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勇者だったのかもしれない  作者: ぷっくん
地面に向かって突き刺され!!
154/187

魔界っぽい

 ー*序章*ーーーーーーーーーー

「オレがニルフを殺した」


 聞いた瞬間、無意識に息を止めていた。

 項垂れた顔をした彼に呼び出され、胸騒ぎを覚えて付いていった先での、その言葉。

 彼にしては随分ずいぶん珍しい表情だとは思っていたが。


「どうしてそれを、俺に言うの?」


 静かに言葉を紡ぐ。心の動揺を悟られないように。


「・・・なんでだろうな。アイツらには知られたくない、から、か?」


 彼は戸惑ったように言葉を詰まらせる。

 珍しい。

 俺は軽く微笑んだ。


「で? 俺に話したのは何で?

 ・・・嘘ウソ、そんな顔しなくても分かってるって。

 じゃあさ、どうしてそう思うのか、から話してみて?

 時間はたっぷりあるから、ね?」


 すすめた椅子に彼が座った事を確かめ、備え付けのポットからお茶を注ぐ。

 さて、まずは緊張を取るところから始めないと。

 ーーーーーーーーーーーーーーーーー








 ・・・フ・・・ルフ・・・。


 ん?

 なんか感覚がぐにょんぐにょんする。

 目の前は真っ暗で何も見えなくって、すごい眠い。寝よう。




「ふ・・・ニルフ・・・」


 また誰かに呼ばれた。

 そして今度は激しく体を揺さぶられる感覚。

 なんだっけこれ、凄く知ってる感じ。

 なんかこの後ほっぺたパチーンされて、耳元で叫ばれるやつ・・・。




「ニルフ! ******!!!」




 ・・・あ、これあれだ。俺、気絶してるわ。

 イテェ!!!






 *






 起きるとそこは、魔界でした。

 仰向けに寝かされた俺の体の上には少し大きめのコート。これピンキーのかな。


 視線の先には、高い、超高い天井があった。ここが海の下にあると知らなかったら、空と見間違うくらいに高い天井。

 巨大な水の膜のようなものが一面に張り巡らされていて、そこから漏れる青く淡い光が俺を柔らかく照らしてる。

 ちょうど水の神殿の天井っぽい。湖の水を下からみた光景だったっけか? 

 確か地球の「水族館のドーム状通路」に似てるって黒蹴言ってたな。


 ・・・そういえば皆どこいったんだ?

 上半身をゆっくり起こして隣を見ると、黒蹴が銀のコートを腹に乗せて横向きに寝かされていた。

 お前も気絶したんかい!!!


「んぬ~。○✖*&%~」

『何言ってるか分かんねえや』


 よだれがスゴい出てる。池みたいになってんじゃねえか踏まないようにしないと。

 水たまりみたいになったよだれがコッチに来ないように、土でせき止めを作ろ。

 あれ? なんか光ってる? よだれ?


 寝てた地面を見ると、白く薄く光る巨大な魔法陣が黒い大地に広がっていた。

 すげえな黒蹴のよだれ。魔法陣になってるよ。

 とりあえず俺の寝てるとこは白いところから外れてた。よかった。

 これ何メートルあるんだろうな。村一個分くらい?


 上から降り注ぐ青い淡い光に照らされて、幻想的な光景だった。




 周りを見ても誰も居ない。

 でも俺と黒蹴の少し横には皆の荷物が固めて置かれていて、その上にプラズマが丸まってグッスリ眠っていた。

 あ、若葉ハープも立てかけられてる。

 おーい若葉ー!

 返事ねぇな、寝てるんか。

 俺はもう一度ゴロンと寝転んで、天井を見つめる。

 もしかして、あそこ突き破って落ちてきたのか?







 さっき。

 天海から竜に食われてジャンピングした俺達は、竜が壊れてそのまま普通の落下の速度で竜巻の中に入った。

 え、これ誰かが「竜巻の風で減速する」とか言ってなかったっけ!?

 焦る俺の耳に、「水面はコンクリート並みの硬さ・・・」という、ピンキーの呟きが聞こえた。やめて。

 

 銀が俺を掴んだまま≪空翔ける靴≫を使ってスピードを落としてたのがチラっと見えたので、若葉ハープを弾いて魔力を常時回復させたのは良かったんだけども。

 だけどもども。

 皆、同じように靴で飛んでたんだけど、竜巻がさ。

 下に行くにしたがって細ーくなってんだよ。

 知らねえよ竜巻の下半身の細さとかさ。もう人1人分とかの細さなんだよ。

 そんなん風が周りでビョンビョン吹く中で、1人分の細さをすり抜けて魔界に行くとか無理ジャン?

 特に銀、2人分だし。

 とか若葉にグチってたら黒蹴が吸われた。

 シュンって周りの竜巻に巻き込まれた。目が合った。

 気が付くと周りはもう誰も居なくなってってさ。


「船から測定した竜巻から推定した内部の空洞部分の大きさと違」

 ってピンキーの声が一瞬聞こえたけど。

 銀が俺を高く、真上に放り投げて。

 下を見たら既に銀は居なくて。


 俺は若葉ハープをコートの裾ごと抱きしめて、≪空翔ける靴≫で飛ぼうとしたけど。

 驚きの吸引力で風の壁に吸われて。


 気づいたら、寝てた。


 いやー驚いたな。こんなきれいに気絶したの久しぶりだよ。

 前に気絶したの、覚えてないけどな!

 確か火の洞窟だったっけ?


 俺はぼんやり光る地面をぼんやりと目で追った。

 いつも野宿する時の大きさに、地面の周りに水をいたような跡があった。

 横には、≪結界の聖水≫の空瓶。

 久々に見たな、確か魔物を寄せ付けないんだっけ?

 って事はここ、魔物出るの!? 魔界だから当たり前か!?


 その時! 俺の後ろから、土を踏みしめるような音が近づく!

 誰だ!!!

 勢いよく振り返・・・ろうとして、首から変な音が!

 寝違えた!!! 痛い!!!

 

「△、△△△。△△▽△△?」


 背後から、心配してる感じの声。でも何言ってるか分かんない。


「△、△△△△△、ニルフ」


 ホントに誰?!

次回メモ:話


いつも読んでいただき、ありがとうございましす!!!

順調に、

ブックマークが、


へっている・・・( ゜∀゜)・∵. ガハッ!!


追記です!

パソコン壊れました!


パソコンが電源入れたら再起動とスタートアップ修正とを繰り返して動かない!

家族のパソコンをちょいちょいかりて書きますが更新速度落ちます(´・ω・`)


すいませんm(。≧Д≦。)m

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