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デュランダル①

 それから、再開を喜んだショウとケントは、長々と外で話すのも何なので、修道院にお世話になると——食事をとりながら改めて自己紹介をする事にした。


「俺は、ケント。兄ちゃんと同郷で、勇者を目指す者だ! そして、こっちが……」


「エルフのガブリエラです!」


 そう名乗る少女は、エルフのガブリエラ。

 性別は、女性で——歳は不明……綺麗な金髪 の髪を持つ。エルフのお姫様——。


「実は、この子——エルフのお姫様なんだけど……如何しても冒険がしたいとかでついて来ちゃて、困っているんだ……」


「あなたが我が国に嫁いでくれるなら、すぐにでも帰国しますわ!」


「やだよ! そんな事、俺の夢は英雄になる事なんだから——。」


「なら、あなたが英雄になった後に国に連れ帰ります。

 お父様も、それを望んでいますから……」


「えっ!? 二人は、結婚するの……?」


「いや、結婚なんて……『します!』

 ガブリエラが言ってるだけだから気にしないで——。

 そして、こっちが……暗殺者(アサシン)の……」


「ジュエルです」


「えっ……次に行くの? 行っていいの……?」


 そう答える少年は、白髪で小柄の如何見ても少女に見える容姿をしていた。


「実は、ジュエルはね。こう見えても、男で——年も十八歳で一番年上なんだ。

 まあ、ガブリエラの歳は知らないけど……」


「お……おう……なんか、情報量が多いな……

 仲間に暗殺者が居るってだけでも凄いのに……いや、逆に暗殺者だから。この容姿なのか……?」


「そんな事より! レディーの歳を探るのは、失礼ですわ——ッ!!!」


 そう怒るガブリエラをケントが宥める。


「喧嘩は、やめて下さい……」


「そうだ! 自己紹介の続きを……」


「そうだね。次は、コイツ……もともと奴隷で剣闘士をしていた。

 名前は、コール……こいつもこう見えて15歳なんだぜ——ッ。凄いだろ!」


「よろしく……すッ……」


 そう説明を受けるコールと言う赤髪の少年は、ジュエルとは対照的に大柄のたくましい青年に見える容姿をしていた。


「これで……十五歳……何を食べたら、そんなに大きくなれますか?」


「えっ…………しらねーすッ……」


 一応、少しは考えてくれたみたいだが……大きくなる秘訣は教えてはもらえなかった。


「そして、この子達が——獣人族で、双子のテイマー! アルティとメルティ。

 この二人は、テイムしたモンスターを召喚する事が出来るんだ。凄いだろ——ッ!!!」


 すると、青髪のアルティと緑髪のメルティが自己紹介をして来た。


「「『アルティです』『メルティです』十五歳です! よろしくお願いします」」


「おお、揃った! さすが双子……」


「こっちの自己紹介は、こんなもんかな……」


「個性豊かな仲間と——。

 それと、お前達のパーティー名は——ストレートと言うか……何と言うか……凄いな……」


 ケント達のパーティー名は【デュランダル】伝説な聖剣から取った名前で、いかにも勇者や英雄が使いそうな……勇者や英雄でないと使えない様な名前をつけていた。


「パーティー名なんて、何でもいいと言われたから。一番かっこいい名前を付けられた!

 そんな事より、兄ちゃん達のパーティー名は、少し寂しくないか……」


「サイレントかぁ……まあ、あれだ! 俺達は、色々言えない事があるから身の丈に合ってる名前をつけたんだよ」


「そう言う事かぁ……それにしても、サイレント。

 俺達の居た隣国のフォレストには、全く届いていない名前だなぁ……」


「隣の国のフォレストには、どんなパーティーの名前が届いていたんだ?」


「そうだね。

 いくつかあるけど……俺が一番、注目をしていたのは——獅子の牙かな。

 このパーティーは、俺達より少し先輩で——ダンジョン探索を中心に成り上がったパーティーで、最近——勇者に任命されたとも聞いているけど……ほんと?」


「ああ……確かに、勇者に任命されたな……」


「俺は、兄ちゃんは——このパーティーに所属していると思っていたよ。

 だって、ダンジョン探索を中心なんて——兄ちゃんのサーチスキルの真骨頂みたいなパーティーじゃないか!」


「……お前、なんか凄いな…………」


「まあ……でも、最近はメッキリ話を聞かなくなったからパーティー内で、何か大きな変化があったのではないかと俺は、睨んでいるよ!」


「本当に、凄い推理力ですね……」


「あとは、パーティーでは無いけど……

 最近、注目している人で言うと——鮮血の女剣士かな。

 剣の腕前がとにかく凄いらしくて、隣国を合わせても十本の指にはいるくらい強いらしいよ。

 一度、手合わせをしてみたいとは思っているんだけど……なかなか忙しい人みたくてダンジョンに篭って、ずっと修行をしているみたい。

 俺が思うに、向上心の塊みたいな人だと思うよ!」


 ケントに、そんな話をされてアカネは——体をクネクネさせて喜んでいた。


「そんな事もないと思うが……」


「あとは、賢者マーライオン? マーライオン賢者だったけ……?

 この人は、物凄い数の魔法を使う! 天才魔道士みたいだね。

 まあ、フォレストに名前が届いているのは——そのくらいかな……」


 ケントの話を聞いて……シルクは、ガックしと肩を落としていた。

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