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序:坂本家の仁王

 土佐・高知城下に、“仁王”と呼ばれる人物が居た。

 身長五尺八寸(約一七五センチメートル)、体重三十貫(約一一二キログラム)。剣術・馬術・弓術・水泳に長け、弱い者いじめをしている者を見つけると例え相手が複数人であろうと助ける胆力と圧倒的な強さを兼ね備えていた。

 武芸だけでなく書道・和歌・舞踊・三味線など風雅の道にも通じており、文武両道で知られる有名人だった。

 徳川幕府が開かれて二百五十年以上が経過して世は大いに乱れている昨今、こうした人物こそ先の読めない時代に求められていた。

 ただ惜しむらくは……彼()の性別が最大の障壁だった。世が違えば歴史に名を遺す人物になっていたかも知れない。

 坂本乙女。それが“坂本家の仁王”と呼ばれ秘かに恐れられた彼女の名前である。


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