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水のように

作者: ワイニスト



 水のように静かに

 水のように澄んだまま

 水のように淀みなく、行こう


 森を行くせせらぎは、山の小川となり、やがて大河となって海を目指す

 道は真っ直ぐでなくとも、視線の先は真っ直ぐに

 前を阻まれたなら、回り道でも構わない

 濁っても、混ざってもいい

 急ぎはしない 

 水は世界と同じ速度でしか進めないのだから


 ゆっくりと、自然の流れに身を任せよう

 落ち葉の船を背にたゆたわせ

 行こう、目指すあの場所へ 

 広く、広く、広く、何よりも寛大な青の空の下



 そして、水は海の一部となる――



 そこはすべての終着点

 だけどすべての始まりでもある

 水は姿を変え、やがてまた帰るのだ

 森に

 山に

 大河に


 必ず、また帰るのだ



 僕が君のもとに帰るように、必ず





 

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― 新着の感想 ―
[一言] 初めまして。 こう言う世界観、好きです。 素敵な詩を、ありがとうございました!!
[良い点]  なんでしょう……。 毎回、心をつかまれる吸引力があります。 「海容」という言葉を思い浮かべました。 海に溶けて、海に帰す。 海に溶けて、また明日をめざす。 海に溶けて、人に赦される。 …
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