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19.

そして、世界観。

南が暑くて北が寒い。300年前の英雄の存在のお陰で戦争があまり無い。しかし、世界に残った闇のせいで魔力から生まれる魔物が増えたり強くなったさ。その残った闇を浄化する必要があるけど、それはもう、ほぼ不可能な状態。


最後に、昨日の出来事。

王っ町っ行けっ。差別、ダメ。死ぬのは夢だったんだ…!


…凄い片寄った文章だなぁ。

でもまぁ、わかり易いのかもしれないけど。


さて、いつまでも家の前にいるのはあれだし、軽く広場へ歩こう。



ほんと、僕の知ってる本物に近い感覚があるや。

外だと風があるらしいけど、僕は外をこの目で見たことも体で感じた事も無いからわかんない。


うん?広場では何をしてるんだろう?

って聞こえてくる言葉的にパーティ募集ですね、プレイヤーレベルはあるみたいでしたがレベルだけがある書いてあるだけだったはず。

レベル2以上募集とか、ヒーラー、魔術師…このゲームに職業は無いので役割の様な物かな?

なら、僕は近距離、アタッカー、火力…とかが当てはまる?

まぁ、いいか。


「そこのお前、俺のパーティに入れてやる」


うーん、すごく上から目線で話しかけられた。

僕はこう言う人嫌い。

「いや」

「なんだと?…そうか、わかった、こうしよう。pvpで俺が勝ったら俺のパーティに入ってもらう」

「負けたら?」

「金を出せそれで許してやる」

「勝負ですらない、僕には何も利益がない」

「お前パーティを探してたんだろ?」

「探してない、なんとなくここへ来ただけ…貴方は有利な立場?それとも不利な立場?」

強引にでも自分の要求を押し付けてくるらしい。

『PVP申請が来ました。ルール:半分まで。制限時間10分。相手勝利要求:パーティへの参加、服従。相手敗北要求:5,000tltn (銀貨5枚分相当)です。申請を受けますか?』

はいを選択。

『要求を設定してください』

じゃぁ相手の持ってるお金とアイテム全てと入力し判定。

『判断します……設定可能。まだ設定可能です』

服従という欄のせいで相手の対価が無駄に上がってるらしい。

遠巻きに見てるあの女プレイヤー3人はこの人に強制的にパーティメンバーにされた人かな?どうかな。


まぁいいや、今はどうでもいいや。

「ねぇ、あの人達は貴方のパーティメンバー?」

「そんな事今はいいだろ」

そう、試しに相手のパーティの解散と入力し決定。

『PVPを開始しますか』

はいを選び、刀を取り出す。


って、あ。鞘に納めてなかった。

鞘も取り出し、刀を仕舞う。


カウントが始まり、相手も武器を取り出し、構える。

5…4…3…2…1…始まった。


相手が走り出すが僕は構えるだけ、ぎりぎりを狙い、居合切りを仕掛け、相手に回避させる。

敢えて刀を納めず、上から下へ斜めに斬りつける。


やはり相手も隙を見過ごす訳でなく剣で切りつけてくる。


一歩下がり、剣が微妙に届かないところに行き、相手の行動から剣を予測して避ける。

力任せに振っている剣は力が乱れて入っていて、うまく剣の切れ味を活かせていないようだ。

ある程度避けたら横に避け、そのまま一歩で距離を縮め、刀で斬る。

その一撃で相手の体力が半分を切り、PVPに勝利したことがわかった。


刀を鞘に納め、仕舞う。

勝利ログと共にアイテム名が並んでいる。


「おい、返せ!」


返せも何もまだ序盤だからいいじゃないか。


「こんやろ…!」


拳を握りしめて殴りかかってくる。


顔の横からの殴りはしゃがんで、一歩下がる。

上からの殴りは敢えて右手で受けてそれも一歩下がる。

もう一度横から殴ろうとしてくるが、白いエフェクトと共に消えて行った。


『プレイヤー:デビッグ。他プレイヤーへの暴力によりプレイ制限』

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