第二輪 クラス転移ってどうなんだか。
やってみた第二話。
もう何がなんなんだかわかりません。
まあ温かい目で見てやってください。
「ゆ、勇者様だ!勇者様を召喚できたぞ!」
わあああっ、と歓声が沸き上がる。
豪華で大きい部屋にいる大半の人が喜んでいる。
ただし、
「なんだこれ…」
「どこだよここ!」
俺達、浦原高校の生徒たちを除いてだが。
「此度は召喚に応じていただき誠にありがとうございます!
私はフィルナ・レリエルグラム。この国の王女です。
あなた方を召喚した理由はただひとつ。
魔王を倒していただきたいのです!」
ざわつく生徒たち。いきなり知らないところで「魔王倒せ」なんて言われたらそうなのも仕方ない。
「王女様、質問があります」
「はい、なんでしょうか?」
岡田佑樹、学級委員がうろたえる生徒にかわり質問をする。
「俺達はもといた世界に帰れるのですか?」
それは、とても大切な質問だった。
帰れないのならば何らかの対応をしてもらわねばならない。
「それはこの世界にいる魔王を倒せばわかります。
魔王は膨大な魔力を持ち、その力で時空を歪めることさえ
可能と言われています。
その魔力を用いてもとの世界に帰るのです。
他に質問のある方はどうぞ。」
そこからは怒濤の質問ラッシュだった。
お金は?ー王国で負担させていただきます。
魔法とかわからないですよ?ー優秀な魔法使いをつけて学んでいただきます。
彼氏はいますか?ーいませんが、魔王を倒したら惚れちゃうかも、 です。
…最後のは関係なくね?と思ったが野郎共はテンションが上がっていた。
『かも』っつってんのに…
「あなたは質問がないのですか?」
「うぇ!?お、俺ですか?
じゃあ、王国をこれから回ってもいいですか?」
なんの質問もなく、ただどんな国か考えてた俺、東条椿は突如
話題をふられこう答えるしかなかった。
まさか、この時の発言によって俺がこの国をでるなんて
考えもしなかった。