第18話「門」
前回のあらすじ
白夫大量出血!
シャドナヘリを運転
はるか上空で、こんな会話をしていた。
灯「へえ…レガインちゃんの父さんはそんなとんでもない人なんだ。授業参観にも来てなかったから、あたしはてっきりご両親が二人共亡くなったのかと思ってたよ。」
レガイン「そりゃ魔法学園にあんな化け物連れてくるわけにはいかないでしょ?」
灯「ひどいなぁ」
まあこんなかんじで、レガインは灯に両親に関する質問をされまくってた。
ラプター「おいお前ら。シャドナが言うからにはそろそろ着くらしいぜ。」
灯「うん、わかったよラプターさん。」
白夫「これから僕らが行く『陰龍ノ国』とは一体どんなところなんだろうな。」
そして城下町のヘリポートから、城を目指した。
シャドナ「ここから先は何があってもおかしくないわ。何せあの人の城ならいきなり爆撃されるかもしれないのよ。」
白夫「おいおい、勘弁してくれよ。」
だが門に近づいてくると同時に、少しずつ警戒心が薄れていった。
レガイン「門が見えてきたよ。でも門番の姿がみ…」
ラプター「レガイン!よけろ!」
たまたま先頭にいたレガインの胸を目掛けて、周りが真っ黒いせいでラプターでなければ捉えられないナイフが飛んできた。
だが、遅かったようで、そのナイフは突き刺さった。
が、
レガイン「いっ…たくない?」
なぜか無事だった。
レガイン「…!何やってんだよ、母さん!」
シャドナ「ハアッ…ハアッ…なんて声出すの?レガイン。私はあの人に仕える者。このくらい…ッ!どうってことないわよ!」
ラプター「おい、無理すんじゃねえ!あんたはそう死に急ぐ必要なんかねえだろうが!」
レガインをかばった、シャドナの左足に刺さったようだ。
シャドナ「大丈夫よ。なんとか歩ける。」
ラプター「なら、こんなところで止まるんじゃねえぞ。肩を貸してやる。」
灯「フフッ、借り一つだね。」
その時、声が聞こえた。
???「はぁ…さすがはあのお方の娘だ。私でもそう簡単には傷つけられないようだな。」
暗闇の中から、少年がひとり。
灯「誰!?」ジャキン
レガイン「あなたは門番、『No.7』。よくも母さんを…!」ガチャ
ラプター「くっ、ついてねえなぁ畜生!!」
シャドナ「すまないわ、私が手荒な真似をしたばかりに…イッ!」
ラプター「いいからあんたは休んでろ!本当に死ぬだろうが!」
No.7「さて、誰が出るんだい?」
どこか余裕のある表情だった。
ラプター「俺はシャドナの援護をするから無理だ。レガイン、頼んだ。」
灯「ラプターさん、あいつにはたぶん闇属性の魔法はあまり効かないうえに、おそらくさっきみたいなサバイバルナイフでレガインちゃんが苦手とする接近戦による物理攻撃を多様してくるよ。だから私が…」
そう言おうとしたら、肩を掴まれた。
灯「ん?兄ちゃんどうしたの?」
白夫「灯、やめろ。お前もそう死に急ぐなよ。それにお前の『邪龍剣』は闇の力を灯した剣だからどちらにせよあいつと戦う上では。だが僕の「龍剣」は龍の力を灯した剣だ。これなら対等に戦えるはずだ。」
灯「…兄ちゃんが言うなら確かだね。じゃあ私も下がるよ。」
レガイン「では白夫兄さん、共に戦いましょう。」
白夫「だめだ。君も下がれ。灯も言ってただろ?『接近戦による物理攻撃を多用してくる』と。」
レガイン「でもそうなるとあなたは」
白夫「いいから下がってくれないか!」
灯「と、言うことは兄ちゃんとNo.7の一騎討ち!?」
レガイン「死人が出ないといいけどね…」
灯「安心してレガインちゃん。今、私を見ても吐血しなかったでしょ?つまり戦う気になったってこと。それに兄ちゃんの剣の腕はあの門番よりは遥かに上なはずだよ。」
ラプター「お前が言うなら確かだな。つまりあれでも『勇者』に変わりはねえってことか。」
No.7「ほう、面白い。お前の首をいい旅の土産にしてやろう。」ガチャ
白夫「ふん。お前にはこの僕にかすり傷一つつけられないことを思い知らせてやろう。」ジャキン
本来なら灯の肩を掴んだあたりに一枚絵を入れるつもりでしたが男は描けないので無理。
灯も衣装の案が思い付かないしな。
No.7はうごメモ3D時代に募集した人です。
その応募した本人がこれを読んでるかは知らないけどな。
次回 白夫の剣の腕はどれほどなのか…