7.
「すみません、そろそろ着替えていいですか?」
「だーめ」
「予鈴が鳴りましたよ?」
「いいの、このまま行って!」
仕方無いですね…。
「そうですか、わかりました」
「声高く出来る?」
「これでいいですか?」
「いいねー!…じゃ、教室へレッツゴー!」
テンション高いですね。
「高いよー」
「そうですか、僕は教室へ行きますね」
扉を開けて保健室から出る。
「行ってらっしゃーい」
階段を登り、1年C組へ向かう。
教室に付き、扉から少し離れて先生だけが見えるような位置に移動する。
ちらっと、先生が僕を見る。
「それじゃ、転校生の紹介するよ。入って来ていいよー」
身だしなみを確認してから、扉を開けて、中へ入って教卓の側へ向かう。
「自己紹介お願い」
あの…どう言い表せばいいのでしょうか…。
「ぇっと…羽咲 白兎です。よろしくお願いします」
「得意な事とかなんかない?」
「ないと思います」
「好きな物とかは?」
「兎が好きです」
「せんせー質問いいですかー?」
「質問は後でなー、んじゃ、此れから一緒に勉強する仲間として仲良くしてよ」
「んーと、窓側の前から3番目の席に座って」
「わかりました」
「あと静かにしろよー」
先生が注意し、段々静かになっていく。
「よし、一旦職員室行ってくるから、今から配るプリントやっておけよ」
数学のプリントが前から送られて来た。
一枚取り残りを後ろへ送り、プリントをよく見る。
丁度勉強しておいた場所の始めの方であった。
「行ってくる、静かにしてろよ?」
と言い残し、先生は去って行った。
周りはプリントの問題を解き続けていた。
問題を読み、暗算で計算し、解いてい…終わりました。
結構簡単でした。
「ねぇ、白兎ちゃんは何処の学校から来たの?」
終わってゆっくりしていると、隣の女の子から声を掛けられた。
「秘密ですよ」
「えー、この問題わかるー?」
「簡単ですよ、ここをこうして、こうしたらできます」
「頭いいなぁ…できた。終わったー。毎回プリントの問題だけは難しいんだよねーあの先生。でもわかりやすいって意見が多いらしいよ」
「そうなんですか、教えるのが上手いんでしょうね」
「英語もわかりやすい授業がいいなぁ…あーもーやだ」
プリントが終わって、僕を見る人が増えてきましたね。
「みんな終わったー?。質問タイムにしよー」
「そうしよー、質問したい人、手挙げてー」
クラスの半分より多いくらいの人が手をあげる。
「1人1回ね、じゃ、笠沙から順番に言ってって」
「はい!じゃあ、何処に住んでますか?」
「えっと…今は寮で暮らしてます」
「んー、好きな強化はありますか?」
「数学です」
…
疲れました。
先生が来て、質問タイム?が中断されました。
結構答えられないものって多いですね。
結局、プリントの答え合せをして一時限目の数学は予鈴が鳴りました。
二時限目は科学、特に何もなく終了、三時限目は国語。四時限目は英語で、やはり、特に何もなかった。
そして、今は昼食の時間。
寮の食堂ではなく、広い食堂へ向かい、購買に並んでいます。
昼ご飯は…弁当でいいですね。
購買には飲み物、パン、おにぎり、サンドイッチ、など、色々な物が売られていた。
そう言えば、寮で調理室の利用ができる…と書いてありましたね。
と言うことは弁当を作って行けそうですね。
次からは弁当を作って来ましょう。
「この弁当ください」
「はいよ、400円ね」
400円を渡して、弁当を受け取る。
適当に空いている隅の椅子を探して座りました。
では、頂きましょうか。




