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王道ファンタジーにはなりたくない!  作者: じゃがいもポテト
4/8

4、夕食は美味しく頂きました

遅れてすみません(スライディング土下座)

言い訳として、

中の人、実は結構(すごく)忙しくて…

それと、単なるネタが思いつかなくて笑


ブックマーク頂きました!ありがとうございます!これからも頑張って投稿していきます。

屋敷に着きました。驚きました、もの凄く驚きました。


図書館へ行く時に使ったこじんまりした門ではなく、お客様や本来使うべき方の門から屋敷に入った。

唖然とはこういうことだろうか?

行きに使ったのは、普段使用人が買出しに行く時や、お忍びで外に行く時くらいにしか使わない、日本の一般家庭の玄関を一回り大きくしたくらいのだ。

だが、正門はそれと比べ物にならないくらい大きかった。門の両端にそれぞれ3人ずつ兵士も並んで立っていた。

それに加えて立地がまた凄かった。図書館の地図によると、この国の王都は要塞式に作られている。他国から攻められた時、いつでも城籠もりならぬ都市籠もりができるよう、王都には出入り門が3つしかない。

その中、王城が1番出入り門から遠く、そこから貴族、ちょっとお高い商店街、街人のお店や住居、さらにほんの少しだけだが孤児院やスラム街が出入り門に向かって広がっている。

で、セマング家というと、お城のすぐ近くだった。というか、隣だった。隣人さんかよ。

維持費とかどうしてるんだろう…というか、こんな都心部にこんなデカい家建てるとか、義兄さん実はかなり金持ち?


「トール、図書館で何か思い出しましたか?」

「いえ、まだ何も…」

「そう、焦らずに、ゆっくりでいいのよ」

夕食です。テーブルの上には美味しそうな色鮮やかな料理が出された。

ここまで鮮やかだと逆に味が心配になってくる。


…食ったよ、美味しかったよちくちょう。

どうやら流行りの料理チートは無くていいみたいだ。

でもゆくゆくデザートとか作っていきたい。食後のデザートとして出されたのはフルーツの盛り合わせだ。

メロンっぽいのとマスカットが盛り付けされていた。

でもやはり現代人としては洋菓子とか和菓子が食べたい。

甘い物はそこまで得意ではないが、嫌いでもない。たまに食べると美味しく感じる。

とりあえず、まずは市場調査からしないと、モノの相場が分からない。もしかしたら、砂糖とかすんごい高いかもしれない、この家なら何とかできそうだけど。

料理の味は普通にかかってたし、多分調味料は揃ってる、はず。

ってまあ、その前に日本に帰っちゃいたいけどね。

とりあえず明日は市場に行って、物の値段確認してこよ、あとこの国の貨幣について調べなきゃね。


「そうだ、ラインハルトとフェルディナード兄さんがお前が起きたのを聞いて、明日お見舞いに来るそうだ」

そう仰るのはお義兄様。

「そうね、あの場にいらっしゃったのに、トールを怪我させてしまいましたもの。お見舞いどころかお命頂戴でもおかしくないのに」

そう仰るのはお姉様。

ゾクリ、背中に冷え汗を感じる。お、お姉様?


「あれ、そういえば、ラインハルト様とフェルディナード様は…どちら様でしょうか?」

誰だよそのキラキラネームズ。


「…そうだった。覚えてるわけないもんな」

やめてよ、そんな可哀想な人を見るような目やめいっ。

「ラインハルトが第4王子の継承位5位でフェルディナード兄さんは継承位2位の第2王子で、私の兄と弟だ」

えっ…、義兄さん王族?

「お義兄様は…王族ということですか?」

貴族どころか王族だよ。絶対ドロドロだよ、派閥とか避けられないよわたしの平穏ライフ既に危ないよ?


「はぁ。分かるわけあるまいな。この国には王子が4人、王女が1人いる。王太子のルイベルト、第2王子のフェルディナード、第3王子の私、第1王女のローゼリア、第4王子のラインハルトだ」


王妃頑張ったな、5人も産んでるよ。


「上から順に28、25、21、19、16だ」

みんな年上だったよ。というか、若い。


「なるほど、ありがとうございます。明日は街に出る予定でしたが、やめま方がいいですか?」

「いや、大丈夫だ、午後までに戻ってこれば問題ない」

「分かりました。では、午前中は街に出て、午後までに戻ってまいりますね」


王子様か、アーベントさんと兄弟だからこれまたイケメンだろうな…



部屋に戻ると、わたしはすぐさま鏡を見た。実はまだ自分がどのような姿になってるのかいまいちよく分からない。

肩から流れる髪の毛の色から予想すると、恐らく可愛いだろう。


「はぅわ…」

思わず声を出してしまった。

鏡に映った自分は、まるで絵本から出てきた妖精のようだった。

透き通った銀色の髪はもちろんのこと、薄いピンクがかかった鮮やかなヴァイオレット色の目が、クリっとしていて、底が見えないくらい透き通っていた。


これ…めっちゃかわいいやん。

スっと通った鼻筋に、どこか幼さが残っているが美しく整った輪郭。

ものすごく美少女だ。これ、中身がわたしじゃなかったらもっと完璧なのに…


うわぁ、この顔だとある意味得だけど、いかにも巻き込まれそうや顔だな…


さっさと日本に帰らないとめんどくさそう…


そう思いながら、わたしは布団の中に入った。



読んでいただき、ありがとうございました。

次回、街に出る(かもしれません)。

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