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勇者だったのかもしれない  作者: ぷっくん
召喚者with俺
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ジジィ

9月14日ほんのり改定

 ~前回までのあらすじ~

 ジジィに杖で喉を突かれたら、声が出なくなりました。


  *


「だからワシのせいではないわい」

『なんだとジジィ! じゃあなんで俺の声こんな擦れてんだよ!

 全然声出てねぇじゃねえか!』

「声が出てないからきこえなーいもーん」

『なんだとこのジジィが! いや、もうジジィですら無ぇ。

 ク ソ ジ ジ ィ だ!』

「クソジジィとはなんじゃこの若造が!!!」

『やっぱ聞こえてんじゃねえかこのクソジジィ!』


 俺はクソジジィの胸ぐらをつかんだまま顔を見上げ・・・あれ? 見あ・・・げ・・・?


『このクソジジィでけぇぇぇぇぇ!』

「なんじゃい今更」


 クソジジィは胸ぐらをつかんでる俺の手首をつかんで捻って背負い投げした。

 ちょっと待って今見えなかった。手首をひねっただけで背負い投げにならないよね?

 なんかシュンってじいさん動いた。一瞬姿がぶれた。


 ちなみにじいさんの身長は大体2mほどらしい。ちょっと超えてるかもしれぬの、って言ってた。

 絶対人族じゃないぞ、このジジィ!


 最初と同じように地面に仰向けになる俺。

 なんか興味を持ったシルフ達が集まってきた。


 楽しげに舞うシルフ達を見つつ、じいさんに『そういえばなんで疲労感が消えたんだ?』と聞こうとしたら急に俺の周りのシルフ達が騒ぎ始めた。

 一斉に逃げ出していき・・・シルフのいなくなった草むらに、兵達が現れた。


 ちくしょう! バレたか!


 腹筋総動員のすばやさで起き上がり、そのままの勢いで走り去ろうとする俺。

 と、すごい力で服を引っ張られてそのまま後ろにブン投げられた!

 ずざぁぁ! 木の根にぶつかる寸前で止まる俺。また仰向け。


 予想もしていない自分の動きに意識が飛びかけたが、急いで引っ張られた箇所を確認する。

 じいさんの杖の取っ手が、俺の服にひっかかってた。

 ちょっと待ってその杖さっき取っ手無かったよな?


「おちつけバカモンが。

 おう、そこの兵ども。悪いがこやつも召喚者の様でな。そっちに連れてってくれぬかの。

 ほれ、証拠はこれじゃ」


 勝手に俺の傍に刺さってた世界樹の枝を兵士に投げてよこすジジィ。


 え?ちょっと待って俺、召喚された覚えないんだけど。

 ただ寝てただけなんだけど。ねえじいさん、心読めるんでしょ?

 あ、顔逸らした! 「心なんて読めぬもーん」って顔してる! じじぃいい!


「ほれ! 早く連れて行かんか!」


 兵士は俺とジジィの攻防にポカンとしていたが、ジジィの言葉に自我を取り戻す。

 俺はそのまま兵士に連行されていっ


「あ! あとそやつ! さっきの話盗み聞きしておったぞぉぉぉぉ!!!」



 このクソジジィがあぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!



 *


「と、言うわけでして、向こうの木の根の影に世界樹の精霊様と共にいらっしゃいました!」


 俺は今、兵士に連れられ、王の御前に連行されています。

 無事帰れるでしょうか。ここから。


 てかあのじいさん、世界樹の精霊だったのか。

 人族にしてはおかしいと思った。力とか背とか心を読むとか。


 このとき、話を近くで聞いていたピンク獣人が「うぉぉぉ世界樹の美女精霊キター! 」と叫んだ。

 夢って儚い。


 王は俺を値踏みするように見た後で、他の召喚者達の元に行くように俺に言った。

 ちなみに、近くで見た王はナイスミドルって感じの人だった。

 ちょうど社会科の教科書に載ってそうなやせ形の茶髪のおじさんの王様、と後に黒髪は言っていた。


 兵士に枝を渡される。え、俺これ要らないんだけど。

 召喚者と同じ扱いとか、めっちゃ厄介な事に巻き込まれそう。


 しかし兵士に、3人の召喚者の元に案内される。

 もう逃げられない。召喚者の振りをするしかない!


 さあ、腹をくくって自己紹介といこうか(泣) 

シルフ:いたずら好きの風の妖精。世界樹の所にいた者は、ほころびかけた蕾を2つくっつけて作ったような頭と胴体、そこに緑色の透明な鉱石のかけらのような腕がくっついた姿をしている。胴の蕾の真ん中あたりからスカートのように風魔法でつくられた渦巻きが広がっていて、魔法の強さで素早く飛んだりゆっくり飛んだりと調節している。


次回メモ:自己紹介

読んでいただきありがとうございます!

書き足してみましたが、文字数が少なめです。

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