8.
「いただきます」
割り箸を持ち、ご飯を口へ運んでいく。
「あ、白兎さんこんな所に居たんですね」
「ん」
食べるのをやめ、声の聞こえて来た前を向く。
「こんにちは」
前に居たのは隣の席の人でした。
「あ、私の名前は春立 梅雨華です。勉強教えてくれてありがとうございました」
「大丈夫ですよ」
「隣いいですか?」
「いいですよ」
梅雨華さんは机を回って、隣に座った。
「学校どう?」
「活発的ですね」
「えー、それだけ?」
「今の所は此れだけですね」
「はーい…そうだ、今日は5時間で終わるって知ってる?」
「そうなんですか?」
「うん、明日から行事の準備が始まるんですよね。この時期に行事をやるって珍しいですよね。でもその行事がおわったら直ぐに中間試験なんですよ!」
「そうなんですか、なんだか大変ですね」
その後もゆっくり食べ続けながら話を続けました。
「ごちそうさま、そろそろ教室に戻りますね」
「そっかー、また後で!」
来た道を辿っている最中、七田先生に出会った。
「あ、先生こんにちは」
「こ、こんにちは」
「保健室で待機させるようにしたのは、こう言うことだったんですか…?」
「い、いや…そ、そんなわけでは…」
「随分と動揺しているようですけど…大丈夫ですか?」
「っ、じゃ、じゃぁ、此れから入御の準備があるからっ」
残念ながら先生は逃げるように早歩きで歩き去ってしまった。
何か言えない事情でもあるのでしょうね。
鞄を取り、その中に教科書類を詰め込んでいく。
多分この後部活あるのですかね?
ある部活と無い部活とありそうです。
「ST始めるよ」
…早いですね。あと、STはショートタイムの事らしいです…あまり意味って気にしない物ですね。
「んーと、特に連絡事項もないね、じゃ、事故に遭わないように帰ってよ、終わろうか」
「起立、気を付け、礼」
『さようなら』
初めて学校と言うものに行来ましたけど、結構大変でしたね。
此れから慣れて行くしか無いようですけど…まぁ、大丈夫でしょう。
さて、寮に戻りましょうか。
「只今帰りました」
荷物を置いたら、起動して、アップデートによって追加された物を見ましょうか。
鍵を閉めて、机に荷物を置いたら黒い装置の扉を開け、中へ入る。
メニューを見て見ましょうか…ありましたこれは…ゲームの追加と…なんでしょうか、此れは。
PlayWorld。
うーん、わかりませんね…。
新しいゲームの説明は。Sky World Online…空の世界と言うものでサービスはまだ開始されてないようです。
空の島の旅をするらしいです。見晴らしが良さそうですね。
そして、プレイワールドの説明はありませんでした。
…ありませんでした。
…念のためもう1度、説明ではありませんでした。
何かコードの様なものが描かれてますね。
今は起動しないでおきましょう。
では、一旦SkyWorldOnlineを一旦起動させ、軽く設定を行いましょうか。
[カードキーからのデータを読み込み…データがありませんでした]
[新規データを作成します…Aliveのデータが検出されました。Aliveのモデルデータを利用しますか?y/n]
利用してしまいましょう。
yを選択する。
[データの読み取りが完了しました。データベースへのアクセスを開始します]
[リンクを開始します]
視界が暗転し、段々明るくなる。
「ここはどこでしょうか…」
「え!……?は…い!……ター!き…したよ!…あ」
急いでいる謎の生物を見ていると、目があった。




