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2話 再びの逃亡

ファルト側では


「大丈夫かしらねぇ。」

と、食事の片付けをしながらメルが言った。すっかり、満腹なっているのか、ゆったりとしているラファンが返事をした。

「うーん。たぶん、薬は完成したと言ってもたぶん、まだ国にはまだ申請中なのか、していない状態だろう。」

「申請?ってなに?」

 リザは首をかしげた。どうやら、すっかり癖になっているようだ。

「薬を作ったら、国に伝えて、国が認めてから初めて販売したり、たくさん作ったりできるんだよ。」

ラファンが言った。

「でも、まだ人に使用していない薬を持って行ってどうするつもりなのかしら?」

と、メルは言った。食後のお茶を入れながら言った。

「一番考えられるのは売名だが。」

「売名?ってなに?」

「薬を学会に提出して、僕が造りましたって先に言うんだ。そうすると、その人の名前が登録されるんだ。」

「そうすると、どうなるのー?」

「いままで、作れなかった薬を作ったんだ。とても、すごいことなんだよ。」

 ラファンは丁寧に説明をした。たとえ、明日には何も覚えていなかったとしても、ラファンは説明を面倒に思うことは無かった。

「売名なのかしら?」

「わからん。お、ミレ、電話光っているぞ?」

確かに、ミレの腕の時計が光っている。

「メールだ。」

 ばたばたと、ミレは自分の部屋に行った。巻いてあるスクリーンをひっぱりだして電話をそこに反射させた。

「ミレ!大変よ!リードがそっちについたら、一緒に逃げて!リザもつれて、森のほうへよ!」

 画面いっぱいに怒鳴っているのは、ルイだった。

「どうしたの?」

「研究員だった、一人が薬を持ち逃げしたの!勝手に知人に使用したらしいのよ!そしたら、その人物が失踪したそうなの。持ち逃げした本人も見つかっていないわ。」

「失踪?」

「国からの失踪なの。いま、研究施設にも国からの関係者が来ているわ。彼ら、リードたちを逮捕するつもりのなのよ!」

「逮捕?なんで?」

 リザは目を丸くした。

「無断での薬物使用の違反よ!ついでに、失踪者をかくまっている恐れがあるとかないとか、勝手に言っているけど、とにかく捕まえる気よ。あいつらに、捕まったら、終わりよ。リードたちにはもう伝えてあるから、そっちに戻っているはずなの。」

「ミレー。」

 玄関のほうから声が聞こえた。

「ライズの声、きたみたい。」

「とにかく、こっちでできるだけ足止めしておくから、逃げて。」

 ばたばたと声のほうへ行くと、センリがラファンになにがあったのかを説明していた。ラファンは、ある程度は理解したようで、なにやら、メルに言って荷物を作らせているようだ。

「今、ルイから逮捕連絡が入ったわ。」

「森のほうへ行け。リザがいれば迷わない。ここは我々でどうにかしておく。」

 かつて、逃げたことのある身の言葉のせいか、重みもあるというものだ。

「わかったわ。リザ、行くよ。案内して。」

「いーよぉー。」

 リザはのんきに言った。

 車を隠して、五人は森の奥へと入っていった。


森の中で


「いてっ。」

 センリは何かに躓いたようだ。いくら、光る石を前に持っているからといって、足元まではきれいに見えない。

「大丈夫ー?」

「ごめんなさいね。まさか、急にこんなことになるなんて思ってなかったから、石を十分に太陽に当てておかなかったのよ。」

 弱い光の石をもちながら、ミレは言った。

「いや、僕もこんなことにあるなんてお思ってなかったから。」

センリも言った。

「もうすぐ、小屋だからねー、がんばってねー。」

 明るめの声でライズは言った、どうやら一人、なにやら張り切っているようだ。

「小屋ってなんだ?」

 センリが聞いた。

「僕とー、リザで湖の調査用に作った小屋があるんだよー。と、いっても、僕もリザの案内なし来るのはーちょっと怖いけどねー。」

「そんなもの、いつ作ったんだ?」

 センリは目を丸くして言った。

「私も最近知ったのよ。二人して、なにかやっているのはわかってるんだけど、なんせ、リザは返ってきたらすぐに寝ちゃうし、ライズ兄さんは黙っているし。」

「だってー、出来てから見せようと思ってたんだよー。まさか、こんなことで使用するなんて思ってもいなかったし。もうすぐー、ほら、あれだよ。」

 昼間に見ればそれは、立派なものに見えたのかもしれないが、夜でしかも、電気も通っていないような場所だと、少々怖いものにさえ、見える。

 中に入っても、光が足りなさ過ぎた。中での記憶がはっきりしているライズとリザ意外は、入ってすぐの部屋で大人しく朝を待つことになった。

「ねぇ、リード兄さん。」

 顔がぼんやりと光に浮かび上がって、ちょっと怖い。

「なんだ?」

「どうして、追われることになったの?ルイから薬が盗まれて、それが他の人に使用された。そして、盗んだ人も、薬を使用された人も逃げている。そこまではわかったの。でも、それだけで、なんで国の関係者に追われることになったの?」

「それが、よくわからないんだ。」

 センリが答えた。

「わからない?」

「そうだ。よくわからない。急に国へ連行するといってきたんだ。あそこは空の上だからな。身動きも取れない。しかし、あれだけ、国の人間が大騒ぎするというのは、薬が効くことによって、なにかしらの問題があったということだろう。」

「問題?」

「それが、なにかはわからんが、そうじゃなきゃ、いくら暇な国の人間でも急にやってきて、連行はないだろう。」

 リードは冷静に言った。

「そうね。ところで、薬を盗んだのは、知り合いなの?」

「んー、知り合いというかー、研究仲間だよねぇ?」

 急にライズが話に加わった。どうやら、こっちの話を聞いていたらしい。いつの間に、こっちの部屋にきていたのだろう。

「彼は、リト・シギナル。ルフェ地方からの大学から来ていた。優秀だったが、ちょっと気にはなっていた。」

「なにがー?」

「ルフェ地方から来たち言っていたわりには、地方の話を彼の口からは一切聞かなかった。それに、喋る口調に、なまりが少ない。それに、地方に帰ったこともなかった。」

「なまりはともかく、なんで帰らないと気になるんだ?」

 センリが聞いた。

「あの、地方は家族意識が高い。だから、必ず、休みには帰る。それなのに、彼は一切その話はしなかった。」

「そうなんだー。」

「これからどうしよう。もちろん、森でも暮らせないことはないけど……。私とリザはいいけど、兄さんたちはそういうわけにもいかないでしょう?」

 ミレはためらうように言った。

「そうはいかないよ。あれはリザのための薬だ。」

「そうだよー。」

ライズも同意した。

「とりあえず、今日は寝て、明日考えよう。ここにポワポワがあって良かった。」

「おやすみー。」

「おやー。」


次の日の朝


「だれぇ?」

 リザは聞いた。一日たってすっかり、ミレ以外の男三人は忘れられていた。

「じゃ、ローフー湖に魚を取りに行きながら、教えるわ。ここにいてね。」

ミレは三人に言った。

「わかった。」

そして、ミレとリザは網を持って、出かけていった。

「これから、どうするー?」

「薬を取り戻すに決まっているだろう!」

 力強くセンリは言った。

「どーやってー。」

「まず、リトの言っていたロフィ地方というのが、ここからそんなに遠くない。歩きしかないところが不便だが、いけないこともないだろう。そこに行ってみよう。もちろん、国の連中も来ているかもしれないが。」

「でも、本当かどうかわからないじゃないか。嘘かもしれない。」

「そうだよー。疑わしいって言ったのー、リードだよー。」

「しかし、それ以外手がかりがないんだからしょうがないだろう。」

「うーん。まぁねぇ・・…・。」

しぶしぶながらもライズも同意した。

「それしかないかぁー。」

センリもため息をついた。

「それにしても、いいできの小屋だなぁ。」

「うんー。ラファンに聞きながらー、リザと建てたのー。まぁ、泊まることなんてめったにないけど、なにかと物を置いておくのに便利だからねぇ。雨の時とかも、便利だしー。」

ライズは、この森の調査のためにほぼ、毎日森へきているようだ。

「どの位調査が済んだんだ?」

「とりあえずー、横の大きさはわかったよー。僕らの地方の三倍はあるよー。でねぇ。電波が乱れるのは、森から六十歩も歩いたところから怪しくなるねー。原因はたぶん、この植物にあるみたいなんだけどー、確かじゃないー。」

「じゃ、森の奥はどうなっているのかわからないんだな?」

「うん。まだ半分のローフー湖までしか終ってないのー。」

「ここから、遠いのか?」

「ローフー湖?全然。オレ一人でもいけるもーん。」

 遠くなると、迷う可能性が出てくるからか、必ず、リザを連れて行っている。

「まぁ、調査をしているといっても人数がいるわけじゃないからなぁ。そんなに急激には進まないよなぁ。」

「そうなんだよねぇー。まぁ、一人じゃないからいいんだけど。」

 センリはふと思い出したように言った。

「それにしても、リザたち遅くないか?」

「そうだな。ライズ、魚を取るのに、時間がかかるのか?」

「まさかー。ミレの持っていった網は自動的に巻き上がる、便利なものだよー?俺が作ったんだけどー。あれだったら、リザ一人でも取ってこられるよー。」

「遅いな。」

「うん。」

「見に行くー?」

「そのほうがいいかもしれん。」

「そうだね。」

「行こうー。案内するよー。」

ライズが先頭になって歩き出した。


ローフー湖で


 明るくなった森の中を二人は迷うことなく歩いていた。その道で、ミレはリザに説明をしていた。

「いい?私と同じ顔をしていたのが、双子の兄たちよ。」

「お兄さんなんていたの?」

「うん。上が、リード兄さんで、もう一人がライズ兄さんよ。」

「三人いなかった?」

「うん。彼は兄さんの学校のクラスメイトなのよ。センリって言うの。」

「センリー?」

「そうよ。ああ、ここね。きれいな湖ね。」

 湖面に太陽がかすかに光ってキラキラしていた。

「ねー。でね、その網を投げるのー。」

「こう?」

「そうー。勝手に巻き上がってくるのよ。」

「へぇ。便利ねぇ。」

 ミレは感心したように言った。

「うん。作ってもらったの。」

「誰に?」

「……誰にだっけ?」

 リザは首をかしげた。

「あ、ほらほら、上がってきたわよ。引っ張るわよ。」

「うん。」

魚たちはあまりに多く繁殖していたのかもしれない。いくら自動的に巻き上がっても、網を湖から引っ張り出すには、手動しかない。

「重いー。」

「うー。」

網を持ち上げることに気を取られていたせいか、二人は後ろに誰かが来ていることに気がつかなかった。


「ミレー。リザー。」

「ミレー。リザー。」

 三人の声が森の中から湖まで響いていた。

「こっちだよー。」

「本当だ。湖だ。」

 それは本当にぽっかり現れるものだった。しかし、木が大きく、上からでもよく見ないとわからないかもしれないようなものだった。

「いないな。」

「そうだねぇ。もぐるわけでもないのに。」

「これは?」

リードは足元から、なにやら引っ張り出した。

「あ、網ー!」

「お前が作ったやつか?じゃ、リザたちは?」

「どこだろうー?」

「誰だ!」

突然センリが怒鳴った。

「リト!」

そこにいたのは、リトだった。

「ひさしぶり。探しているのは、二人の女の子か?」

「そうだ。」

「僕たちが、預かっているよ。」

「どうして、お前がここにいるんだ!妹はどこだ!」

「彼女たちに危害は加えていない。むしろ、こっちが怪我を負った。」

 リトは、ため息をついたように言った。

「まさか、あんなに強いとは思わなかった。」

ミレはともかく、リザも武道をやる。へたに手を出すと、怪我を負う。

「なぜ、ここにいるんだ?国の連中が探しているぞ。」

 リードは静かに言った。

「わかっている。でも、先に弁解をさせて欲しい。」

「妹は!」

「絶対に無事だ。いまから案内するが、僕に危害が加えられたら、行き先はわからないぞ。」

リトは言い切った。たしかに、リザなしにこの森を歩くのは、毎日きているライズでさえも避けることだったに違いない。

「いいだろう。」

 ぞろぞろとリトの後を歩きだした。

「それで、お前の弁明とは?」

「僕はこの村で生まれ、育った。ここにも地方があると、ほとんど知られていないのは、森に囲まれた地方だからだ。あるとき、その村に男の子が生まれた。その村では、前の酋長が亡くなった後に一番早く生まれた子供がなるものだ。男女は関係ない。そして、彼は酋長になったんだ。それが僕の祖父だ。」

 リトは、淡々と語り出した。

「子供は、母親から引き離され、特別な教育を受ける。ほとんどの母親は、それが嫌で子供を隠しておくものだった。けど、祖父の母親は病気でなくなってしまい、子供を隠し損ねた。だから、祖父さんが酋長になった。だけど、子供が酋長になると、その家族は優遇されるんだ。それを求めていた女性がいた。彼女はあと、一週間もすれば生まれるような子供を宿していたんだ。そして、彼女は恐ろしいことを考えた。」

「恐ろしいこと?」

「酋長の殺害だ。」

「殺害?そうかー、君のーおじいさんがその時点で亡くなったらー、その女性の子供が酋長になるのかー。次に生まれてきた子供だもんねぇー。」

「そうだ。」

「だけどー、いま、リトがいるってことはー、死ななかったんだね?」

「あたりまえだろう。」

 リードが、ため息混じりに言った。そんなあたりまえ事を言われても困るようだ。

「そうだ。祖父は死ななかった。しかし、その酋長として認めるための儀式の最中に起こった地震のせいで、村人の半分は洞窟の中に埋まった。そこに土地の大移動だ。村自体の半分以上が海の底に消えたんだ。残った村人は、もめた。祖父が酋長になったから、村がつぶれた、逆に、酋長になったから、犠牲者は半分で済んだんだと。」

「そんな、バカな。酋長くらいで、土地がどうこうなるものでは……。」

センリが言う。

「もちろんだ。いまなら、誰もがそう考える。しかし、当時の村の状態は前が森、後ろは海で閉鎖的な村だ。隣の村まで歩いて、三日もかかる。そんななかで、酋長は一種の崇拝の象徴みたいな存在だった。祖父を支持した者たちは村に残った。他の者は、もうすでに、そのころには空に上がっていた国へと移動したんだ。」

「国か。じゃ、お前の祖父を殺そうとした女性もそっちに行ったんだな。」

「そうだ。」

「で、患者は誰なんだ?まさか、その女性じゃないだろう?」

 年を考えると、そんなに長生きをしているはずが無い。

「その女性の孫だ。名前はジル。」

「孫?どうして、お前のおじいさんを殺そうとした女の孫なんか、助けようとするんだ?」

「いま、現在、酋長はこの村と国にそれぞれ一人ずついる。どっちかが酋長として、決着が付けば、村同士の戦いが終わる。もともとは同じ村だって言うのに。くだらないことだ。」

「どうしてそのジルの記憶が戻れば、まぁ、薬で戻ったとしてだけど、その争いが終わるんだ?……彼女が知っているのか?お前の祖父を殺そうとした事実を。」

「彼女は知っている。彼女の祖母が残した遺書のありかを。」

「遺書かぁ。だけど、それに書いてあるってどうしてわかるのさ?」

「ずっと調べていた、というわけか。ところで、さっきから気になっているんだが、君は誰だい?」

リードはその男の方を向いた。いつの間にそこにいたのだろうか。そっそりと、リトと同じような格好をした青年が立っていた。センリは聞いた。

「リザは?!僕の妹はどうした!」

「私の村にいます。もちろん、ミレさんも一緒にいます。危害など決して。」

「どうして、連れて行ったのー?」

「いきなり、現れても、信用していただけないでしょうし。私は、リザさんとは顔なじみです。あ、私はリトと同じ村の生まれのザイルといいます。」

その言葉があまりに意外だったのか、センリは目を丸くした。

「顔なじみ?」

「ええ。よく、ローフー湖で見かけていました。私はよくあそこに魚を取りに行きます。今回、無理やりつれてこようとしたら、五人ほど村人が負傷しました。私が顔を出したほうが早かったようです。」

顔なじみとわかったからか、センリの顔のこわばりが少し取れた。ザイルの顔でわかったということは、リザは彼の顔を選別できるということだ。

 ザイルは、歩き出した。道のよく分らない、リードたちは二人についていくしかなかった。そのまま、リトは話を続けた。

「僕は、村から洞窟まで何度も出かけた。もちろん、いまの技術で調べるためだ。火薬や成分や、いろいろ。海にも潜った。昔の村のものはほとんど、流されたり、腐食したり、砂に埋まったりして見つからなかった。そんなときに、彼に出会った。」

 今度はザイルが話し出した。

「私は、国から来ました。私の祖父や祖母は、新しい酋長のたたりだと言われて、国へ移動したんです。しかし、祖母は、本当は自分が生まれ育ったこの村に戻りたかったんです。祖父は隣の村から来たので、そうでもなかったようですけど。そして、ずっと、私に話して聞かせていました。私は、大きくなってからこの村の歴史を調べるに当り、疑問に当たりました。あの洞窟は、沈んだ村の部分とは違うプレートに乗っていました。村が沈んだことと、洞窟がくずれたことは違うことだと気がついたんです。たくさんの村人を当たりました。しかし、もうほとんどが話してくれなかったり、亡くなっているか、病気だったりします。」

「年も年だろうしねー。ぼくらのおばあちゃんたちだって、もういないし。」

「そうなの?」

 センリが聞いた。

「祖父は生きているが、祖母は亡くなる時を自分で選んだ。それで?」

 リードは続きを促した。

「最終的に、我々が知ったのは、そのジルという人物に遺書を預けているということ。それには、全てが書かれているということ。しかし、ジルはレファンド病で覚えていないということなどです。」

「でもー、なんで知っているのー?」

「ある女性が亡くなるときに話してくれました。彼女はその女性の友人だったそうです。」

 ザイルが言った。

「さっきから気になっているのだが。」

「なんでしょう?」

「一般的に遺書というものは、自分の子供にでも渡さないか?なぜ、遺書が急に孫であるジルに渡っているんだ?」

「親は行方不明です。」

「行方不明ー?え、女性なのー?男性なのー?」

「私は女性だと聞いています。噂では、あるとき、急に女性は孫をどこからか、連れてきたそうです。」

「じゃ、本当の孫なのかは分らないんだな?」

「いえ、相続を考えたときに、調べたそうです。間違いなく、その女性の血縁者だというのはわかっています。」

「そうか。」

「……なにを考えているのー?」

ライズが聞いた。

「いや、別に。」


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