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戴冠式

 時は戻り、戴冠式——。


『『『『『ワーーー!!!』』』』』


「「「「「勇者の誕生だーーー!!!」」」」」


 岩から剣を抜き天空にかかげるブレインに、湧く村人や冒険者達——!!!


 しかし、魔王……いや、隣国の暗躍か……勇者の誕生を喜ばない者達の手によってガバラの村にワイバーンの群れが解き放たれた。


「…………何だ、この音は!?」


 活気に湧く広場で、一人の男がワイバーンの羽の音に気づく。


「……何か、近づいてくる……」


 すると、誰の目にも見て分かる程の数のワイバーンの群れが近づいてくる。


「わ……ワイバーンだ——ッ!!!」


「キャーーー!!!」「逃げろ!!!」


 しかし、今、ここには勇者となったばかりのブレイン——。獅子の牙のAランクパーティーが……


「大丈夫だ! 皆んな勇者様達が居る——ッ」


 すると、ブレイン達は——その声援を受けて——。


「勇者となった。俺達の初仕事だ——!!!

 行くぞ! お前らーーー!」


「「「おーーー!!!」」」


「我々がワイバーンを止めている間に、皆さんは避難して下さい!」


 そう言うと、獅子の牙はワイバーンに向かって走って行った。



「数は多いが、相手は小型のワイバーンだ! 俺達の実力なら問題無い。

 ラルフ、君は——左からまわり込んでくれ!

 クミンは、氷魔法でワイバーンを落としてくれ。レインは、中央から俺達の援護とクミンのサポートを頼む」


「分かった!」

「分かりました」

「了解」


 そして、クミンの魔法により小型のワイバーンが次々に地面落ちて行く。

 それをブレインとラルフが、一匹ずつ確実に仕留め数を減らして行く——。


「イケる! 俺達の実力ならワイバーンくらい楽勝だ!!!」


「そうだ。俺達は、まぎれもなく勇者パーティーだ!」


「私も今日は、調子が良い!」


「皆様の怪我は、私が必ず治します。

 だから、思う存分——力を発揮して下さい!」


 いつにも増して調子の良い獅子の牙の士気は、最高超に高まって行く。

 しかし、そこに現れたのは一匹の中型のワイバーン……


「コイツが親玉か——ッ。

 だが、今の俺達の敵じゃない!!!」


「行くぞーーー!!!」


 すると、中型のワイバーンはブレスを吐いてくる。


「レイン——ッ!」


「防壁となりて我を守りたまえ……

 プロテクション——ッ!!!」


 レインの魔法障壁により、皆んなが守られる。

 そして、ブレスの終わりと共にブレインとラルフが飛び出す!

 そこに小型のワイバーンが襲いかかるが、ブレインの氷魔法——アイスクルショットにより叩き落とされて行く——。


「小型のワイバーンは、俺に任せろ!

 お前は、親玉を狙え! ブレイン——ッ」


「任せろ!」


 そして、ブレインは中型のワイバーンに狙いを定めると——勢いよく高く飛び上がる……すると、ワイバーンの首目掛けて剣を振り下ろす。


ザッシュ——ッ!!!


 切断には至らなかったが、鈍い音と共にワイバーンの首からは大量の血が滴り落ちる。


 すると、ワイバーンは桁魂叫び声を放つと……獅子の牙のメンバーは、堪らず耳を抑える。


「……うるせ〜な。喚くんじゃねーよ! トカゲ野郎、さっさとトドメを刺してやる」


 ブレインがそんな事を言っていると、上空より風を切り裂く音と共に二体の中型ワイバーンが現れた。


「……おいおい、マジかよ!」


 一匹でも苦戦する中型ワイバーンが三体……その絶望的な状況にパーティーに不穏な空気が流れるが、それを打ち消す様にブレインが雄叫びを上げる。


 そして、それを聞いた仲間達の目にも光が宿る。


 しかし、それをあざ笑うかの様な中型ワイバーンの三体同時ブレスが、獅子の牙を襲うと……


「レイン——ッ……」


 またもやレインのプロテクションにより。メンバーは、守られるが……


「き……きつい……もう、もたない……」


 そして、レインの魔法障壁はワイバーンのブレスに破られると——爆炎と共に大地はエグられ。

 獅子の牙のメンバーは、瓦礫と共にボロボロになり横たわった。


「…………こんなはずでは……誰か……回復を……」


 しかし、他の獅子の牙のメンバーは気を失ってる為に、ブレインのその声は——悲しくも空を切る……


「レイン……クミン……ラルフ…………ショウ……」


 薄れゆく景色の中ブレインが最後に目にするものは……

 中型のワイバーンよりも、もっと大きな大型のワイバーン……

 その大型のワイバーンは、力を溜めてブレスを吐こうとしている。


「…………あんなのが……いたんじゃ……

 俺達は、はなっから勝ち目なんかなかった……」


 そして、ブレインが気を失うと……ワイバーンのブレスが放たれる。


 ガバラの村とブレイン達が、この世から消滅しようとした。その時……


 ブレイン達の前に、ショウが現れる。


「…………雷光熱光波——ッ!!!」


 ショウの手からは、凄まじい電撃と炎が放たれると大型ワイバーンのブレスと衝突する。すると、互いの攻撃かぶつかり合い爆炎をうむ……。

 そして、その時に生まれた爆風によって、その場あった物は全て吹き飛ばされた。


 その時のショウは、自分の手より放たれた魔法に驚いた。


「何だ!? 今の凄まじい魔法は——。

 頭に浮かんだ呪文を唱えただけで、あんな見た事ない魔法が使えるとは、これが賢者の力なのか……」

 

 すると、ショウの目の前には地面に刺さった剣が一振り。

 これは、ブレインが戴冠式で引き抜いた剣で——魔鉱石で作られた。なかなかの業物の品であった。

 ショウは、その剣を手にすると……

 剣には、ウエポンマスターの力である闘気が流れ込むと、業物——レアクラスの武器にも関わらずレジェンド級の武器の輝きを放ちだす!


 そして、ショウ自身も精霊の加護によりオーラが全身をめぐるとショウは、黄金色に輝いた。


 すると、風の精霊の力で——。

 ふわりっ……と、宙を舞うとショウは、ワイバーンに向かって飛んで行く……


 そんなショウに警戒した中型のワイバーンが、咆哮を上げるとショウに襲いかかって来る。


 ショウは、そのワイバーンに剣を振るとサイコロ状に刻んでいく……


「なんて剣技なんだ……」


 そんなウエポンマスターの剣技に、呆気に取られているショウの背後を小型ワイバーンが襲いかかるが、シャドウの影の力が近づいた小型のワイバーンを串刺しにする。


「死角からの攻撃にも自動で耐用するとは、シャドウ……影の力が最強と言われて危険視されたのも納得出来る」


 そして、勝手に左手が動き中型のワイバーンを狙うと……


「インフェルノフレイム……」


 ショウの左手から放たれた黒炎は、炎耐性のあるワイバーンを焼き尽くし灰へと変えた。


「ワイバーンを炭に変える魔法って、ありえないだろ……」


 それからショウは、自分に起きている状況を理解する事は出来ていないが……飛び回りワイバーンを次々と葬って行く。


 そして、最後に残った大型のワイバーンと向き合う……大型のワイバーンの咆哮がショウを威嚇する。


 しかし、次の瞬間——ショウは、ワイバーンの前から姿を消すとワイバーンの頭上に移動する。


 そして、全身から物凄い魔力、闘気、オーラが溢れ出す……


「ちょっと……皆んな、力……出し過ぎ……」


 ショウの中のウエポンマスターと賢者と精霊術師、シャドウ……他、色々の英雄達が今まで溜め込んで来た力を解放する。


 すると、剣に精霊の聖なる光が宿る……闘気が集まり巨大なバスターソードの形を形成してく……そこに、黒炎が纏わりつく。

 そして、ショウは勝手に体が動く感覚と共に叫ぶ——。


「聖バスターインフェルノブレイド——ッ!!!」


 物凄いエネルギーの塊は、ドラゴンにも匹敵するワイバーンの首を軽々切り落とすと……

 その力は、弱まる事も無く大地に叩きつけられる。すると、大地に巨大な亀裂……傷跡を残すと……


「ヤバッ……なんて威力なんだ……」


 そして、ショウとワイバーンが衝突したガバラの村は見るも無惨に消え失せた。

 

 そんな、何も無くなった大地に降り立ったショウは、巨大な力に耐えられず砕け散った魔鉱石で作られた剣を眺めていると、何処からともなく声が聞こえて来る。


「おおーーい! 終わったか?」


 古い鍵に目がついた奇妙な生き物が近づいて来る。


「キーウィ、何処に行っていたんた?」


 ショウは、奇妙な鍵の生き物に【キーウィ】と言う名前を付けた。


「おいッ! ふざけやがって、この俺様に——そんなフルーツみたいな名前付けやがって……」


「まぁ、良いじゃないか。名前なんて何だって——『よかねーよ!』ところで、これからどうするれば良いんだ?」


 ガバラの村も吹っ飛んでしまったし……

 ワイバーンの死体もこのままにしておけない。

 腐敗すると、瘴気を放つ様になるからだ。

 すると、キーウィが……


「アイテムボックスにでも収納しておけば良いだろ。

 そんな事より——俺の名前だ! もう少しいい名前を考えろ!!!」


 そう言われたのでショウは、ワイバーンの大きな体に触れると


「収納……」


 すると、ワイバーンの死体はショウのアイテムボックスに収納された。


「凄い! こんな大きなワイバーンを本当に収納出来た——ッ」


 そんな事にショウが驚いていると、生き残った数匹の小型のワイバーンと中型の一匹のワイバーンがその場から逃げ出した。

 

 すると、キーウィが……


「逃がして良いのか?」


「何で? もう、親玉は撃ったし……数匹くらい逃がしても問題ないだろ?」


 そう言うと、キーウィは


「追わないなら良いが……。

 逃がしたワイバーンが人間に復讐心を持つ事も珍しくないからなぁ……」


 それを聞くとショウは、精霊魔法を発動すると浮かび上がりワイバーンを追いかけた。


 しかし、もう少しで追いつくと思われた。その時……

 ショウの体がグラッつくと——全身を覆っていたオーラが消える。

 すると、ショウは意識を失って——地面に落下し始めた。


「ヤバッ! コイツ、力を使い果たしてやがる。

 おい、ショウ——ッ! 起きろ! このまま落ちたら死ぬぞ——ッ!!!」


 しかし、キーウィの叫びも気絶しているショウには届かない。

 すると、ショウのピンチを助けるべく……キーウィの進化が始まる。

 キーウィは、光輝くと……クチバシが現れ……翼が現れると……黄金の鳥の姿に形を変える。

 そして、キーウィはショウを足で掴むと——思いっきり羽ばたく。

 しかし、体は小さくスズメくらいなので……一緒に落下する。


「うわ〜〜〜!!! 肉体が手に入っても全く意味ね〜じやねーかッ!!!

 ゔぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬ……」


 キーウィは、必死に羽をバタつかせるが……地面は、どんどん近づいて行く……


 そして、地面に激突する瞬間……


ふわっ……


 精霊達がショウを守った。


 それからキーウィは、精霊達の力も借りてショウを近くの洞窟まで運ぶと、ショウは数日間——寝続けた。

読んで頂き! ありがとうございます。(*⁰▿⁰*)


少しでも面白かった! と思った方は、評価☆&ブックマーク。の方を宜しくお願いします!


あなたの一つの行動が、私の力になります。


私を夢に近づけます! 私を小説家にします!


どうか、力を貸してください!


よろしくお願いします。m(_ _)m

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