うちの旦那はカワイイ〈抱き枕〉
最近、夜暑くてなかなか眠りにつけない。
クーラーのタイマーをセットして、寝る毎日だ。
私はタイマーが切れると暑くて起きてしまうが、旦那はすやすやと眠っている。
またクーラーをつけるか迷って、冷凍庫からアイスノンを持ってくることにした。
アイスノンを抱いて眠りにつく。
暑くなる前は、抱き枕の黒柴を抱いていた私。
抱き枕は胴が長い黒柴のぬいぐるみのようなもので、夏に抱くと体温が上がりそうなので最近は抱くことが減った。
あまり抱かないので、黒柴はベットの端に追いやられて、今にも居場所がなくなりそうだ。
それを数日みていた旦那。
ある夜の寝る時、
「羽柴、一緒に寝ようね。」と黒柴をタオルケットに入れてあげたのだ。
〈羽柴〉というのは、黒柴の名前だ。
タグに[はしば]と書いてあって調べてみたら、羽柴という名前で、好きなものはたい焼きというプロフィールだった。
旦那の隣という新しい居場所ができた羽柴は、なんだか安心しているようだ。
羽柴と寝る旦那はカワイイが…
私も旦那のタオルケットに入って一緒に寝たい。
今は、旦那、羽柴、私と川の字で寝ている。
旦那のタオルケットは羽柴までかかっている。
それを少しづつ引っ張り、自分にもかける。
1つのタオルケットはぎゅうぎゅうな状態だ。
「自分のタオルケットで寝てよ。」と何回も言われているが、なぜか私は旦那のタオルケットで寝たいのだ。
自分用のタオルケットがあるのに。
「自分の場所はみ出してるよ。」とこれも何回も言われている。
ベットはシングルを2つ並べていて、各自のエリアがあるのだが、私が旦那よりに寝るので旦那が狭く感じるらしい。
実際、私はシングルとシングルの間で寝ていてあわよくば、旦那の手を握ろうと狙っているが羽柴が邪魔をする。
カワイイボディガードがここにいる。
なぜ旦那のタオルケットで寝たいのか考えた。
多分、羽柴が羨ましいのだ。
旦那のすぐ隣で旦那のタオルケットに入れる羽柴が。
夏の間はこの状態が続きそうだ。
抱き枕に嫉妬する日が続きそうだ。
暑くて目が覚めて、隣を見る。
旦那と羽柴が一緒に寝ている姿はカワイイ。