表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

うちの旦那はカワイイ

うちの旦那はカワイイ〈抱き枕〉

作者: スタジオ めぐみ

最近、夜暑くてなかなか眠りにつけない。

クーラーのタイマーをセットして、寝る毎日だ。

私はタイマーが切れると暑くて起きてしまうが、旦那はすやすやと眠っている。

またクーラーをつけるか迷って、冷凍庫からアイスノンを持ってくることにした。

アイスノンを抱いて眠りにつく。

暑くなる前は、抱き枕の黒柴を抱いていた私。

抱き枕は胴が長い黒柴のぬいぐるみのようなもので、夏に抱くと体温が上がりそうなので最近は抱くことが減った。

あまり抱かないので、黒柴はベットの端に追いやられて、今にも居場所がなくなりそうだ。


それを数日みていた旦那。


ある夜の寝る時、

「羽柴、一緒に寝ようね。」と黒柴をタオルケットに入れてあげたのだ。

〈羽柴〉というのは、黒柴の名前だ。

タグに[はしば]と書いてあって調べてみたら、羽柴という名前で、好きなものはたい焼きというプロフィールだった。

旦那の隣という新しい居場所ができた羽柴は、なんだか安心しているようだ。

羽柴と寝る旦那はカワイイが…

私も旦那のタオルケットに入って一緒に寝たい。

今は、旦那、羽柴、私と川の字で寝ている。

旦那のタオルケットは羽柴までかかっている。

それを少しづつ引っ張り、自分にもかける。

1つのタオルケットはぎゅうぎゅうな状態だ。


「自分のタオルケットで寝てよ。」と何回も言われているが、なぜか私は旦那のタオルケットで寝たいのだ。

自分用のタオルケットがあるのに。


「自分の場所はみ出してるよ。」とこれも何回も言われている。

ベットはシングルを2つ並べていて、各自のエリアがあるのだが、私が旦那よりに寝るので旦那が狭く感じるらしい。

実際、私はシングルとシングルの間で寝ていてあわよくば、旦那の手を握ろうと狙っているが羽柴が邪魔をする。

カワイイボディガードがここにいる。


なぜ旦那のタオルケットで寝たいのか考えた。

多分、羽柴が羨ましいのだ。

旦那のすぐ隣で旦那のタオルケットに入れる羽柴が。

夏の間はこの状態が続きそうだ。

抱き枕に嫉妬する日が続きそうだ。


暑くて目が覚めて、隣を見る。

旦那と羽柴が一緒に寝ている姿はカワイイ。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[気になる点] 羽柴……秀吉? 今は空箱を貰ったり不遇の時代だけど、いつか天下を……取れるのか? [一言] いやそこは羽柴を取り上げて 「羽柴」「私」「旦那」と並ぶのがベスト! ごめん、羽柴。不遇の時…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ