第20話「陰」
前回のあらすじ
白夫が見事な剣さばきでNo.7を圧倒して勝利
レガインが門を破壊した
陰龍ノ国の王城に入った。
中は暗いが紫色のトーチが灯されているため、見えなくはない。
それ以外はあまり目立った装飾品は見られなかった。
シャドナ「久しぶりね。レガイン。」
レガイン「私も数日ぶりに家に帰ってきただけだしなぁ。とりあえずゆっくりしていきなよみんな。」
ラプター「んなこと言ってる場合じゃねえだろ!」
灯「そうだよ(便乗)、父さんに会うのが最優先でしょ?」
入り口に入ってそうそう説教が始まった。
だがどこからか声が聞こえた。
???「騒がしい。さっさとこっちにこい。レガインのかわいらしい友人もお連れなんだろう?」
レガイン「父さんの声だ!」
シャドナ「声が響いて聞こえるということは、この城の大広間にいるはず。行くわよ。」
ラプター「ああ、話はやめにしよう。」
数分後
シャドナ「止まって。」
ラプター「この先から気配がするな。」
レガイン「この扉の先が大広間だったね。」
全員は武器を構えながら、大広間に入った。
ラプター「いるじゃねえか。」
灯「レガインちゃんの父さん、想像以上に不気味だね。」
その者は両目がラプターの左目のように大変なことになっており、背中からは翼膜がない骨だけのような翼があり、右腕が大砲、左腕が大盾となっていた。
??????「ふふふ、久しぶりじゃないか。」
レガイン「ただいま」
シャドナ「相変わらずですねあなたは。私もまた会えて嬉しいです。」
灯「その人が父さん?」
レガイン「うん。『神ヲ滅ボス者』フラニョタール・シェイドドラゴン。」
F・S「そこのお嬢ちゃんがさっき話してたレガインの友人?なかなかいいこを連れてきたなレガイン。よくや」
ラプター「よそのガキ二人なんかどうでもいいだろ。」
灯「お嬢、ちゃん…?」
灯は顔を赤くした。
F・S「そうだったね。では今まであったことを話してもらうよ。」
レガイン「私が話すね。」
レガインは隕石で吹っ飛ばされてから今に至るまでのことを話した。
F・S「すまないねレガイン。だがこれで仲間は集まった。」
レガイン「つまり次は…」
F・S「そう。」
シャドナ「『十三ノ龍達』に力を借りるんですね?」
だが作戦をたてようとしたその時。
白夫「な、なあ。彼女は度重なる戦闘でだいぶ負傷したんだ。話はやめにして今日は休もう?」
ラプター「のんきなこと言ってくれる野郎だなおい。世界の危機が迫ってるのにそりゃねえだろ。」
F・S「そうだね。今日は休んでいきな。シャドナがそんなに傷を負った姿は見てられないよ。」
そんなわけで負傷したシャドナは医務室へと運ばれ、治療された。
研究所で受けた手当てと違い、治りも早かった。
そのまま歩いて寝室に向かった。
シャドナ「待たせたわね。」
白夫「まるでミイラ…。」
レガイン「防具と時空剣はそこにあるよ。」
シャドナ「悪いね。」
F・S「きたか!早く僕の横にこい!ひさびさに」ペチン
下ネタ発言をする寸前に、シャドナがビンタをかました。
なぜか物理無効でも弾かれなかった。
シャドナ「年頃の少女二人がいる目の前でそんなこと言わないでください!あなたはそれでも国王ですか!?」
ラプター「いいから早く寝ろあんたら!!!!」
次回は「十三ノ龍達」についての話です。