3、ステータスがあるみたいです。
遅くなってごめんなさい_○/|_ 土下座
ちなみにユーピテトールの名前の由来は、北欧神話の雷の神様のユーピテルと、トールをくっつけただけです笑
人生にアクシデントはつきものである。とりあえず流行りの異世界移転で自分を納得させて、この世界の知識を得るために図書館に連れてってもらった。
この世界の本は、とても貴重で、値段がすごく高いみたい。
平民にはなかなか手が出せなくて、貴族でもある程度余裕のあるお家しか持ってないみたい。
だからこの国の識字率はそこまで高くないみたい。
さよなら、文明社会。出来れば近いうちに帰りたい。
「お嬢様、お探しになってる歴史書と宗教改革の本はこちらになります」
ピンクのメイドさんはどうやらわたしの専属メイドらしい。
専属メイドだってさ。響きだけでもワクワクする。
ピンクのメイドさんごと、アイリス。
彼女の家は代々セマング家に勤めているらしくて、彼女もまたセマング家で生まれ、セマング家で育ったらしい。
道理で他のメイドさんとかひと格違うと思った。
今年で30となって、既に家庭を持っているようだ。
あれ?そういえば、わたしって何歳だろう…
「ありがとうございます。あの、アイリスさん、わたしって何歳ですか?」
恐る恐る聞いてみる。
「お嬢様。いけませんよ、使用人にそのような態度では。もっと厳しくなさってください。他国とはいえお嬢様は高貴なるオルナントゥス家の末裔なのでございます。もっと威厳をお持ちになってくださいな」
「わかりまし…わかったわ」
こんな感じでいいのかな?イメージはどこぞかの悪役令嬢。
「お嬢様は先日14歳になられました。あと一年で成人です」
わぁお。14だって。若戻りだよ?見た目詐欺だよ。
「そう、ありがとう」
そう言って本を受け取った。
あれ?そういえば、わたし、この国の文字読めたっけ?
会話は普通に通じたが…
これで読めなかったら大変だな。
とりあえず本を開いた。
《異世界言語のスキルを獲得しました。レベルが1つ上がりました。ユーピテトールはレベル2になりました》
頭の中で、アナウンスがながれた。
あれ?なんかレベル上がったよ。この世界にレベルの概念はあるんだ。
レベル2ってことは、これまでずっとレベル1だったってこと??
低っ…いのかな??
これ、ステータス画面とか、もしかして出たりするのかな?
ステータスと頭の中で文字を思い浮かべる。
すると、ステータスと先頭に書かれている表が現れた。
姓名 : ユーピテトール・ディーヴァ・オルナントゥス
種族 : 人族/&&&&
性別 : 女
年齢 : 14
レベル: 2
HP : 500/500
MP : 5420/5420
体力 : 75
状態 : 良好
職業 : 貴族
魔法属性: 不明
獲得スキル : 快速回復、高速暗算、状態異常耐性、異世界言語
残りスキルポイント : 200
加護 : 死神スレイの加護
祝福 : 創造神ジルバイダーの祝福
…なんかいっぱい出てきたよ。
種族のところ、なんや、&&&&って。
ていうか、体力少なっ!MPとの比率、偏りすぎだよ。
今判断しても、基準が分からないからな…
スキルは既に異世界言語以外にもあった。恐らくこれより前に獲得したやつだろう。
ていうか、死神の加護ってなによ!恐ろしいわ!いかにも不気味な加護だよ、これ。ほかの人に見られたら絶対やばい人だと思われるよ!
この国の宗教がどうなっているかはまだ不明だ。だからまだ迂闊に間られちゃダメだ。
このあと、2時間ほど図書館に篭もり、閉館時間ギリギリまで情報を得た。
流石に閉館時間になると、アイリスが止めに来た。
そしてそのまま屋敷へ帰った。
読んでいただきありがとうございました。