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デュランダル③

 その後、ケントは——エルフの村に連れて行かれると、ケントは自分の無罪を主張するがその声は届かず無情にもケントは牢獄にぶち込まれた。


 ケントが牢屋で、暇を持て余して寝ている間に各族長や大人達が集まるとケントの処遇について話し合いが行われた。


「確かに、今回の一見を見る限りでは——子供達を助けた様にも見える」


 しかし、人族を簡単に信じてしまうのはいけない……と言う意見が大多数を占めていた。


「たかだか人間一人の命……殺してしまうのも、また一興かと」


「子供達を助けた者に対して、その仕打ちは——あまりにも……」


「それが嘘であったら如何する——ッ? それで一族や皆が危険に晒されるのじゃぞ!」


「それでも……恩人である方に……」


 エルフ族、ドワーフ族、獣人族が、言い争っていると——大樹より。

 一枚の葉っぱがヒラヒラと舞い落ちて来た。


 そして、その葉っぱは風に舞うとケントとの元へと辿り着いた。

 

 その大樹の葉を追って大人達が牢屋に集まると、そこでは……

 寝ているケントの周りを精霊達が楽しそうに飛び回っていた。

 ケントを起こさない様に……でも、嬉しそうに飛び回る精霊達が、おこす風に髪がなびくケントを見ると——そこに居た誰もがケントが悪者でない事を悟った。


 しかし、その後——会議で決まった事は、あくまでも種族達を危険に晒さない事で、恩人であるケントには悪いが、金品と食べ物が入った袋を渡すと村を出ていってもらう事にした。

 それに納得したケントは——最後に大樹に触れさせてくれと頼むと、各族長や大人達は、それくらいならと許してくれる事になった。

 

 それから、目を瞑ったケントが大樹に触れると……ケントの体は薄っすら光り出した。

 そして、その光が収まると……ケントは目を開き「ありがとう」と、口にした。


 そして、エルフ族や獣人族に囲まれてケントがエルフ族の村を出ようとすると——。


「ちょっと待って下さい!」


 そう言って呼び止められた。


 ケントは、声のした方を見ると一人のエルフ族の女の子がケントに向かって走って来ていた。

 そして、その子はケントに深々と頭を下げると……

 

「何度も助けて頂き、ありがとうございます! 

一族を代表して御礼を申し上げます」


 そう言うエルフの少女は、フォレストに入って、すぐの頃に道中で盗賊に襲われていたのを助けたエルフの貴族であった。


「ああ、君は……確かあの時の」


「はい、エルフ族——族長の娘のガブリエラと申します。

 あの時は、きちんと御礼も言えず申し訳ございませんでした」


 そう言って深々と頭を下げるエルフのお姫様のガブリエラは、自分自身だけではなく。一族の子供達も助けて頂いた方への対応に納得していたかった。

 そして、エルフ族のお姫様であるガブリエラは沢山の種族が見守る前で宣言する。


「私は、恩を返す為に——この方の旅について行きます!」


 少女の父親である。エルフの族長は、彼女を必死で止めるが——彼女の意思は断固として曲がる事は無かった。


 そして、ケントの旅にエルフのお姫様であるガブリエラが仲間に加わった。


「私は、魔法が得意で攻撃系の魔法も回復系の魔法を両方扱えます。 

 必ずやケント様の旅に役立ってみせますわ」


 そう言うエルフの少女ガブリエラは、ケントに恋心を抱いていた。



 それから二人は、冒険者登録をする為に人族の街を目指す事に……その道中二人は何度も盗賊に襲われるが返り討ちにすると、その盗賊達から情報を聞き出し捕まっている獣人やエルフなどを救出するとガブリエラの魔法によって仲間にその事を伝える。

 そして、その中に人族の子供も居たので——近くの村まで送り届けながら、なんとかギルドがある街へと到着した。


 それから二人が冒険者登録を済ませると、受付の女の子に——最近、盗賊や山賊などを倒しまくっている冒険者がいる事を教えられた。

 すると、ガブリエラがケントを指差し「この人です!」と、答えると!

 受付の女の子に、長々とケントの凄さを説明する。

 そして、奥の部屋に通されたケント達はギルドマスターと話すと冒険者登録を済ませてすぐにも関わらずに、特例でDランクへの昇格が決まった。が……

 二人は、それに慢心する事なく地道にモンスター討伐や護衛のクエストをこなして行くと……

 そんなクエストを終えた帰り道——。

 その日は、早めに依頼を達成すると——たまには二人で、ゆっくりと買い物を楽しもうと思い。

 上機嫌のガブリエラに急がされながら街へと帰っている道中で、二人は何者かの襲撃を受けた。


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