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4.こっちもすげ〜
剣の凄さを知ったカミスはとりあえず満足して帰ろうとして適当に置いた鞘を拾い剣を納めようとした。
ガキーン
やや雑に納めようとしたため鞘の口に剣が当たった。
「あるぇ⁉︎」
鞘は切れないのかよ。
左手で持った鞘を胸の前に水平にして片手で剣を上段に構え振り下ろした。
ガキーン
やっぱり切れねぇ。
傷すら付いてないのを見て、こっちは最強の防具?盾ではないが十分使い道があるだろうと考える。
「うん。帰るか」
親父にはそこそこの剣とでも言っておくかな。
ふと、そう遠くない場所に魔物と人らしき存在を感知した。
「珍しいな。村人だと2人以上で狩り行くはずなのにな」
1人殺られたか?急いだ方がいいな。
目的の場所の方向を見据え魔力を体に巡らす。
カミスの体が消え、先ほどカミスが見据えたかなり先に現れ、また消える。
カミスは見える範囲なら瞬時に移動が出来た。
数秒で視界に魔物のが入った。
次の瞬間、魔物と倒れた人の間に入り込んだ。
「あっ。ただの通りすがりです。お構い無く」
やばいかも。今までにない強さをこの魔物から感じた。
さぁ。逃げよ。
倒れた人は・・・ご愁傷様かな。




