「シンデレラ症候群」の意味を勘違いしていましたm(__)m
子どもの頃から本好きで学んだ事は沢山ありましたが、物語の世界に行ってみたいと思ったことはありません。あの人(登場人物)たちは超人です。
私はシンデレラ症候群という言葉を勘違いしていました。
本来の意味は下記だそうです。
『いつか白馬に乗った王子様が現れて、自分を幸せにしてくれると他者に救いを求める強い依存願望。そのため本来の自分を発揮できずにいる状態のこと』
※諸説あり
しかし私は、シンデレラのようになれないと嘆く女性たちの症状だと思っていました。
「同じじゃないの? 」
と思われた方もいるかもしれません。
実は私は童話のシンデレラを、普通と違う解釈をしていたようです。
宜しければお付き合いください。
シンデレラは似たようなお話しが世界中にあります。我が家に幼少期あった絵本は17世紀の童話作家ペローのサンドリヨンが原作でした。
以下、ペロー版のあらすじ
シンデレラは、お嬢様として暮らしていた。しかし、父親の再婚をきっかけに継母とその連れ子である姉たちにイジメられる日々を送ることになった。
あるとき、城で舞踏会が開かれることになった。姉たちは着飾って出ていくが、シンデレラは連れて行ってもらえなかった。舞踏会に行きたがるシンデレラを、良い魔女がネズミを馬に、トカゲを御者にかぼちゃを馬車に変え、ドレスとガラスの靴を出し準備を整えてくれた。ただし魔法は午前零時(=日付けが変わった瞬間)に解けるのでそれまでに帰ってくるようにと警告される。シンデレラは、城で王子に見初められダンスを踊る。しかし零時の鐘の音で時間が来たことを知り、シンデレラは王子を置いて帰る。途中、シンデレラは階段に靴を落としてしまう。王子は、靴を手がかりにシンデレラを捜す。姉2人も含め、シンデレラの落とした靴のサイズは、シンデレラ以外の誰にも合わなかった。シンデレラは王子に見出され、妃として迎えられる。
それでは私の解釈を書いていきます。
『シンデレラは、お嬢様として暮らしていた。しかし、父親の再婚をきっかけに継母とその連れ子である姉たちにイジメられる日々を送ることになった』
イジメというよりは、下働きの身分に落とされたという方が実情に合うようです。
しかし今までお嬢様として暮らしてきたのに、下働きの仕事が出来るのが凄い!
水を入れたバケツって重くないですか? 冬は手が凍りませんか? 屋敷全部の掃除って大変じゃないですか?
水道も無い時代、井戸から水を運ぶことを考えると食事の支度をするだけでも重労働です。シンデレラって幾つ?
怖いよ~、怖いよ~。
『あるとき、城で舞踏会が開かれることになった。姉たちは着飾って出ていく。シンデレラも連れてって欲しいと義母らに頼むが、置いていかれる。』
シンデレラ、「私も行きたいです! 」と義母にキチンと伝えてます。
招待状があるから、自分にも権利があるはずだと。
えっ? 勇気在りすぎじゃないですか?
私はイジメもパワハラも受けた経験がありますが、自らの権利なんて放棄してました。
全部、自分が悪いのかなと……
そして相手の機嫌を損ねず、やり過ごす事だけを考えていました。
パワハラやイジメに『逃げればいいのに』『会社なんて辞めればいいのに』と言う意見をネットで見かけますが、渦中にいる時は対応が取れなくなります。
学習性無力感と言うそうです。
私が仕事中に理不尽に怒鳴られて即座に言い返せるようになったのは、30代半ばを過ぎてからです。
にもかかわらず、まだ10代の少女が権利を主張できる。
素晴らしい勇気です!
『舞踏会に行きたがるシンデレラを、魔法使い(良い魔女、仙女等)がネズミを馬に、トカゲを御者にかぼちゃを馬車に変え、ドレスとガラスの靴を出し準備を整えてくれた。ただし魔法は午前零時(=日付けが変わった瞬間)に解けるのでそれまでに帰ってくるようにと警告される』
このあと良い魔女が出てきて、シンデレラに衣装と交通手段を用意してくれました。しかし、条件が……
一人で馬車に乗って会場まで行きなさいって!?
パーティに魔女、ついてきてくれないんですよ!?
これ例えるなら、超有名アーティストのドームコンサートに一人で行きなさいって言われているのと同じですよね?
10代なら当然、保護者同伴が基本じゃ……
お義姉さんたちもお義母さんが付き添っていたし……
世間は広いから、初めてのコンサートも一人で行ったという剛の者もいらっしゃるのは知っています。
でも私は、初めてのコンサートは姉と行きました!
シンデレラすげ~!
『シンデレラは、城で王子に見初められダンスを踊る。』
そして、私が考えるシンデレラ最強シーン!
初めてのパーティで、主催の王子に誘われたからってダンスを踊ります?
先ほどのコンサートで例えます。
10代の女の子が保護者に頼らず会場につきました。
時間に遅れたので、もうコンサートは始まっているようです。
そーっと扉を開けると、参加者たちは一斉にこちらを見ます。
居たたまれない気持ちで会場に入ろうとすると、突然声がかかります。
慌ててそちらを見ると、ステージの上のボーカルと目が合いました。
「ハーイ! そこのかわうい彼女~! 俺と一緒にセッションしないかい!? 」
そのまま扉を締めて、会場をあとに脱兎のごとくお家に帰るのが普通の感性ではないでしょうか?
小心者の私は、子どもの頃から絵本でこのページを見るたびにお腹が痛くなって……
そして次の場面。
『しかし零時の鐘の音で時間が来たことを知り、シンデレラは王子をおいて帰る』
そこで帰るんかい!?
例えるなら、飛び入りで参加したコンサート。
セッションは大成功し、奇跡の歌声に会場中も大盛り上がり。
観客の気持ちも最高潮に達したころ、注目を一心に集める謎多き歌姫が一言。
「終電、無くなるんで帰ります」
誰か私に胃薬下さい……
わかりますよ! 良き魔女との約束を守らなきゃいけないのは!
でもそこまで時間管理を徹底できるって、あなたエリートビジネスワーカーですか?
そのあとも、靴が片方脱げたのに裸足で走るし、ガラスの靴の持ち主を探す使者が来た時も私のですと堂々と主張できるし……
逆境にもくじけない鋼の心。タイムマネジメントの完璧さ。契約を確実に遂行するマインド。チャンスがきたら確実に掴む機敏性。
ファーストレディに相応しいのはシンデレラ、あなたしかいません。
王妃など役不足。いっそ女王の方が。
シンデレラのポテンシャルを見抜いた王子も只者ではない。さすが国を背負う覚悟を持った人間は違う。
※童話の登場人物だからというツッコミは却下
イジメを受けていた小学生時代。シンデレラの強さに憧れつつも、真似は絶対に出来ないと思っていました。
これが私のシンデレラの解釈。
※使われている語彙はエッセイに合わせ、大人仕様にしています。
つまり私の考えていた『シンデレラ症候群』
シンデレラのように心身ともに強くならねば、と考える意識が高い女性がかかる病だと思っていたのです。
世の中には、真面目な人が多いんだなと思っていました。
※自分は早々に諦めたため。
同じような解釈や勘違いしていた方、いらっしゃいましたら感想欄にぜひ~!!
以前にカウンセリングで言われたこと。
「想像力がありすぎて、空想の世界に逃げられない患者さんは初めてです」
異世界転移とか考えるだけでホラー。( ノД`)シクシク…