発願
私の心の中に
気づけば影を落としていた
あなたの心に巣食っていたのは
錆の酷い機械だった
燃えるような夕陽
砂の分量の多いテニスコート
強い風のせいで口の中に入る砂
私に砂の味を覚えさせないで
周りには人がいない
とある日のスケート場
目の見えないあなたが
頬を染めながら微笑んだ
それがとても愛らしくて
今日を生きなければと思った
それがとても愛らしくて
今日を死なずにいられると思った
あなたに会いたくて
ガーベラが風で揺れた時
綺麗に生きていたい
そう心に誓いました