はずっともがき続けている自分が1番滑稽で嫌いだった。


新しい生活なのにいつもと変わらない灰色の世界。

高校生になったからといって何も変わらない。

私は何も期待しない。

中学と変わらない、冴えない地味なひとりぼっちの生活。それでいい。誰にも関わらない。勉強だけすればいい。そうそれだけで…


そんなことを考えていたら、前の席の人から不思議なノイズが聞こえた。「私は黒蜜さんだからこの委員会に所属したいと思ったんだ!きっと楽しくできそうだし」それは初めて言われた嫌いなノイズではなく言葉だった。

私を必要とした?こんな私を?気づいたらわけもわからず教室を飛び出していた。


パニックだった。どうしたらいいかわからなかった。なのにさっきの発言元の彼は私を追いかけてきた。

私はどうしていいかわからなくなり必死に拒絶をした。今思うとなんといったか思い出せない。

とにかく必死だった。でも、ほんの少し楽しかった。久々に誰かと話した。誰かと話せた。


でも、彼に知られてしまった。

嫌われると思った。馬鹿にされると思った。

また裏切られると思った。嫌い。怖い。逃げたい。

そんなことを考えていると

私の手に何か温かい感触が伝わった。

彼の手だった。引かれるままにどこかの教室に連れてこられた。強引な人だった。

彼は私の過去を正確に知りたいといってきた。


だから伝えた。拒絶しようとした。どうせ離れていくと思った。こんなめんどくさいく根暗でオタク趣味の女なんて切り捨てられるだろうと思った。


でも違った…泣いていた。

わからなかった。なんで彼は泣いているのか。

全く理解できなかった。

「君の代わりに泣いている」と彼は続けた。


同情なんてほしくない!

私は可哀想な子じゃない!!

私は拒絶を続けた。どうせ裏切る。どうせ離れていく。

それでも、彼は私の説得を諦めなかった。

「一緒に苦しみを背負う」

彼の眼差しは真剣だった。

「君は友達を守ってきた。今度は君が守られる番だ。」

彼の言葉は真剣だった。


「よく、頑張った。」

涙がこぼれそうになった。1番言われたかった言葉だった。1番言ってほしかった言葉だった。1番待ち望んだ言葉だった。だからこそ、拒絶した。

信じたくなかった。そんな彼から裏切られたらもう耐えられないと思ったから。


でも彼は止まらなかった。

「君を知りたい。ずっと一緒にいたい。君と喜怒哀楽を感じたい。」

そう言ってくれた。


涙が止まらなかった。

私は彼に気持ちを全部ぶつけた。

彼は優しく頭を撫でてくれた。

彼は私の全部を受け止めてくれた。

彼は私を全てを理解してくれた。


彼だけが。

彼だけが私を。


私の全ては彼になった。


教室でも彼から一時も目を離さなかった。

少し強引だが周りの人への牽制もした。

彼は私の全てなのだから。

もし私から彼が離れたらそれは彼じゃない。

ずっと一緒にいると約束をした。

だから、当たり前なんだ。


彼が私のそばにいるのも私が彼のそばにいるのも

私が彼だけを必要とするのも彼が私だけを必要とするのも。

それが当たり前なんだ。


そうじゃないといけないんだ。


もし違うのなら、治さなきゃいけない。

彼を。私を。

だからその時は…


帰り道、彼にそのことを伝えた。

たが、彼は治されることを拒絶した。

とても困った。

私の反応を見てか、彼は治されることを拒んだ理由を教えてくれた。



彼は、彼にとって私は《大切な人》だといった。

だからこそ幸せになってほしいと。

治されたら彼がいなくなる。

これは君が1番悲しいことで不幸なことではないか。

幸せになれないことだよと告げられた。


その通りだった。

だから私もそれに乗っ取り、提案をした。

彼が私以外と付き合うことの禁止

私から離れることの禁止を

くびきをつけた。


逃がさないように。逃げられないように。

彼は少し不服そうだったが納得してくれた。


また彼とのつながりができた。


私の幸せは、彼との幸せだ。

彼の幸せは、私との幸せだと思ってもらえるように。



絶対に離なれないように。



今回は灯ちゃんsideの物語。

皆さんに少しは伝わるといいなぁ〜

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ