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勇者だったのかもしれない  作者: ぷっくん
空に向かって駆け上がれ!
148/187

試験の秘密

〔ちょっとニルフさん考え込んでないで! ほら来ましたわよ!?〕

『えーだってぇ、気になるんだもんアレー。見覚えあるのに思い出せないぃぃいい』

〔見もせずに避けている!?〕


 え? 何が?


 と思ったら、既に戦闘が開始されてたっぽく、俺の目の前には木刀ゆきだまを振り上げるゆきだまがいた。

 すげーあの木刀、俺のと同じくらい白いや。

 大きく振り下ろされたそれを、銀に貰った木刀で防ぐ。

 さすがに片手じゃしんどいので、ハープはコートの中に仕込んだ金具にひっかける。


〔受けてからひっかけてどうするんですか!〕

『え、一撃くらいなら片手でいけるかなーって』

「コラー! 利き腕を痛めたらどうするんだー!!!」


 なんか樹の向こうからおっさんの怒号が聞こえる。

 そんなん戦闘中に言われてもなぁ。


〔・・・ニルフさん、よそ見しながらひょいひょい避けてますけど、けっこう余裕あります?〕

『余裕? どうだろう。俺、避けるの得意だけど攻撃力ないからなぁ』


 たぶんそれは、俺のコピーのゆきだまも同じだろうし。

 つまり。


 銀ほど強くは無い!!! (から、当たっても結構平気)


『ふはははは! 見てろよ若葉、(避けるのは)余裕だぜー!!!』

〔ちょ、不穏な間を開けないでくださいまし!?〕


 俺は両手で木刀を持ちなおし、ゆきだま木刀ゆきだまを難なく捌く。

 ちなみに俺の攻撃も、すべて難なく避けられているけどな!!!


 決着がつかない、どうしよう。



 チラリと周りを伺うと、ピンキーはお互い狼フォームでガウガウやってるし、銀はナイフ使わずに剣で打ちあってるっぽい。

 あ、ユーカは杖で殴り合ってるな。両方とも氷の膜が勝手に防御してるけど。


 段々傷の増えていくピンキー、お互いの攻撃を全て受け流して隙を突きつつナイフを投げてるっぽい銀、お互いの攻撃を勝手に防御する氷のせいで、どっちも無傷なユーカ、お互いの攻撃を避けまくってる俺。

 これ、ピンキー以外は体力尽きた方が負けるんじゃね? コピーの体力がどれくらいかは知らないけど。

 あ、両ピンキーが魔法で傷回復した。


 ・・・黒蹴、加勢してくんねーかなってチラっと見ると、奴はクッキーかじりながら優雅にアイとおしゃべりしていた。

 目が合った俺に、優雅に手を振っている。

 優雅か! お昼の貴婦人か!!!

 楽しそうに観戦してんじゃねえよ!!!


 そして会話の内容は、「暇だから先に登録してきていいですか?」だった。

 飽きてんじゃねえよ!!!


 アイには「まだ早いなの」って断られてた。

 ざまぁ。


 中指を立てて「地獄に落ちろ」ポーズ(黒蹴に教えてもらった)を決めようとしたら、背中にドンっと誰かがぶつかった。

 クルッと首を回すと、銀が背中合わせに立っていた。

 どうした?


 一瞬気を取られた瞬間に殴りかかられた。あっぶね!

 急いで木刀で受け止めると、銀が俺の木刀越しにゆきだまに蹴りを入れた。

 飛んでいくゆきだま

 すぐに銀は切りかかってきたゆきだまをはじき飛ばし、ゆきだまが巻き込まれて一緒に飛んでった所で、銀が俺に聞いてきた。


「アイツなんて言ってる?」

『黒蹴達? なんかクッキー食いつつ「暇だから先に登録していいか」って言ってるよ』

「返事は?」

『え? アイの? えっと・・・』

〔「まだ早いなの」、でしたわよ!!!〕



 聞いた途端、銀がニヤリと笑った。

 そして。


 銀自身の分身が放った投げナイフを軽くたたき返すと。

 銀は、俺の分身をハープごと切り裂いた。



 あれ?! 俺の分身切っちゃっていいの!?

次回メモ:答えは


いつも読んでいただき、ありがとうございます!!!

7月イベント多くて書く時間がぁぁぁ遅れたらすいませんぬ(6日11時34分書)


ブックマーク91件もつけて頂きありがとうございます!!!

学校のクラス3つ分だよ超すごいよ!!!ぷっくん的に超すごいよ!!!

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