第四輪 初戦闘(肩透かし)
▲▼▲は場所の変化ですね、
これちゃんと文章はいってるのか!?
「きゃああああ!!た、助けて!」
おかあさんの墓参りを終わらせて帰ろうとしたらこの調子。
そうなんです。私、アヤメ・ユリウスフィールは過度の不幸体質なのです。
この治安の悪い土地のなかでも比較的安全な所を歩いてもコレですよ。
あー、もうダメ。こんなゴツいおじさん三人からなんて逃げられない。
「げへへへへ。じょーうちゃーん。楽しもうぜぇー」
「うひひ!こんなべっぴんさんとね!うひひ!」
「けけけけっ!いいねぇいいねぇ!」
もう、嫌だーーーーッ!誰でもいいから助けてーーッ!
そんな時。奇跡は起きたのです。
「くせぇ臭いがすると思ったら…オッサン三人が女囲んで何やっとんだ!」
助けなんかこない人生で、初めて助けてくれた彼が。
△▽△▽△▽△▽
「んだガキィ!黙ってフベラッ!」
能力で作っておいた改造火薬草。
大爆発を起こし、オッサンを吹き飛ばす
「なんだと!?魔法使いか!?」
「なら勝てねぇよぉ!逃げろーーー!」
走り去るオッサン。汚いね!
「あれ…?あっさり勝てた。この能力いいな!」
「あ、あの!ありがとうございます!」
「お、無事だったか。良かった良かった。」
朗らかに微笑む椿。汚いオッサンとは違い、安心感を与えられたようだ。
「あの、その、すみません。腰を抜かしてしまって。
初対面の方に本当にすみませんが、家まで送ってください!」
椿は彼女いない歴=年齢である。
「ああ。いいけど、君は大丈夫なのか?初対面の男なんか」
「はい!あなたなら大丈夫かなって。」
「ならいいんだけど。じゃあ乗って」
「は、はい。失礼しま~す…」
ーーードキッとしやすいのは仕方ないのである。自然の摂理である。
▲▼▲アヤメの家
「ごめんねお茶しか出せなくって」
「大丈夫だって!気にすんな」
話しているうちに打ち解けていき、敬語もなくなっていった。
「で、さっき聞いた話をまとめるとだけど、
この国は一人すでに勇者を召喚、その人は死んでいる。
一つの国につき一人勇者を召喚できる。
国は重税を強いてる、と。」
「うん。間違いないね。」
「よし。ナイス情報。じゃあ俺は国を出るわ」
「へ?勇者が?」「おう。」
沈黙。アヤメは考え、椿は何がおかしかったか考えて。
そして。
「よし!私もついていくよ!」
「へ?一般人が?」「私魔法使いだもん!」
「じゃあ一人でオッサン撃退しろよ…」
「そ、掃除で魔力切れを、ね」
ね、じゃねーよ! と突っ込む気力もなく。
「おう…。よろしくな」
「うん!よろしく!」
こうして椿の旅立ちは決まった。
旅をともにする仲間も見つかった。
しかし、椿はある考えがぬぐいきれなかった。
(どうやって国を脱走しよう…)
結局それは思い付かなかった
誤字とかはまあ多少はね、ってやつです。