54.落ちる
翌朝、ジェロディたちは郷守から大袈裟すぎるほどの見送りを受けて、再び冬の空へと飛び立った。
目指すは南東のピエタ島――そこに佇むクアルト遺跡。
任務の行程は、昨日の一件で半日ほど遅れている。竜父たちはその遅れを取り戻すかのように、力強く風を掻いた。
空の上は相変わらず寒い。ただでさえ気温が低いのに、その上冷たい強風が正面から叩きつけてくる。
おかげで何度も頭のバンダナを飛ばされそうになったが、それを押さえる度にジェロディは思った――どうせなら胸を塞ぐこのわだかまりも、一緒に吹き飛ばされてくれればいいのに、と。
結局あれからケリーたちと話し合って、ビヴィオでの一件は口外しないことに決めてある。もちろん誰一人としてその決断に納得している者はいないが、事件が世に広まれば更に招かれざる事態が生じる可能性も否定できない。
だからこの件はやはり様子を見ようということになった。それが即ち永遠の沈黙を意味することは、皆が承知の上だろうけど。
(これが僕の望んだ未来なんだろうか)
更に翌日、曇天の下を飛びながらジェロディは考える。
幼い頃からの夢だった、軍人になるということ。
果たしてその夢は叶えられた。
だが本当にこれが自分の望んだ軍人の姿なのだろうか?
自分は父のような軍人になりたかった。誇り高く高潔で、この国のためならばいかなる苦難をもものともしない軍人に。
けれど今の自分の姿はどう考えたって、そんな父からはほど遠い。いや、あるいは父も自分の知らないところでこんな風に苦しんでいたのだろうか? 愛する祖国と現実との間に挟まれて――。
(もう一度父さんと話したい)
今の自分は、とてもじゃないがこの国のためには戦えない。父たちが信じるこの国を、自分も信じたいという思いはある。でも。
(この国を守るってことは、民の命を踏みつけにしているやつらのために人を斬るってことじゃないか――)
ゴウッと豪快な音を立て、冬の風がジェロディの耳元を通り過ぎた。
目が乾いて、さすがに痛い。竜の血を飲み、竜と五感を共有できるという竜騎士とは違い、ジェロディは竜の目を借りたりできない。だから瞼を閉じてやりすごす。風の音だけが轟々とジェロディを支配し渦を巻く。
そのときだった。
「――ティノさま、見て下さい!」
後ろからマリステアの声がして、はっと目を開ける。
まさかまた反乱軍か――という思考が脳裏をよぎった。
けれど違う。
マリステアが少しばかり興奮した様子で身を乗り出し、指差した先には。
「海です……!」
ついに見えた。
枯れ草色の大地が途切れた先。
そこに深い深い、あまりにも深い青が広がっていた。その青は、ジェロディがこれまで多くの文献や絵画を見て想像していたどの青とも違う。
あれが〝海〟――。それもかつては荒波止まぬ海だったのを、平和の神シャロームが鎮めたという泰平洋だ。
「すごい……! 海ってほんとに青いんですね、ベラカ湖より青いですね……!」
「ああ。晴れてたらもっと綺麗に見えるんだろうけど……」
「なんだ、君たちは海を見るのは初めてかい?」
ちょっと首をもたげた竜父に尋ねられ、ジェロディたちは頷いた。
実は内陸のソルレカランテで生まれ育ったジェロディは、これまで海というものを見る機会がなかったのだ。〝海のように広い〟と謳われるタリア湖やベラカ湖なら見たことはあるのだけれど。
「そうか。我々は海なんて見飽きてるが、君たちにとっては珍しいものなんだな」
「竜父さまたちが暮らす竜の谷からは、海がよく見えるのですか?」
「いや、谷からはさすがに見えないが、竜牙山脈の北はすぐ海だからね。たまに皆で鯨を狩りに行くんだよ」
「クジラ、って……確か海で一番大きな魚のことですよね? 大きいものだと、竜と同じくらいになるっていう……」
「いや、あれは正確には魚ではないよ。確か海の獣――海獣と呼ぶんだったかな。その証拠に卵ではなく子供を生む」
「へえ……だけどそんな大きな生き物を狩るなんてすごいですね。竜族の主食ってそのクジラの肉なんですか?」
「まあ、我々も食べることは食べるが、竜というのはこう見えて非常に少食でね。神々と同じで食事を必要としないのさ。だから鯨を狩るのはあくまで谷の人間のため。一頭でも仕留めれば当分は食糧に困らないし、あの生き物は骨やヒゲにも利用価値があるからね」
「……ティノさま。クジラっておヒゲが生えてるんですか?」
「いや、僕も初めて知ったよ……」
巨大な魚の顔にモジャモジャの髭が生えているところを想像して、ちょっと気味が悪いな、とジェロディは思った。そんなジェロディの脳内を見透かしたのかどうか、竜父が可笑しそうに笑っている。
それから一刻としないうちに、ジェロディたちの視界にはいくつかの島影が見え始めた。まるで池にある飛び石みたいに点々と浮いた島々は、ほとんどが草地か岩場でできていて、ずいぶん殺風景に見える。
けれどその中でも一際大きな島の上に――ジェロディは見た。
明らかに人の手によって切り出された、四角い巨石の集合体。
所々苔生してはいるが、一目で人工物と分かる荘厳な建物――。
「あれがクアルト遺跡……」
それは上空から見下ろすと、岩場の狭間に鎮座した巨大な箱のように見えた。
あれらの石は一体どこから切り出してきたのだろう。周囲の岩石はどれも赤茶けた色をしているのに、遺跡の石材はくすんだ白色をしている。
元は白亜の神殿だったのが、長い時間を経て徐々に古ぼけていったのだろうか。あるいは何らかの塗料によって白く塗られているだけかもしれないが、それにしては色の剥がれが見当たらない。もっとも空からだと遠すぎて見えないだけかもしれないけれど。
「へえ、あれがオルランドの言っていた……太古の神殿と言うからとうに崩れてボロボロになってるんじゃないかと思ったが、意外と綺麗に残ってるんだな」
「確かにずいぶんと保存状態がいいですね。過去の調査に参加した母の記録によると、クアルト遺跡は今からおよそ九百年前に築かれた始世期中期の神殿らしいです。当時の人々は危険を冒して海を超え、この神殿を訪れることを信仰心の証と考えていたそうですが……同時に遺跡の内部には増築された形跡があって、古代人たちが何かを封印していた可能性もあるそうです」
「封印、か。ではトンノの町の住人が見たという謎の光は、その封印と何か関係があるのかな?」
「分かりません。だけど母が調査に訪れたときには、それらしいものは何も発見できなかったと……一説には黄皇国の建国前、この地がまだエレツエル神領国の支配下にあった頃に、聖主エシュアによって持ち去られたのではないかとも言われてるみたいですが」
「ああ、確かにやつらのやりそうなことだ。エレツエル人は古代の技術や知識を独占するために、遺跡という遺跡を調査しては破壊して回ってるって話じゃないか」
「ハノーク人の遺跡には、稀に大神刻が現れるという話ですからね。その他にも現代の技術ではとても作れない道具やからくりが遺されていると言います。神領国はその技術や大神刻が他国の手に渡ることを恐れているのでしょう」
泰平洋を越えた先にあるエレツエル神領国は、エマニュエル最大最強の国家にして技術先進国だ。かの国には製法不明のからくりや兵器が無数にあり、それらは古代遺跡から発見された技術を応用したものだと言われている。
彼らがそうまでして古代文明にこだわるのは、眠れる二十二大神の復活がエレツエル神領国の掲げる国策だからだ。
ゆえにエレツエル人は大神刻の捜索を続けている。大神刻とは未だ目覚めぬ神々の魂そのもの。ゆえにそれを手にした者は〝神子〟――すなわち神の代理人として人類を統べることができる。
エレツエル神領国はその二十二の大神刻をもってして、神世期の終わりに予言された《神々の目覚め》を実現しようとしているのだった。
エレツエル人はそのためならば手段を選ばない。調査済の遺跡の破壊はもちろん、彼らの帝国主義は留まるところを知らないし、一度支配下に置かれた国々は恐怖政治によって徹底的に抑圧されると聞く。そんな神領国を治めているのが秩序の神トーラの神子だというから驚きだ。
《永神刻》の力で不老となり、在位五四〇年にもなるという神子エシュアは、今なお二十二大神復活への妄執に取り憑かれていた。
それは敬虔な信仰心の表れか、はたまた《神々の目覚め》ののちに訪れるという新たな時代への野心か――もしも後者だとすれば、エシュアは神に選ばれた者だけが辿り着けるという新世界において、人類の王になろうとしているのかもしれない。もっとも人命を軽んじ、卑劣な謀略の限りを尽くす彼のやり方が神々に認められるとは、到底思えないけれど。
「だがその封印がエレツエル人によって解かれたと言うのなら、遺跡が原型を留めているのは妙じゃないか? やつらなら封印の中身を手に入れた時点で、躊躇なく遺跡を破壊していくだろう?」
「確かに、それもそうですね……もしくはあの遺跡に何か、破壊できない理由があったとか……?」
「まあ、そのあたりは実際に中を調査しなければ何とも言えないか。とすると当面の問題は――あれだな」
と、ときに竜父が旋回しながら高度を落とし始めて、ジェロディはその首が向く先に目を凝らした。
空の青に、鈍色の絵の具を溶き入れたかのような海の上。
そこに点在する島々の間に、何かある。
細かい白波に揺られて浮かんでいるそれは――船だ。
ピエタ島の南にある砂浜から、更に沖へ下った先。
そこで数隻の帆船が帆をたたみ、碇を下ろした状態で浮いている。
――ライモンド海賊団。
そのときジェロディの脳裏に、三日前、謁見の席で聞いた名前が甦った。
強風に耐えて目を凝らせば、なるほど、沖に停泊している船は帆布が黒い。加えて帆柱の天辺には不吉な旗が翻っている。
「あれは《墜角の牡牛》――」
竜父が徐々に高度を落としつつあるので、ジェロディにも見えた。真っ黒な布地に描かれた、牡牛の頭蓋と交差する剣。
角が下を向いたその牡牛の紋章は、夜魔神ヤレアフ――夜を支配する邪神の象徴だった。天界の二十二大神に〝神璽〟と呼ばれる紋章があるように、魔界の二十二邪神もまた〝邪印〟という紋章を持っている。
その中でもわざわざ夜魔神の邪印を掲げているあたり、あの船に乗る海賊たちは黄皇国への敵意を剥き出しにしていると言っていいだろう。何しろヤレアフはトラモント黄皇国の国神・太陽神の宿敵なのだから。
「まずはあれを追い払わないことには、調査などできそうにもないな」
「そうですね。向こうはもうこちらに気づいているでしょうか?」
「ああ、今、見張りの一人が気づいたようだ。あれはすぐに仲間を呼ぶぞ」
果たして竜父の予言は当たった。耳を嬲る風音の狭間に、鋭い鉦の音が聞こえる。どうやら竜の接近に気づいた海賊が非常事態を知らせる鉦を打ったようだ。
それを聞いてぞろぞろと甲板に出てきた海賊たちが、こちらを見上げ何事か騒いでいた。ジェロディにはその表情まで見分けることはできないが、空の上を指差したり、茫然と立ち尽くしたまま動けずにいる者がちらほらいるようだ。
「どうするのじゃ、竜父や。あの程度の輩、船団諸共沈めてしまうのは容易いが、このまま攻撃に移るかえ?」
「うーん、そうですね……とは言え彼らも知性ある人の子です。ちょっと脅せば勝ち目はないと理解して、穏便にお引き取り願えるかもしれない。まずは交渉してみましょう」
背後から聞こえた竜母の声にそう答えて、竜父はいよいよ海賊船へ接近した。彼が低空まで滑空すると、たちまちその羽ばたきによって海が荒れる。
そうして生じた大波に揺られ、海賊船が傾くのが見えた。甲板に集まった海賊たちは悲鳴を上げて、船縁や帆檣にしがみついている。
竜が翼を広げた大きさは彼らが乗る船とほとんど変わらないから、真下から見上げたときの恐ろしさはきっと想像を絶するだろう。竜父もそれを承知なのか、尾を伸ばせば船に届くというあたりで静止すると、一声ゴウッと咆吼する。
「海賊どもよ、聞け。ここは古代の神秘が眠る土地。お前たちのような無頼の輩が踏み荒らしていい場所ではない。命が惜しくば即刻立ち退き、二度と戻るな。この警告は一度だけだ」
そう宣言した竜父の声音は威厳たっぷりで、ジェロディは図らずも、
(竜父様にもこんな喋り方ができたのか)
と失礼なことを思ってしまった。
いやいや、しかしさすがは竜王と言うべきか、やはり普段の飄々とした振る舞いは仮の姿で、こちらが本当の彼なのかもしれない。今はたった三騎の竜しかいないから気楽にやっているだけで、谷ではいつもこんな風に――
「竜父様!」
――などとジェロディが場違いなことを考えていた、そのときだった。
突然パリッと空気が音を立て、閃光があたりを包み込む。
次いですさまじい轟音が響くのと、竜父が身をよじるのが同時だった。
突然の衝撃に驚きながら、ジェロディは見る。宙空を貫く雷の矢――それは先日あのイークという男が使っていたのと同じ、雷刻による攻撃だ。
「なんだ、交渉は決裂か」
ときに竜父が漏らした落胆の声を、ジェロディは確かに聞いた。何が起きたのか一瞬理解が追いつかなかったが、つまりこうだ。
海賊どもは畏れ多くも竜父に逆らい、船上から神術を放ってきた――。
そんな海賊の蛮行にいち早く激昂したのは、アマリアだ。
「無礼な! この方をどなたと心得る!」
彼女は眦を決して竜槍を構えると、すぐさま竜母を滑空させた。その槍が竜父を狙った神術使いを串刺しにし、更に銀の尾が帆柱を叩く。
バキバキと壮絶な音を立て、帆檣が折れた。それが開戦の合図となり、竜たちの咆吼が轟き渡る。
「あーあ、やっぱりこうなってしまったか」
諦念が滲んだ声色で竜父が呟き、その鼻先で船が沈んだ。アマリアの後続として滑り込んだ赤竜が額の竜命石を閃かせ、口から突風を起こしたのだ。
横殴りの風に煽られた船は舞い上がり、粉砕され、乗組員共々海の藻屑となった。それを見た他船の海賊たちが色めき立ち、碇を上げて応戦の素振りを見せる。
しかし竜たちの強さは圧倒的だった。何しろ彼らはたった百騎の騎士団で、あのエレツエル神領国の艦隊をも沈めるという奇跡の存在だ。
海賊たちも負けじと甲板から矢を放ったり神術を撃ったりしているが、巨大な竜にとっては蚊の鳴くようなもの。彼らはそのしなやかな尾で帆船を叩き割ったり、神術に似た力で船底に穴を開けたりと、容赦ない攻撃を仕掛け続けた。
おかげで当初十隻ほどあった海賊船は、みるみる数を減らしていく。中には舵を切って逃げ出す船もいて、海の上はもはや竜たちの独擅場だ。
「す、すごい……噂には聞いてたけど、こんなに強いなんて……」
「まあ、自慢じゃないが〝一騎当千〟という言葉は我々竜族の戦いぶりから生まれたというからね。それに今はどの竜も竜騎士の怒りに引っ張られているし」
「怒りに引っ張られる?」
「ああ。竜と竜騎士というのは血の契約によって、命や感情を共有するんだ。つまり竜が悲しければ竜騎士も悲しいし、竜騎士が怒れば竜も怒りに駆られる。竜が死ねば竜騎士も死に、竜騎士が死ねば竜も死ぬ――竜と竜騎士というのは、昔からそういう関係にあるのさ」
とは言え私にはそんなパートナーはいないのだけどね。
戦いを傍観しながら竜父が漏らした呟きに、ジェロディはふと胸を衝かれた。
彼が仲間を見守る眼差しは信頼に溢れていて、それでいて少し寂しい。
何しろ竜父には竜騎士がいないのだ。谷の竜騎士たちは皆、竜父に跨がるなど畏れ多いと言って彼に寄りつかないらしいが、それはつまり竜父と心通わす者がいないということ――。
それでなくとも竜父は、谷でたったひとりの雄竜だった。周りは皆竜騎士を持つ雌竜ばかりだというのに、まるでひとりだけ群からはぐれているような。
もしかしたら竜父はこの七十年、そんな孤独を抱えて生きてきたのかも知れない。王とは孤高の存在であるべきだ――と、多くの歴史書はそう語っているけれど。
「あの、竜父様……」
「――ティノさま、見て下さい! 一番大きな船が逃げていきます!」
ジェロディの言葉を遮って、突如マリステアが叫んだ。はっとして彼女の示す先を見やると、確かに一隻、東へ向きを変えた一際大きな船がある。
それは船体を黒と赤とに塗り分けた、禍々しい見た目の船だった。帆柱の数も他の船より多いところを見ると、あれがこの海賊団の核――すなわち旗艦に違いない。
その旗艦が戦場を離脱しようとしていることに気がついたのか、ランドールらを乗せた緑竜が鋭く風を裂いて飛び、すぐさま船尾に追いついた。竜は威嚇の咆吼を上げ、今にも船体へ取りつこうとする。
ところがそのとき、旗艦が更に向きを変えた。牡牛の頭蓋を象った船首を北へ向け、緑竜に横腹を見せる格好になる。
刹那、ジェロディは得も言われぬ胸騒ぎを覚えた。
海賊たちは逃げることを諦めたのか。ゆえに応戦しようとしている?
いや、しかしだからと言って、敢えて横腹を見せる必要は――
「――撃てェ!!」
直後、すさまじい閃光がジェロディの眼を貫いた。その光に悲鳴を上げ、思わず腕を翳したのと同時に、とんでもない爆音が轟き渡る。
――何が起こった……!?
ジェロディはどうにか瞼をこじ開けて、眼下に広がる海を見た。
そこには信じられない光景が広がっている。旗艦の舷側に何やら鉄の筒のようなものが並び、その口から次々と火の玉が放たれているのだ。
「あ、あれは……!?」
「アイーダ、エラルド!」
ジェロディの驚愕は竜父の叫びによって掻き消された。アイーダというのはあの緑竜の、エラルドというのはそれを操る竜騎士の名だ。
海賊たちが次々と放つ火の玉に、彼らは完全に虚を衝かれた。緑竜はとっさに身を翻そうとしたようだが、数瞬遅い。
「うわあああああ……!?」
爆音とランドールたちの悲鳴が重なった。
球状の炎の塊が、緑竜の腹に直撃する。
それも一撃だけではなかった。吹き飛ばされたところへ更に二撃、三撃と猛攻を浴び、緑竜が空中でひっくり返る。
瞬間、ジェロディは息を飲んだ。
――落ちる!




